「夢をあきらめないで」(ゆめをあきらめないで)は、岡村孝子通算5枚目のシングル。1987年2月4日発売。発売元はファンハウス。当初は8センチCDおよびシングルカセット・8インチシングルレコードとしてリリースされた。2001年6月20日には12センチCDでリリースされた。さらに、2005年6月22日に「夢をあきらめないで 『逆境ナイン』 リマスタリング・バージョン」としてBMGファンハウスから再リリースされた。当シングルと同日に発売された岡村孝子作品集『Andantino a tempo』へA・B面曲ともに収録されている。タイトル曲「夢をあきらめないで」は、1982年に "あみん" として「待つわ」で歌手デビューを果たしたのちの1985年よりソロ・アーティストに転向した岡村孝子の、代表曲のひとつ。 岡村自身は「ただの失恋ソングのつもりで作った」とインタビューで語っているが、流行り廃れのない言葉で綴られている歌詞は本人の意図する解釈を超え、スタンダード・ナンバーへと成長した。本人は「この曲を『応援歌』として捉えられることは、自分の意図とは違う方向へ一人歩きした感じがした時もあったが、現在でもこの曲を愛してくれていることは凄く嬉しい。現在ステージで歌うときは、皆さんへの応援歌としての気持ちで歌っている。」と語った。テレビなどで使われることも多く、フジテレビ系情報番組『タイム3』(前身は『3時のあなた』)エンディングテーマや武蔵高等予備校・東北電力のコマーシャルソングに起用されたほか、朝日放送・テレビ朝日共同制作の『熱闘甲子園』で使用されたりもした。朝日放送の高校野球中継における高校球児たちに対しての「好きな曲アンケート」では、本楽曲が第1位に選ばれた。このように応援歌的な人気があるほか、音楽の教科書に掲載されたこともあり、卒業シーズンの定番曲でもある。2005年には映画『逆境ナイン』の主題歌に起用され、これを期にリマスタリングを施したシングルが新たにリリースされた(後述)。 広く知られる楽曲である一方、岡村がソロデビュー以降音楽番組に出演して歌うのが稀なことから、テレビ番組で紹介される場合の多くは商品化されたライヴ映像作品が使用される。なお、2007年に再結成された "あみん" として加藤晴子とともに出演したフジテレビ系バラエティ『SMAP×SMAP '07秋の豪華延長戦スペシャル』では、SMAPと一緒に歌う映像が放送された。ほか、同年開催のライヴにおいても披露されており、その模様は『25th Anniversary Aming Concert Tour 2007 In the prime 〜ひまわり〜』のタイトルでDVD化もされた。B面曲の「そよ風の季節」は、沢口靖子に提供した曲のセルフカヴァー。ただし、メロディが一部異なる。1987年、フジテレビ系で放送されたクイズ番組『クイズ!年の差なんて』の歌詞穴埋め問題では、アダルトチームに対して、「熱く生きる○○○が」の部分が出題された(NGワードは「あなた」であり、高島忠夫がNGワードを回答してしまった)。1996年、テレビ朝日系全国ネット(福井放送・テレビ宮崎は除く)で放送された『27時間チャレンジテレビ』における「チャレンジソングベスト100」では総合18位にランクインし、本曲のクリップに合わせスタジオの小宮悦子(総合司会)、トータス松本、つんく♂、安室奈美恵らがこの曲を口ずさんでいた。 2008年9月13日、テレビ朝日系で放送された『SmaSTATION!!』における「アラフォー女性が選ぶ元気が出る曲BEST20-女性ボーカリスト」の第6位にランクインした。とんねるずの13thアルバム『みのもんたの逆襲』(1991年リリース)には、本曲のパロディソングである「夢をあきらめないわ」が収録されている(ただし、歌詞・メロディ共全くのオリジナル作品)。ZARDの坂井泉水は当初「負けないで」(1993年リリース)の歌詞を「最後まであきらめないで」と構想していたが、同曲と被ることもあり「最後まで走り抜けて」に変更した。岡村の前夫・石井浩郎は、肝炎からのリハビリ時に当時同僚の野茂英雄が持ってきたカセットテープに入っていたこの曲に感動して彼女のコンサートで楽屋を訪ね、そこから交際が始まり結婚へ至った。 「夢をあきらめないで 『逆境ナイン』 リマスタリング・バージョン」は、通算31枚目のシングルとして、2005年6月22日にBMGファンハウスから発売された。2005年7月2日公開の映画『逆境ナイン』の主題歌に起用されたことがきっかけで、オリジナル曲の音源に最新デジタル・リマスタリングを施した形で発売したものである。映画公開前の6月26日に半蔵門のTOKYO FM HALLにて同映画の試写会が行われ、岡村も参加、生で本曲を披露した。カップリング曲の「フックエンド・マナーの丘」は書き下ろしである。本シングルと同じバージョンは2008年時点でアルバム未収録となっているが、コーラスなどを追加した形のものが15枚目のアルバム『四つ葉のクローバー』(2006年5月24日)にアルバム・バージョンとして収録された。なお、フックエンド・マナーとは、以前レコーディングのために通っていたイギリス・チェッケンドンの番地であり、その場所のなだらかな地平線をイメージしながら書いた曲だという(本人談)。初回生産限定盤のみ、DVD付。過去に発売されたライヴDVDから同曲の歌唱映像を集めた「夢をあきらめないで ヒストリーDVD」となっている。1987年、1988年、1990年、1992年、2002年の全5公演分を収録している。
出典:wikipedia
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