『シクラメンのかほり』(シクラメンのかおり)は、1975年4月に発売された布施明のシングルである。布施が『第4回東京音楽祭』に出場した事がきっかけとなり大ヒットし、1975年の『第17回日本レコード大賞』と『FNS歌謡祭』グランプリと年末の音楽番組の大型タイトルを総なめした。また、作詞作曲を手掛けた小椋佳への注目もますます高まり、翌1976年、小椋は初のテレビ出演(「NHKコンサート小椋佳の世界」)を果たした。この曲は、小椋が第一勧業銀行赤坂支店に勤めていた際、取引先の会社で休憩していた時に見た馴染みのない花であったシクラメンをヒントに思い浮かんだものである。歌詞の「・・ほど・・なものはない」は、エルヴィス・プレスリーの「マリー・イン・ザ・モーニング」(")の歌詞から引用し、それに北原白秋の全集から小椋が気にいった言葉を抜き出して当てはめたものである。詩が「借り物」を中心に構成されたあることを示すために、3番の歌詞に「薄紫のシクラメン」を挿入し、曲名を「シクラメンのかほり」とした。小椋はこうして出来上がった曲を気に入らず、また歌詞の内容が月並みな展開だったので、レコーディングせずにお蔵入りにしていた。そのために、当時はこの曲がヒットしたことが信じられなかったと後に告白している。年末恒例の『NHK紅白歌合戦』では、1975年・第26回にトリ前で初披露。その後も1990年・第41回、2000年・第51回と、過去合計3回歌唱された。なお、2005年・第56回の出場者選考アンケートとしてNHKが実施した『スキウタ~紅白みんなでアンケート~』において、白組80位にランクインしている。契沖以降の「歴史的仮名遣」では「かをり」が正しいとされ、それ以前にスタンダードだった定家仮名遣では「かほり」が正しいとされている。「かほり」の表記が必ずしも誤りであるとは言えない。この曲は、作者の小椋が自分の妻の「佳穂里」(かほり)に宛てた愛の賛歌であり、美しいシクラメンを妻に見立て、妻の名を付けたと推測する説がある。しかしながら、小椋は「それ(家内の名前が込められていること)を聞くと家内は怒りますよ。俗説です」としている。
出典:wikipedia
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