『豹マン』(ジャガーマンまたはひょうマン)は、ピー・プロダクションが企画した特撮キャラクター。読みの異なる2作品が存在する。1967年8月にピー・プロダクションが製作した、特撮巨大ヒーロー番組のパイロットフィルム。約15分、カラー。前作『マグマ大使』を成功させたピー・プロダクションは次の作品として、原作に頼らないオリジナル企画をフジテレビに持ち込むため、本作が制作された。パイロットフィルムのスタッフ・キャストは『マグマ大使』から引き継いでいる。実物大の怪獣の頭や、渡辺善夫による作画合成とミニチュアセット、アニメーション合成を駆使した特撮などを見せ場に、フジテレビに持ち込まれた。これに並行してコミカライズ版が「冒険王」(秋田書店)誌上で連載された。しかし秋田書店とは別に掲載権を持っていた講談社から、「もっと野獣的なイメージが欲しい」と回答を受け、企画は再検討となる。「マントルゴッド」率いる地底人類マントルの魔の手から地球を守るため、バビロニア星からやってきた豹(ジャガー)マンが、マントル帝国の大幹部「マントルシグマ」の操る大怪獣と戦う。金色の抽象的な豹の仮面と、アメリカのテレビシリーズ『バットマン』を思わせる、白いタイツ地の衣装のマントヒーローである。等身大では念力や手榴弾で戦うが、「バビロニアの神よ!ジャガーマンに力を与え給え!」のかけ声で巨大化して戦うことも可。マスクの造形は高山良策による。豹マンはマイクロバスから変形する水陸空万能マシン「オールマイティーカー」()という超兵器を持っている。仮面が金色なのは前年に公開された映画『黄金バット』の影響であった。『豹(ジャガー)マン』の後を受けて製作された、等身大ヒーローのパイロットフィルム作品。豹マンのアクション以外は、イラストでの紹介というもので、監督は小嶋伸介。約10分、カラー。『豹(ジャガー)マン』の企画に、当時「少年マガジン」の編集長だった内田勝が参加。企画修正され、1967年12月から売り込みを開始した。一旦『怪獣王子』の後番組に決定し、1968年4月よりの放映予定で少年誌でも特集が組まれたが、、お蔵入りとなる。しかし、設定そのものはのちの『風雲ライオン丸』『鉄人タイガーセブン』に生かされる。私立探偵・秋月光太郎はマントル人類の手にかかり、瀕死の身となるが、滝村博士の霊薬「X300」で蘇生し、豹(ひょう)マンとなる。マスクは後年のタイガージョーやタイガーセブンに共通する、豹そのものの「ネコ科動物」タイプで、高山良策が造形。身体はタイガージョー同様の、毛皮とパンツに、マント衣装。武器は、滝村博士発明の真空マントによる切断や髭を針のように飛ばす「髭針」。変身シーンは、実写の光太郎の顔や手に毛を貼りつけるなどのメイクを施しながらのコマ撮りや、リアルなアニメ合成で徐々に豹の毛が描き加えられるという、怪奇映画の『狼男』のようなビジュアルとシチュエーションだった。こちらの豹マンも「オールマイティーカー」を持っているが、ミニチュアの形状は大幅に変わっている。なお、2005年にマンガショップ(販売元:パンローリング)より単行本として上下巻で単行本化されている(上巻には南波版・下巻には桑田版が採録)。いずれの企画も実現には至らなかったが、その後のピー・プロ作品に大きな影響を与えている。1971年の『宇宙猿人ゴリ(スペクトルマン)』は本作品の企画を継承しており、金色のマスク・等身大ヒーローと巨大ヒーローを兼ねた部分はスペクトルマンに、動物マスクのキャラクターはゴリにそれぞれ引き継がれている。「マンドー」と「グレートマグモン」が、「ゼロン」と「ミドロン」として登場している。さらに「ゼロン」は、後に身体を赤く塗りなおして改造され、同作にマグマザウルスとしても再登場している。モチーフを豹からライオンへ、そして時代劇へと大幅な変更を経た『快傑ライオン丸』(1972年)としてテレビシリーズ化を果たし、ネコ科の猛獣をモチーフにしたヒーローの路線を築く。1980年に外国との共同制作で再び猫科の猛獣をモチーフにしたヒーローが登場するSF作品の『シルバージャガー』が企画され、パイロットフィルムが製作された。1980年代に株式会社SHOWAから、「豹(ジャガー)マン」と「豹(ひょう)マン」両方を収録したビデオソフト(9800円、品番:SOW9)が発売され、ピープロの通販などで販売された。オープニングや本編のダイジェスト映像は以下の映像ソフトに収録されている。DVD化は行われていない。
出典:wikipedia
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