伊号第四十七潜水艦(いごうだいよんじゅうななせんすいかん、旧字体:伊號第四十七潜水艦)は、日本海軍の潜水艦。伊十六型潜水艦(巡潜丙型)の7番艦。1941年(昭和16年)の昭和17年度計画(通称マル急計画)により、佐世保海軍工廠で1942年(昭和17年)11月21日起工、1943年(昭和18年)7月31日に艦艇類別等級別表に加えられ、9月29日進水、1944年(昭和19年)7月10日に竣工した。横須賀鎮守府籍となり、訓練部隊の第六艦隊第11潜水戦隊に編入。10月8日、伊47は第15潜水隊に編入された。その後、伊47は横須賀から大津島に移動し、回天特別攻撃隊(菊水隊)として11月6日に大津島を出港する。20日ウルシー環礁で回天4基を発進させ、うち1基が給油艦「ミシシネワ」を撃沈した。30日呉に帰還。その後、大津島に移動した。12月25日、伊47は回天特別攻撃隊(金剛隊)として大津島を出撃し、ニューギニア島方面に向かう。1945年1月12日、ホーランディアで回天4基を発進させ、うち1基が米リバティ船ポンタス・H・ロス(Pontus H. Ross、7,176トン)に損傷を与えた。2月1日、呉に帰投。3月28日、伊47は呉を出港し、光に移動。29日、回天特別攻撃隊(多々良隊)として光を出港。同日1600、日向灘を200号駆潜特務艇と共に航行中、米艦載機の攻撃を受ける。伊47は急速潜航で難を逃れたが、200号駆潜特務艇は撃沈されてしまう。日没後に浮上するも、近くを米艦載機2機が哨戒をしており爆雷攻撃を受ける。伊47は損傷しながらも離脱に成功した。30日0230、種子島東方20浬地点付近で浮上して充電中、前方に米哨戒艇2隻を発見し急速潜航をするも、メインバラストタンクのベント1基の操作に失敗、艦首が50度下に傾いた状態で深度80mまで沈下してしまう。それでも、乗員の必死の操作で深度60mの地点で艦を水平に戻すことができた。それから11時間後に潜望鏡観測をしたところ、燃料漏れを起こしているのを発見。一旦本土に戻るべく浮上したものの、米哨戒機2機に発見されてしまう。伊47はすぐに潜航したものの20発以上の爆雷攻撃をうけて損傷してしまう。それでもなんとか敵をやりすごした後に浮上。31日に鹿児島県内之浦に移動して損害を調査したところ、不発の爆雷1発が司令塔に残留しているのを発見した。伊47は損傷が著しいことから作戦を中止し、4月1日に光に到着して回天と搭乗員を降ろした後、翌2日に呉に帰投して修理を受ける。17日、修理を終えた伊47は呉を出港して光に移動。20日には光から平生に移動する。22日、回天特別攻撃隊(天武隊)として平生を出港し、沖縄方面に進出する。26日、沖縄南東200浬地点付近で右舷ディーゼル機関が故障。2日かけて修理を行った。5月1日深夜、伊47は沖大東島南南西100浬地点付近で35km離れた位置に輸送船団がいるのを電探で発見。追跡を行い、4000mまで近づいたところで魚雷4本を発射。3つの爆発音を聴取した。2日0900、伊47は沖大東島南南西160浬地点付近で大型タンカーと護衛の2隻の駆逐艦を発見し、回天の発進準備を行う。1100に1番艇の柿崎実中尉(海兵72期)艇を発進。その5分後に4号艇の山口重雄 一兵曹艇を発進。それから15分後に爆発音がした。その爆発は激しく、伊47は揺さぶられた。その5分後に爆発音を聴取。1120には新たに聴音でフレッチャー級駆逐艦2隻を発見し、2番艇の古川七郎 上等兵曹艇を発進。回天の推進器音は20分後に途絶えたが、それから28分後には高速回転する回天の推進器音がして、まもなく爆発音がした。爆発音の後、伊47はこの海域からすぐに離脱した。7日、伊47は英リアンダー級軽巡洋艦を電探で発見し回天の発進準備を行うも、6番艇の新海菊雄 二飛曹艇と3番艇の横田寛 二飛曹艇は電話機の不調により通信ができなくなっていたため、5番艇の前田肇中尉艇を発進。24分後、爆発音を聴取。12日、光に到着して回天と搭乗員、整備員を降ろした後呉に移動し、翌13日に呉に帰投した。7月17日、伊47は呉を出港して光へ移動し、回天と搭乗員、整備員を乗せる。18日に潜航試験を行った後、19日に回天特別攻撃隊(多聞隊)として光を出港し沖縄方面に進出。29日にはフィリピン方面に進出する。30日、伊47は台風の中に入ったため、浮上充電をしながら台風が去るのを待った。8月1日、1番艇の加藤正中尉(海機54期)艇が波にさらわれて流出。他の回天も浸水する被害を受けた。搭乗員はいずれも乗っていなかったため人的被害はなかった。13日、光に到着して回天と搭乗員、整備員を降ろした後呉に移動し、翌14日に呉に帰投した。翌15日、終戦を迎えた。11月30日除籍。1946年(昭和21年)4月1日五島列島沖でアメリカ海軍により海没処分された。撃破総数は1隻で、撃破トン数は7,176トンである。
出典:wikipedia
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