LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

ウチダザリガニ

ウチダザリガニ ("Pacifastacus leniusculus trowbridgii") は、エビ目(十脚目)・ザリガニ下目・ザリガニ科に分類される北米大陸原産の甲殻類の淡水ザリガニの一種で、標準和名はウチダザリガニ。日本には天然分布していない外来種。環境省指定特定外来生物で、同種のタンカイザリガニ "P. l. leniusculus" と共に日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。帰化が確認された際、北海道大学教授の内田亨の手持ちのザリガニの標本が種の同定に役立ったため、敬意を表し和名となっている。前後して、滋賀県の淡海湖でも同種が確認され、タンカイザリガニと同定された。当時は、ウチダザリガニ("Pacifastacus trowbrigii")とタンカイザリガニ("Pacifastacus leniusculus")を別種として扱っていたが、現在この2種は同種またはごく近縁の亜種と考えられている。その場合、種は英名からとられたシグナルザリガニ"Pacifastacus leniusculus"として、北海道の個体群を亜種ウチダザリガニ "P. l. trowbrigii" 、淡海湖の個体群を亜種タンカイザリガニ "P. l. leniusculus" としている。英名 シグナル・クレイフィッシュ (Signal crayfish)は、本種が第一胸脚可動肢の白い斑点を振り上げる動作が、信号 (Signal) を送っている姿を連想することに由来する。体長は15cm程度になり、ニホンザリガニやアメリカザリガニと比較してやや大型。頭胸部前端が3本の棘状になっている他、第一胸脚(はさみ)の可動肢によく目立つ白い斑点があるのが外部形態上最大の特徴である。ただ、成体では見分けやすいこれらの特徴が若齢幼体ではやや不明瞭である。体色は緑褐色の個体がよくみられるが生息環境によって異なり、緑褐色、青褐色など様々である。アメリカ合衆国北西部(コロンビア川水域とミズーリ川源流部)原産、カナダ南西部ブリティッシュコロンビア州。ヨーロッパ各国や日本にも移入分布している。2000年代には、北海道(支笏湖・洞爺湖・摩周湖・阿寒湖・屈斜路湖等)、福島県(小野川湖、桧原湖、秋元湖)、長野県、滋賀県(淡海湖)、千葉県(利根川水系)、福井県(九頭竜湖)での生息を確認している。オレゴン州ポートランド・コロンビア川流域の個体が、1926年に農林省水産局(当時)が食用を目的に実施した「優良水族移植」により北海道摩周湖に移入され養殖に成功した。その後、1930年にかけて計5回輸入され、1都1道1府21県の水産試験場に配布された。天然水域への放流記録は、の記録が残されている、しかし滋賀県の石寺内湖および大正、福井県の猪ヶ池では定着しなかったか、現在までの間に消失したと考えられる。長野県安曇野市に分布する個体の特徴は、北海道及び滋賀県の個体群とも異なっていると報告されている。なお、千葉県栄町(利根川水系)では2009年9月に生息を確認しているが、ウチダザリガニに寄生している寄生虫の分析から北海道あるいは福島県由来の個体と推定されている。ヨーロッパでは、1960年にアメリカのカリフォルニア州からスウェーデンに初めて導入された。1970年には2000個体がオーストリアに輸入され、いくつかの地域に放流された。他にも、デンマーク、フィンランド、ドイツ、オランダ、ポーランドといったヨーロッパ各国に定着が拡大している。冷水性の湖畔や河川に生息している。低水温についてはマイナス33度まで、また高水温も30度で1週間耐えることができる。南限定着例である千葉県での生息例も「ウチダザリガニの耐水温度は30℃以上」であるためとされている。さらに本種は耐塩性も備えており、原産地の一つコロンビア川では汽水域での生息が確認されている。このためウチダザリガニは冷水を好むといっても渓流魚並に高温に脆弱なわけではなく、つながっている水域を伝って自力で分布拡大する能力が高いとみられている。食性は雑食であり、魚類や底生生物、水草類などを食べる。また、共食いをすることが多い。繁殖期は10月。メスは100 - 500個程度を抱卵し翌年の春から初夏に幼体を放つ。寿命は約10年。主な天敵には、ナマズ、ウナギ、イトウ、タヌキ、サギなどが挙げられる。北アメリカやヨーロッパでは食材として漁獲や養殖がおこなわれ、高級食材であるヨーロッパザリガニの代用とされている。料理は主に煮たり、焼いたりして、フランス料理のソテーやスープなどにし、それは美味であるという。ザリガニはフランスではエクルビスと呼ばれ、フランス料理では一般的な食材として扱われる。しかし他の淡水動物と同様に、本種は寄生虫(ジストマ)の中間宿主となるので、生食や過熱不十分な物を摂食した場合に寄生虫症に感染するおそれがある。外来生物法に基づき特定外来生物に指定されているため、現在では無許可での飼育や遺棄、譲渡、輸入等が禁じられている。かつて本種はアメリカザリガニほどではないにしろ、ペットとして普及していた。しかし、低水温を好み、暖かい水や、汚れた水では生息できずに死んでしまうために、低温装置やエアポンプが必要不可欠であるなど、アメリカザリガニよりも飼育が難しいとされた。北海道では、日本固有種である在来種のニホンザリガニの生息域と競合して圧倒している。水生生物(魚類・植物)の食害も深刻で、陸水生態系に大きな影響を与えている。天然記念物のヒブナが生息する釧路市の春採湖ではウチダザリガニによる水草の食害でヒブナの産卵床が食い荒らされ、合成樹脂製の人工産卵床を沈める対策がなされている。阿寒湖でも天然記念物のマリモがウチダザリガニの食害にあっていることが確認された。有名な事例として世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている卵菌類のアファノマイセス菌 "Aphanomyces astaci" (別名 ザリガニペスト)があり、ヨーロッパでは White-clawed crayfish (Austropotamobius pallipes) など在来ザリガニの局所的絶滅をもたらしている。こうした病気の日本国内の侵入は確認されていないが、ニホンザリガニはこの病気に感染すると100%死亡する。2006年2月1日より本種は外来生物法に基づき特定外来生物に指定されている。日本生態学会では、「日本の侵略的外来種ワースト100」に本種を選定している。北海道では駆除活動が盛んに行われており、2010年度の捕獲数は約15万匹に上っている。洞爺湖では、ボランティアダイバーの協力によって本格的な駆除を展開し、年間10万匹を捕獲している。単に駆除するだけにとどまらず、本種を料理にして観光資源として活用する動きも各地で行われている。

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。