『砂のクロニクル』(すなのクロニクル)は、船戸与一の小説、またこれを原作にした演劇である。中東の少数民族クルド人。その独立のための武装蜂起を話の中心にして、クルド・ゲリラのハッサン、革命防衛隊副部長ガマルと隊員のサミル、複雑な過去を持つ女シーリーン、そして日本人の武器密輸業者「ハジ」、そして別人だが同じ名前を持つもう一人の「ハジ」の思惑と戦いを描いた、1980年代末期のイランを舞台にした作品である。主人公と目される人物が複数人+αおり、それぞれがそれぞれの「正義」の為に戦うと言った内容。クルド・ゲリラの青年ハッサンはクルド人の国家「マハバード共和国設立という正義」のため。サミル・セイフは革命防衛隊の小隊長として、ホメイニ師が唱える「イラン革命という正義」を守るため。武器商人ハジは、「金という正義」のため。三者三様に信じる正義を守り抜くために行動する姿を基本的に時間的には同時進行で三人の物語を絡めながら進めることによって叙述している。皆自分の信じた正義の為に戦っているので、いわゆる善悪二元論という敵か味方かという話では無いので、誰がこの小説の主人公かと問われるととても答えにくい小説である。この作品で船戸は、第5回山本周五郎賞と第10回日本冒険小説協会大賞国内部門大賞を受賞した。映像化が非常に難しい船戸作品の代表格でもあるが、その後劇団ピープルシアター、脚本・演出森井睦によって舞台化された。この舞台では、登場人物のサミルをメインに物語を展開している。この作品では、各章(この作品では第○の奏と示している)で登場人物の誰をメインにしているかを表すために、西暦(グレゴリオ暦)の他にペルシア暦(ジャラリ暦)とイスラム暦(ヒジュラ暦)も使用している。西暦ペルシア暦イスラム暦
出典:wikipedia
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