ミャンマーの大統領（ミャンマーのだいとうりょう）は、ミャンマー（ビルマ）の国家元首たる大統領である。1947年制定の初代憲法では、大統領は民族代表院（上院）と地域代表院（下院）の議員によって選出され、行政権を所有していた。助言を与える補助機関として、首相と国務大臣からなる連邦政府（内閣の名称）が存在し、首相は下院の指名に基づいて大統領が任命し、国務大臣は首相の指名に基づいて大統領が任命した。任期は5年で、各主要民族から順次選出される不文律があった。1962年から1974年までの間、ビルマでは軍事政権の最高決定機関である革命評議会の議長が、大統領の代わりに国家元首職を務めていた。また、1974年制定の第二代憲法では、大統領は国家を代表する存在で、国家評議会の議長が大統領に就任することとなっていた。1988年以降は、軍事政権の最高決定機関である国家平和発展評議会（SPDC）の議長が、大統領の代わりに国家元首職を務めている。2008年に行われた憲法改正により、大統領と二人の副大統領が議会によって選出されることとなった。クーデターにより軍部が権力を掌握し、国家法秩序回復評議会（1997年11月以降は国家平和発展評議会）の議長が大統領に代わって国家元首となった。

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