『グリンゴ』 (") は、手塚治虫による日本の漫画。『ビッグコミック』(小学館)にて1987年8月10日号より1989年1月25日号まで連載され、作者の死去により未完となった。主人公・日本 人(ひもと ひとし)を通して、高度経済成長期の商社に仕えるサラリーマンの姿、異国から見た日本人像を描き「日本人とは何か」を問うた社会派サスペンス漫画。タイトルの「グリンゴ」にはスペイン語で「よそもの」という意味がある。グリンゴの語源は諸説あるが、スペイン語でギリシャやギリシャ人をさすから転じたという説が強く(要するに外国なまりが強いスペイン語を話すやつら、聞き取れないスペイン語を話す奴らという蔑称)、現在ではおもに北アメリカ、カナダ、アメリカ合衆国の白人たちを指した蔑称である。大人向けの漫画ということで、やや過激な描写も見られる。『ルードウィヒ・B』『ネオ・ファウスト』と共に手塚の遺作となった漫画の一つである。手塚の胃癌が進行していく最中にも描き続けられ、最後の6回はすべて病院のベッドの上で描かれたものである。講談社版『手塚治虫漫画全集』の『グリンゴ』の巻末には、かつての手塚治虫の似顔絵とは似ても似つかない、骨と皮だけのようなガリガリの状態で本作を描き上げている様子が自身の漫画で描かれている。2002年には田中圭一によるリメイク作品『グリンゴ2002』が『トラウママンガマガジン』(英知出版)創刊号に掲載された。時は1982年。南米の商業都市カニヴァリアに主人公・日本人は支社長として赴任する。会社への厚い忠誠心を持った日本であったが、社内での政変によって恩人の専務が失脚、日本も僻地エセカルタに左遷される。自分を貶めた常務派やカニヴァリア副支社長の熊谷への恨みもあって、日本はこの南米の排日感情の強い発展途上国で一攫千金を目指し、鉱山の開発に着手する。ゲリラの協力と稀な幸運でレアメタルの鉱脈を突き止めた日本であったが、その2年後の1984年、政府軍がゲリラを鎮圧し、日本らは逃避行を強いられることになる。果たして日本らの運命は……?
出典:wikipedia
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