『ギャートルズ』は、架空の原始時代の原始人たちが繰り広げる、大らかかつ突飛な日常を描いた園山俊二原作のギャグ漫画である。テレビアニメとテレビドラマにもなり、その独特のユーモアや世界観で大人気を博した。この作品により定型化した代表的なギャグやネタに、「大声が文字の形の石になって飛んでいく」「輪切りの肉」「マンモスの群れの突進(その結果、人間が踏みつぶされてペラペラになる)」「鉄コン筋クリート」などがある。作中で原始時代にもかかわらずなぜか貨幣経済が浸透しており、巨大な石の貨幣を用いている描写が見られるが、もちろんフィクションであり、このように使われる巨大な石の貨幣は歴史上存在しない。ヤップ島にこのような巨大な石の貨幣は実在するものの、人間が持ち運ぶものではなく所有権だけが移るという性質のものである。単純で印象深いアニメのオープニングや、エンディング『やつらの足音のバラード』(作詞:園山俊二、作曲:かまやつひろし)の主題歌も、長く親しまれている。なお、地球の始まりから人類の誕生までをシンプルかつ奥行きある形で描いた『やつらの足音のバラード』は、後にかまやつ自身や小泉今日子やスガシカオ、中村あゆみ、平井堅、遠藤正明らによってカバーされ、その都度オリジナルも注目を浴びている。主な登場人物は、「ギャートルズ平原(架空の地名)」に暮らすクロマニョン人の少年ゴンと、ゴンの父ちゃんをはじめとする彼の家族、そして相棒であるゴリラのドテチンである。彼らの日々の生活は波瀾万丈でエピソードに富み、個性的な隣人や生き物たちが絡んで騒動を繰り広げる。ゴンが登場しない青年誌掲載作品においては、性的にきわどい内容やブラックユーモアも含まれる。読み切りで掲載された最初の作品においては、神様が酔っぱらいながら作ったのが人間であり、原始時代に戦争・略奪・強姦が繰り返されているという描写であり、結果、神様が目を離している隙に文明を発達させた人類は滅びてしまった。1974年10月5日から1976年3月27日にわたりABCと東京ムービーの製作で、1975年3月29日までTBS系、4月5日からはNET(現・テレビ朝日)系で全77回放送。アニメを制作した東京ムービーの文芸部に所属した山崎敬之によると、東京ムービー社長の藤岡豊と園山俊二が隣家であり、夫人同士の仲が良かったためにアニメ化が実現したとある。2008年1月7日からCS放送アニマックスで放送。ほか第1話から第26話は関西地域以外はABCが属していたTBS系列で放送していたが、ABCとMBSのネットチェンジが1975年3月31日に実施されたため、第27話から最終話までNET(現:テレビ朝日)系列に移行(時間帯は同じ)した。従来のTBS系列はMBS制作の『仮面ライダーストロンガー』が放映されるため、NETの系列局を持たない、あるいは他系列とのクロスネットで編成の都合がつかなかった地域では26話で打ち切られるか時差ネットとなった。ただし、第27話から最終話が未放送の一部地域(岩手・福井・鹿児島など)では、放映を終了した数年後にまとめて放送されている。1975年3月15日、『東宝チャンピオンまつり』内で第2回Bパート「マンモギャーの巻」のブローアップ版が上映された。1996年、NHK-BS2の衛星アニメ劇場の枠で、『はじめ人間ゴン』としてリメイク版を放送、全39回。本放送では1回に3話放送だが、後にNHK教育で再放送されたときは、10分枠になり1回に1話のみ放送となる。1993年4月18日にNHK-BS2にて、『バック・トゥ・ザ・ギャートルズ・デイズ』のタイトルで放送。「これは、漫画ギャートルズの子孫の物語を創作したものです。」と但書が付く。
出典:wikipedia
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