『滅びの笛』(ほろびのふえ)は、日本の小説家西村寿行が著した長編パニック・サスペンス。田辺節雄により漫画化もされている。大量発生した鼠と人間たちとの闘いを描く日本を代表するパニック小説。作品内ではこの事件(鼠の大量発生)の原因は全て人間にあるということを繰り返し示しており、西村の現代社会への批判がこめられている。続編の小説に『滅びの宴』がある。第76回直木賞(1976年下半期)候補作。西村寿行としては、前回の第75回(1976年上半期)に続いてのノミネートであり、続く第77回(1977年上半期)にもノミネートされている。山梨県山中にて鼠が大量発生して人畜を襲い、死者も出る大惨事に。鼠たちは数を増やしながら東へと向かう。自衛隊が出動するが打つ手がない。村、町は混乱に陥る。恐怖に駆られた暴徒は女を犯し、ある者は銀行を襲撃、あたりには鼠に食われた死体が転がる。鼠はプロパンガスのホースまで囓り各所で火事が起き、ついには甲府市が火の海となる。民衆のパニックは頂点に達した……。田辺節雄による本作の漫画版が、1977年から1978年にかけて『プレイコミック』(秋田書店)に連載された。単行本は、秋田漫画文庫より全4巻、世界文化社のSEBUNコミックスより全2巻。小説版との大きな違いとして、小説版のラストでは崩れた自然界のバランスを自然界自体が回復するが、漫画版のラストでは人間側がさらにバランスを崩す行為を行なった結果大発生の再来が暗示されている。また、続編の『滅びの宴』も同じく田辺節雄による作画で漫画版が1981年から1982年にかけて『月刊プレイコミック』(秋田書店)に連載されている。こちらの単行本は、秋田漫画文庫より全4巻、世界文化社のアリババコミックスより全2巻。
出典:wikipedia
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