LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

リーンの闇砦

『リーンの闇砦〜黒き髪の人形使い〜』(リーンのあんさい〜くろきかみのにんぎょうづかい〜)はテーブルトークRPG(TRPG)『セブン=フォートレス』のリプレイ作品。ゲームマスター(GM)兼リプレイ執筆は菊池たけし。『フォーチューンの海砦』に続く「砦シリーズ」リプレイ第三弾として、『ゲーマーズ・フィールド』4号(1997年3・4月号)~19号(1999年9・10月号)に全15回で連載され、後にゲーム・フィールドから単行本、富士見書房(富士見ドラゴンブック)、エンターブレイン(ファミ通文庫)から文庫としてまとめられた。イラストは連載時、単行本版、富士見ドラゴンブック版は四季童子、ファミ通文庫版は石田ヒロユキが担当している。製品版『セブン=フォートレスRPG』(いわゆる『Ver.3.30』。以下『(ルール)第一版』)を使った初のリプレイとして連載された作品である。『セブン=フォートレス』シリーズのリプレイは『アルセイルの氷砦』『フォーチューンの海砦』の二本が過去に『RPGマガジン』に連載されていたが、それらは製品前のテストバージョンのルールによるものであり、ゲームバランスもまともなものではなく、ユーザーに対してのゲームルールの教本としてはまったく役に立たないものであった。そこで、第一版の実際の運用の実例の紹介として連載が始められたのがこの『リーンの闇砦』である。しかし、連載の中盤からシステムが第一版から『セブン=フォートレス Advanced』(以下、『Ad』)のテストバージョンに切り替わり、以後本リプレイは『Ad』のテストプレイとして行われるようになった。結果的には『闇砦』もまた砦シリーズリプレイの伝統である「テストプレイの風景をリプレイ化した作品」であるといえる。リプレイ収録セッション中のゲームシステムのバランスは過去二作よりはるかに安定している。前半は製品版のルール第一版が使われているし、後半で使用されている『Ad』のテストバージョンも、テストバージョンとはいえまともなゲームバランスとなっていた。しかし、ストーリー展開は「砦シリーズ」の中でも最大級の「大荒れ」となっている。セッション中に重要な場面にプレイヤーキャラクター(PC)が立つたびに、PCのロールプレイ、戦闘のダイス目、ノンプレイヤーキャラクター(NPC)との相性判定などが裏目に働いて、GMもプレイヤーも予想していない結果を導いている(詳細は#「大惨事」への道の節を参照)。これらの出来事が積み重なった結果、本リプレイはPCの一人がラスボスになるという展開を迎えることになる。掲載雑誌はF.E.A.R.のゲームサポート雑誌『ゲーマーズ・フィールド』に移っている。リプレイの連載期間自体は2年半ほどとなるが、『ゲーマーズ・フィールド』が隔月刊のため、『フォーチューンの海砦』ほど長いストーリーにはなっていない。むしろ本編に当たるストーリー自体は短めであり、連載の約1/3は『Ad』のルール紹介という名目で行われた「ダンジョン編」で占められている。この「ダンジョン編」は連載期間で言うと1年弱も続けられているのだが、ルールの紹介としてはかなり優れた内容となっており、菊池たけしの軽快な文体も相まって傑作の声も高い。本作以降、「砦シリーズ」リプレイは『ゲーマーズ・フィールド』で展開されることとなる。時は十六王紀965年、リーン地方はガンビエンゼ郊外の宿場町。武闘大会に参加するためガンビエンゼに向かう男装の女戦士アイラとその相方で二重人格の魔法使いファラウス。自分の居場所を求めて流離う人造ライカンスロープ少女ディフェス。家宝「めんたこ」を持ち出しフォーチューンの実家を出奔した魔導師アニス。一癖も二癖もあるPCたちは偶然と必然とシナリオの都合によりGMによって強引にパーティーを組まされた。しかしあまりに個性の強すぎるこの4人が一緒にいて素直にまとまるわけがない。案の定、シナリオは開始直後から明後日の方向に。ノリにまかせてとある都市の市長選挙の護衛に雇われた4人はGMもプレイヤーも予想だにしない出来事の連続で、あれよあれよという間に暗黒破壊神バラーをめぐる「闇の宗教」の陰謀に巻き込まれていく。その中でアイラは市長候補の令嬢ティ・ステイシスと恋に落ちる。しかしこのティこそが4人を意外すぎるクライマックスへ導くことになる……プレイヤーによって操作するキャラクター。PC。名前の横にカッコで記述されているのはプレイヤー名である。キャラクタークラス矢印つきで複数かかれている場合は途中でクラスチェンジしたことを表す。属性についてはスラッシュをはさんで左側が第一属性、右側が第二属性となる。GMが操作するキャラクター。NPC。『闇砦』は「砦シリーズ」の中でも極めて予想外のストーリー展開をしているリプレイである。もちろんGMの菊池たけしもプレイヤーたちも意図的にストーリーから外れようと思っていたわけではないのだが、様々な要因が積み重なり、当初の予定からはありえないような物語展開を行うことになった。近年の菊池たけしリプレイではこのような全く予想外の展開にストーリーが流れるリプレイを「大惨事」という言葉で表現しているが、その最も元祖となるリプレイがこの『闇砦』となる。ただし、「大惨事」とはネガティブな意味というよりは、「TRPGならではのライブ感や自由度が溢れている」もしくは「ギャグ」というポジティブな意味で使われるので注意が必要である。『闇砦』で「大惨事」が起こった大きな原因は以下のようなものがあげられる。これらの問題は『闇砦』の結果を踏まえてか、『Ad』以降の『セブン=フォートレス』シリーズで修正されている。しかし、「大惨事」が発生したのはルールの不備やGMのマスタリングミスのせいというより、悪ノリしたプレイヤーとGMが自ら望んでルールを拡大解釈した結果であり、そういう意味では参加者たちがこのようなゲームプレイを楽しもうとして最大限楽しんだ結果であるといえる。のちに菊池は『空砦』EPISODE 02で「意図的に『大惨事』を起こす」という実験的セッションを行っている。『リーンの闇砦』は謎が多く残されてしまっている作品でもある。このリプレイは本来語る予定であったストーリーのほとんどを語りきれないまま最終回を迎えているのである。『闇砦』は元々の予定では、前作『フォーチューンの海砦』で語られた「サライと八導師」が世界を裏切り七つの宝珠を封印したことをきっかけに、宝珠をめぐる騒乱がラース=フェリア全土で発生し、十六都市国家評議会と十六王紀時代を終焉に導いた「宝珠戦争」(『聖神官サライの反乱』とも呼ばれる)の真実を明かす物語になる予定だった。実際、連載開始前の予告漫画ではサライの姿がアップに映っているし、ゲーム・フィールド版『海砦』単行本でもあとがきで十六王紀969年のサライの死に纏わる話になることをほのめかしていた。『リーンの闇砦』の作品中ではそのための伏線などもばら撒かれているが、プレイヤーがあまりにシナリオの本筋に乗ってこないうえに、「ダンジョン編」が追加されたことによるストーリーの停滞が加わって、「サライと八導師」を全く(表に)出さずにリプレイをまとめることになってしまったのである。また、ファラウスがラスボスになってしまったことで、ここでクライマックスを迎えるのが綺麗だということになった事情も強い。その結果、サライたちの物語が全く語られなかったのはもちろん、PCたちに対する主要な敵役のはずであった「闇の宗教残党組織」の内情でさえほとんど謎のまま連載は終了してしまった。白の仮面魔導師にいたっては途中で行方をくらましたまま最終回まで登場しない。残されたいくつかの謎は後の砦シリーズ作品の伏線や『セブン=フォートレス』シリーズの設定、シナリオフックなどに使われている。『セブン=フォートレス V3』のシナリオ集『ラース=フェリアの嵐』で白の仮面魔導師の正体が、『セブン=フォートレス メビウス』のソースブック『エルキュリア』やファミ通文庫判『海砦』下巻の巻末記事でサライの死の真相が明かされたことなどはその一例である。

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。