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民俗資料の分類

民俗資料の分類(みんぞくしりょうのぶんるい)では、民俗資料()のさまざまな分類について説明する。民俗学は、さまざまな伝承を資料として、人びとのあゆんできた基層文化の様態を明らかにしようとする学問であり、近代化によって多くの民俗資料が失われようとするとき、消えゆく伝統文化へのロマン主義的な憧憬やナショナリズムの高まりとともに誕生した若い学問である。それゆえ、成立以来長い間、民俗採集とよばれる、民俗資料の蒐集に膨大な努力が払われた。民俗学研究の進展にともない、単なる素材の積み重ねに満足すべきではないとして、民俗資料の性質について理論的反省が試みられ、「科学としての民俗学」の成立が求められるようになった。民俗資料の分類は、民俗学の研究範囲の問題と深いかかわりを有する。分類法は各国を通じて一致していることが望ましいことは言うまでもないが、国により、研究者により、民俗学の研究範囲に若干の異同があるところから、分類方法、分類案も一様ではない。以下、おもな分類案を掲げる。イギリスのシャーロット・バーン(Charlotte Sophia Burne)による分類は、以下の通りである。シャーロット・バーンの分類は、岡正雄翻訳の『民俗学概論』(1927年)によって日本にも多大な影響を与えたが、その巻末にはオーギュスタン・ド・クレルクの論文("Anthoropos,vol.viii.pp12-22")からの引用として、民俗採集における調査項目を掲げている。それは、以下のような内容である。(1)土地と天空。(2)植物界。(3)動物界。(4)人間。(5)人工物。(6)霊魂と他生と。(7)超人間的存在。(8)予兆と卜占と。(9)呪術技法。(10)疾病と民間医方と。(11)社会および政治的制度。(12)個人生活の諸儀式。(13)生業と工業と。(14)暦、斎日及び祭日。(15)競技、運動および遊戯。(16)説話。(17)歌謡と譚歌と。フランスのパウル・セビオ(、1843年-1918年)による分類は、以下の通りである。ただし、2における区別は必ずしも明瞭ではない。フランスのピエール・サンティーヴ(Pierre Saintyves)による分類。これは、伝承文化を、その性質の面から分けた分類法といえる。柳田國男は、1933年の講演で、民俗資料をに分けている。また、『民間伝承論』(1934年)では、という三分法の類別を提示しており、さらにこれを、1.有形文化・生活技術誌―旅人の学、2.言語芸術・口承文芸―寄寓者の学、3.生活解説・生活観念・生活の諸様式―同郷人の学、というふうに趣旨説明している。これはまた、資料蒐集の場面に即しての類別と捉えることもできる。ついで『郷土生活の研究法』(1935年)では、として、三分類におけるそれぞれの内容を示している。折口信夫は、「民俗学」(1934年)のなかで、次のような5分類をおこなっている。和歌森太郎は、『日本民俗学概説』(1947年刊行)において、の分類をおこなっている。これは、上述のサンティーヴによる分類を念頭においたものであった。竹内利美は、「民俗資料の性質とその収集方法」(1960年)のなかで、民俗資料を、と分類している。このうち、造形物資料(A-2)は実物そのものが残存するものであり、記録資料にくらべ直接的であり、確実性と具象性を有するものであり、それ自体としてはその意味を説明するところがないと評している。民具をはじめとする有形民俗資料がこれにあたり、考古資料につらなる性格のものである。これに対し、記録資料(A-1)は過去の事実そのものは伝存しないが、文字などの象徴を通じて過去の事物を説明し記録されて今に残るものであり、文献資料につらなる性格のものである。ただし、両者とも、その伝存は偶然的、限定的なものであり、記録資料の場合は、歴史学における文献資料同様、その来歴を批判して資料的価値を弁別する手順(いわゆる史料批判)が重要となる。もとより A だけでは、民俗を探究するうえで不充分この上ないことは言うまでもない。B の各資料が必要とされるゆえんであるが、これは対人交渉を通じて、調査者が目的に即して一定の事実を取捨選択して構成していって初めて得られる資料である。竹内の分類は、エルンスト・ベルンハイム(、1850年 - 1942年)が『歴史とは何ぞや』で示した史料(歴史資料)の分類やジョージ・ランドバーグ(、1895年 - 1966年)が『社会調査』で示した社会調査法における供給源による分類を採用して、それを民俗資料に応用したものであった。ここでは、伝承を資料として発展してきた民俗学が、その研究対象を過去の生活文化の推移全般へと広げていったことがみてとれる。千葉徳爾も、『民俗と地域形成』(1966年)のなかで、日本民俗学の内容分類として、下表のような案を出している。この表はまた同時に、柳田國男による民俗資料分類がいかに大きな影響を与えたかを指し示すものともなっている。財団法人民俗学研究所編集の『民俗学辞典』(1951年刊行)による分類は、以下のとおりである。この分類は、柳田『民間伝承論』『郷土生活の研究法』収載の分類案を下敷きにしたものである。文化庁文化財保護部監修、祝宮静・関敬吾・宮本馨太郎編集の『日本民俗資料事典』(1969年刊行)では、民俗資料を、次のように大分類している。この分類は、民俗資料の一部が今日、文化財(文化財保護法における民俗文化財)として保護の対象となる際(1954年の改正)、その指定規準として一部修正のうえ、使用されるに至っている。大塚民俗学会編集による『日本民俗事典』(1972年初版)では、以下のような分類が示されている。なお、南島の民俗については、別項「南島」を設けて、これを扱っている。各地方公共団体、各施設で民俗資料のデータベース化が検討されている。

出典:wikipedia

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