拡大戦線（かくだいせんせん、Frente Amplio）は、ウルグアイの左翼、中道政党の大同連合である。1971年に結成され、2004年の選挙でウルグアイの与党になった。モンテビデオで都市ゲリラトゥパマロスの攻勢が拡大していた1971年3月21日、コロラド党左派が中心となって左翼政党連合、拡大戦線を結成した。トゥパマロスは1972年の選挙戦で拡大戦線支持を明確に打ち出し、全国で18%、モンテビデオでは31%の票を得たものの国政を変えるには至らず、トゥパマロスの攻勢は激化し、ウルグアイ軍の出動により1973年以降のウルグアイは実質軍政状態になった。この軍政期には実に国民の17%、50万人ものウルグアイ人が国を捨て去ることになる。1981年に軍政を合法化しようとした憲法改正案が国民投票で否決されると、1985年にウルグアイも民政復帰した。トゥパマロスも武闘路線を捨てて合法化されると拡大戦線に合流し、2004年の選挙でタバレ・バスケス候補が勝利しウルグアイ初のコロラド党、ブランコ党以外の政党が政権を握った。

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