ルイス・アントニオ・ヒメネス・ガルシア（Luis Antonio Jiménez Garcés, 1984年6月17日 - ）は、チリ・サンティアゴ出身のサッカー選手。アル・アラビ・ドーハ所属。ポジションはMF（オフェンシブハーフ）。元チリ代表。母国で確固たる評価を確立せずにヨーロッパのトップリーグであるセリエAで成功したという点で、珍しいキャリアの持ち主である。ニックネームは魔術師（El Mago）。ルイス・フィーゴをして「テクニックは既に完成されている」と言わしめるほどのテクニックを持つ。利き足の右足だけでなく、左足も使うことができる。CDパレスティーノでキャリアをスタートさせ、2002年にイタリアのテルテーナ・カルチョへ移籍。4シーズンで88試合に出場し、24ゴールをあげた。2006年の冬の移籍市場で、ACFフィオレンティーナに共同保有選手として移籍。フィオレンティーナでは主に右のウイングとしてプレーしたが、センターフォワードも務めた。フィオレンティーナでは19試合に出場し、3ゴールを挙げた。2006年6月末、テルナーナは保有権を買い戻したが、テルナーナは2006-07シーズンをセリエC1で戦うことが決まっていたため、セリエAのフィオレンティーナで活躍したヒメネスがテルナーナに残ることはありえなかった。セリエAのSSラツィオが買い取りオプション付きのレンタル移籍オファーを提出したが、テルナーナは自チームの4選手の給与の支払いなど法外な要求を提示し、交渉は決裂した。ヒメネスはチームに残ることになったが、テルナーナの措置を不満に思いFIFA（国際サッカー連盟）に提訴、「テルナーナではプレーしない」と述べた。2007年1月15日、ラツィオは最終的に1100万ユーロでのレンタル移籍に同意し、ヒメネスは同月27日のUSチッタ・ディ・パレルモ戦に出場した。2007年7月15日、インテルナツィオナーレ・ミラノへのレンタル移籍が締結された。ヒメネスはUEFAチャンピオンズリーグのフェネルバフチェSK戦でインテルでの初得点を記録。12月の古巣・ACFフィオレンティーナ戦でもゴールを決めた。さらに古巣のSSラツィオ戦では1アシストを記録した。シーズン終了後にインテルへ共同保有で移籍。しかし2008-2009シーズンは怪我の影響もあり6試合の出場に留まった。2009年6月23日、イングランド・プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドFCへのレンタル移籍が発表された。同年8月15日のウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC戦でプレミアリーグデビュー。11月25日のバーンリーFC戦ではプレミア初得点を記録した。2010年1月、パルマFCへレンタル移籍しイタリアに復帰した。シーズン終了後にテルナーナへ復帰し、2010年8月31日にACチェゼーナへレンタル移籍。チーム内得点王となる9得点を記録しチェゼーナの残留に貢献。シーズン終了後にチェゼーナは完全移籍を望んだがテルテーナが難色を示したため交渉が決裂。ヒメネスは再びFIFAへ連盟規約第17条に基づいて提訴しテルテーナとの契約を解除した。2011年6月29日、UAEリーグのアル・アハリ・ドバイに4年契約で移籍した。2004年4月28日のペルー戦でチリ代表デビュー。2005年6月4日にはマルセロ・サラスの代表における35得点目をアシストした。初得点はワールドカップ予選のボリビア戦で達成し、4日後のベネズエラ戦でもゴールを記録した。チリ代表ではキャプテンを務めていた時期もあった。

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