オリエンタル中村百貨店(おりえんたるなかむらひゃっかてん)は、1954年から1980年まで存在した愛知県名古屋市中区栄にあった日本の百貨店、およびその運営会社である。運営会社の法人としてのオリエンタル中村百貨店は、社名を名古屋三越百貨店、名古屋三越と変遷して2003年まで存続した。通称「オリエンタル中村」。広告などで使用されたキャッチフレーズは「天に星 地に花 人に愛」。前身の中村呉服店が第二次大戦後、本町角にあった旧店舗を東海銀行に売却し、栄交差点に新築されたオリエンタルビルに入居し、1954年にオリエンタル中村百貨店に改称し、百貨店業態となった。松坂屋、丸栄、名鉄百貨店とともに、名古屋の4大百貨店と並び称されていた。1969年に三越と業務提携。1974年に星ヶ丘に星ヶ丘店を開店するものの、事業不振から、1977年に三越が中村呉服店の持ち株を買収して三越傘下に入るが、オーナーの中村家とオリエンタルビルは14%の株式を保持した。1980年に社名を名古屋三越百貨店に変更し、それとともに店名もオリエンタル中村から三越になった。松坂屋、丸栄、名鉄百貨店とともに頭文字がMだったことから、以後は併せて4Mの愛称で親しまれる。さらに1991年には社名が(初代)名古屋三越と改められる。2003年、株式会社三越に合併され、運営会社の名古屋三越の法人格は消滅。店舗は三越伊勢丹ホールディングス傘下の名古屋三越栄店および星ヶ丘店(星ヶ丘三越)となっている。なお、2010年4月1日以降、栄店および星ヶ丘店の運営を行っている(2代目)株式会社名古屋三越は、2009年10月1日に三越から新設分割により設立された法人であり、旧法人とはまったく別法人である。「オリエンタル」の名は入居したビルがオリエンタルビルであったことから名乗っただけで、カレーなどの食品メーカーで同じ地元企業のオリエンタルおよびかつて北海道釧路市に存在したオリエンタルデパートとは関係がない。本店正面玄関前には、カンガルーの像がおかれ、栄の待ち合わせスポットとして有名であった。三越の傘下入り後、カンガルー像はライオン像に置き換えられた。カンガルー像は現在屋上遊園地内に移設、保存されている。1971年頃より本店外壁に14メートル、幅32メートルの岡本太郎による光るレリーフ大壁画が設置されていた。三越傘下入り後、岡本太郎に撤去することの了承を得て壁画は完全に取り壊され、三越の丸越マークが代わりに取り付けられた。本店屋上遊園地の観覧車は1954年5月に設置され、屋上観覧車としては、日本で最初に設置されたものであった。現存する観覧車は、昭和鉄工製、高さ12メートル、直径10メートル、ゴンドラが9基で、1956年12月の増床工事完成時に設置された2代目で、現存する“屋上観覧車としては”、日本国内最古のものである。2005年7月20日営業運転を終了したが、2007年には、国の登録有形文化財に登録されている。2012年8月22日、7年ぶりに人を乗せない形で毎週日曜日に運転を再開した。
出典:wikipedia
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