TS(ティーエス)はスズキがかつて製造していた2ストロークオフロードバイクシリーズである。空冷のモデルは国内では「ハスラー」の愛称で知られる。TSシリーズは全車が2ストローク単気筒である。1968年に発表されたTS250以後、1981年までは空冷。1982年以後のTS50R、1989年の125R、200Rは水冷となっている。空冷のTSシリーズおよび水冷のTS50Rについては「ハスラー (hustler)」(ギャンブラーの意)が愛称として使用されており、当時のカタログには「ハスラー250」とは書いてあってもTS250とは書いていないなど、「スズキ・ハスラー」は「ヤマハ・DT」や「ホンダ・エルシノア」とならぶオフロードバイクのブランドであった。ただし、ハスラーはスズキが以前から輸出時に使用していた名称であり、特にTSシリーズ固有のものではない。TS250の発売以前には、オンロードバイクのTシリーズのT20もこの名称で輸出されている。また逆に、国内ではいずれもハスラーとして知られているTS50、TS125、TS185、TS250、TS400などの場合には、輸出車ではそれぞれ「ガウチョ」、「ダスター」、「シェラ」、「サヴェジ」、「アパッチ」などの愛称が使われていた。のち2013年12月に発表された軽自動車(クロスオーバーSUV)に、「ハスラー」の名が使われる。その他、2015年の第44回東京モーターショーにてハスラーの名前を冠した50㏄スクーターが「ハスラースクート」として参考出品された。TF125は、1977年式TS125をベースに農耕・牧畜用途での使用を想定した"ファームバイク"として改装を施された車種である。フレームやエンジンは当時のTS125にほぼ準じており、オーストラリアやニュージーランド等のオセアニア諸国向けに1977年に販売を開始、オセアニアでは"TF125 Mud Bug"等の名称変更やマイナーチェンジを経て2000年代中期まで販売された。オセアニア諸国のファームバイクが4ストロークのDR200SE トロージャンへと移行して販売終了した後も、南アフリカ等の発展途上国では現在でも現役車種として販売が継続されている。125と250の中間排気量モデル。主に輸出仕様で供給されたが1970年代中期の一時期に国内でも発売されている。このモデルのマフラーの取り回しは250と同じフルアップマフラー右出しである。1981年のモデルチェンジを機に水冷化され、ハスラーの呼称は50ccのみ残された。型番SA11Aではじまる。1型、2型、3型、4型、P型、S型がある。1982年の空冷モデルの生産終了後、TSの名を冠した250ccモデルは国内では発売されていない。(TS250Rの名で呼ばれるモデルは1971年のいわゆる3型を指す。この「R」は200R等の「レーシー」の意味ではなく、モデルチェンジ時に付けられた型番のアルファベットとして「R」が付いたもの)ただし、TSの後継モデルとして発売されたRH250/RA125は輸出仕様ではTS250X/125Xの名となっている(ハスラーとは呼ばれていない)。RH250/RA125は同名のモトクロッサーと同時開発された水冷2ストロークのオフロードバイクで、RHはライバルのホンダ・CRM250Rやランツァ、カワサキ・KDX250SRとほぼ同じ大きさである。TSシリーズの後継となったのはエンデューロレーサーと同時開発されたRMX250Sであったが、環境問題などから2ストローク車の生産が縮小される中、1998年に生産終了している。この後、スズキのオフロードバイクは4ストロークのスズキ・DRに集約されていく。1972年からスズキ自動車がテレビ番組への車両提供を積極的に行った結果、70年代前半のいわゆる「変身ヒーローブーム」には仮面ライダーシリーズや電人ザボーガーを始めとする特撮番組に多くのスズキTS(主には250)が登場している。特撮で使用されたバイクは市販車のハスラー250とハスラー250の保安部品を外し競技用にしたTM250が多い。
出典:wikipedia
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