能登食祭市場（のとしょくさいいちば）は、石川県七尾市に所在する市場である。みなとオアシスとしてみなとオアシス七尾 能登食祭市場（みなとオアシスななお しょくさいいちば）、および道の駅能登食祭市場（みちのえき しょくさいいちば）として石川県道132号七尾港線の道の駅に登録されている。正式名称は七尾フィッシャーマンズ・ワーフ・能登食祭市場。七尾市の姉妹都市であるモントレーが位置するアメリカ合衆国カリフォルニア州の沿岸都市に多く見られる観光地「フィッシャーマンズワーフ」を参考に建設された。また、遊覧船「かしまづ」による七尾湾クルーズを行っている。隣接する七尾マリンパークでは毎年夏にモントレー・ジャズフェスティバル・イン・能登が開催されている。以前の七尾観光といえば、七尾城址以外には青柏祭や石崎奉燈祭など季節限定のものであり、輪島や門前などの市外観光が主流であった。和倉温泉の宿泊客を七尾中心市街地に呼び込むために常設の大型観光施設の要望が高まったことを受け、官民一体となって整備が進められた。1985年（昭和60年）に社団法人七尾青年会議所が6回シリーズで開催した市民大学講座で、七尾のこれから進むべきみちを模索し、「港を中心としたまちづくり”」というキーワードを得た。古くから香島津と呼ばれ天然の良港として栄えた七尾港を財産として、港からまちを再生していく「七尾マリンシティ構想」を立案し、この構想の推進母体として七尾マリンシティ推進協議会が設立された。同構想における優先順位の高い事業としてフィッシャーマンズワーフ建設計画を挙げ、その実現に向けて能登国際テント村という構想の疑似体験イベントを継続する一方で、運営主体として第三セクター株式会社香島津を設立した。こうして、1991年（平成3年）の第3回能登国際テント村と同時に、七尾フィッシャーマンズワーフ「能登食祭市場」がオープンし、かつてのフェリー埠頭が、年間約90万人が訪れる交流拠点に生まれ変わった。2003年（平成15年）には国土交通省管轄のみなとオアシスに登録され、2009年（平成21年）3月12日には、同じ国土交通省管轄の道の駅に登録された。2007年（平成15年）6月から2008年（平成16年）5月の入館者数は914,001人であった。

出典:wikipedia