カグー("Rhynochetos jubatus")は、ジャノメドリ目カグー科カグー属に分類される鳥類。本種のみでカグー科カグー属を構成する。別名カンムリサギモドキ。フランス(ニューカレドニア)固有種全長55-60センチメートル。翼開張78センチメートル。体重0.7-1.1キログラム。頭部から後方へ羽毛が伸長(冠羽)する。種小名"jubatus"は「鬣のある」の意。全身の羽衣は淡灰色。風切羽と初列雨覆には濃灰色や黒、淡灰色や白、褐色や赤褐色の縞模様が入る。虹彩は赤い。嘴基部には角質状の丸みを帯びた皮膚片があり、これにより嘴を地面に差し入れても鼻孔を塞いで土が侵入するのを防ぐことができる。嘴や後肢は頑丈で長い。趾は小型で、趾の間には水かきがない。嘴や後肢の色彩は赤い。卵は長径6.2センチメートル、短径4.5センチメートル。殻は淡褐色で、暗褐色や灰色の斑紋が入る。雛の綿羽は褐色で黄色い斑紋が入る。幼鳥は全身の羽毛が褐色みを帯びる。標高1,400メートル以下にある森林に生息する。地表棲で、飛翔することはできない。外敵に襲われると冠羽を逆立たり翼を広げて威嚇する。食性は動物食で、昆虫、クモ、多足類、陸棲の貝類、ミミズ、トカゲなどを食べる。地中にいる獲物は嘴で掘りだして食べる。繁殖形態は卵生。繁殖期になると雌雄が向かい合って冠羽を逆立てたり翼を広げ、相手の周囲を徘徊するなどして求愛する。また薄暮時にオスが鳴いた後に、メスが鳴くことを数回繰り返し10分以上鳴き交わすこともある。地表に葉や枝を組み合わせた巣を作り、5-12月に1回に1個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は33-40日。育雛も雌雄交代で行う。雛は孵化してから3日で巣から離れ、孵化してから3-4か月で独立する。羽毛が装飾品として利用される事もあった。開発による生息地の破壊や、羽毛やペット目的の乱獲、人為的に移入された動物(イヌ、ネコ、ブタ、ネズミなど)による捕食などにより生息数は減少している。生態調査や飼育下繁殖個体の再導入などの対策が行われている。1991年における生息数は654羽と推定されている。
出典:wikipedia
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