『聖刻群龍伝』(せいこくぐんりゅうでん)は、千葉暁作のロボット・ファンタジー小説。中央公論新社にて1997年から刊行されている。メインイラストレイターは藤井英俊。シリーズの序章であり、1996年から1998年にかけて刊行された聖刻群狼伝についても本項で扱う。舞台である西方西部域は、中世ヨーロッパに似た封建制社会である。操兵と練法師を除けば文明水準も同じくらいだが、数十年後の東方と中原が舞台である聖刻1092のように神々が主役ではなく、あくまで神に翻弄される人間たちの苦悩や生き様を描いている。そのためロボットの戦闘シーンだけでなく国家の興亡や陰謀、政治思想などが描かれている架空戦記でもある。小国の公子ディアは、後継者争いに勝つための人材を求めて幼馴染の女間者アーシュラとともに身分を隠して各地を放浪していた。そこで様々な人々と出会い、事件に巻き込まれつつも成長していく。そんな時、古代帝国の遺産の存在を知り手に入れるために隠し場所の奇岩島に向かうがそこでとんでもない真実を知る。故国イシュカークに戻ったデュマシオンは兄たちと本格的な後継者争いを始めるが、まもなく隣国のナカーダが攻め込んでくる。それが西方西部域全土の争いの始まりとなった。ナカーダからイシュカークを取り戻したデュマシオンの実力が認められ、ロタール帝国内の政争に巻き込まれる。そんな最中、帝国外では太古から「半人半馬の悪魔」と呼ばれ恐れられた人馬操兵が復活し、侵攻を始めた。人馬操兵を擁するバルーザ人の総大将オル=カンを討ち取った功績により、デュマシオンは皇帝から「征夷大将軍」の位を授けられた。だが、龍の王と同じ道を歩むことを恐れ、権力を掌握しようとせず皇女サクヤーとの愛に溺れる。その隙にサイオンの陰謀により追い落とされイシュカークへ都落ちし、無気力となったデュマシオンに対し弟コラムばかりでなく忠臣ローエンまでもが反旗を翻す。内乱を鎮圧し、周辺国との連合を作り上げたデュマシオンは内政固めに専念する。一方、帝国執政官となったサイオンは改革を断行するが、さまざまな問題を抱え次第に支えきれなくなる。最終章。これまでの戦いで多くの同志を失ったが、ルチャを始めとした次世代を担う若者たちも育ってきた。そして大国エリダーヌと雌雄を決する時が近づいてきた。作者は千葉暁。レーベルはC★NOVELS Mini。Kindleほか電子書籍で発売されている。
出典:wikipedia
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