『アローン・イン・ザ・ダーク』(Alone In The Dark)は、フランスのゲーム会社Infogramesが制作したサバイバルホラーゲーム、およびシリーズ名。いくつかのプラットフォームにも移植されている他、日本語にローカライズされたものも存在する。2014年の時点で5つの続編が存在する他、本シリーズを元にした映画も2作存在する。本作は1992年に発売されたPC用の作品である。3Dソリッドモデルでオブジェクトを制作しており、3Dエンジンがそこまで普及していなかった時代のアドベンチャーゲームでは、初の3D作品とも言われている。日本国内ではPC版がDOS/V版、PC-9821版、FM-TOWNS版、PC-9801版で、家庭用ではポニーキャニオンより1994年10月7日に3DOで発売された。PC版では作中に登場するアイテムが描かれた数センチのミニブックが付属しており、起動時に表示されたアイテムのページ数の入力を求められるマニュアルプロテクトとなっている。『バイオハザードシリーズ』などで広く知られるようになった3Dポリゴンアドベンチャーゲームの原点とも言われる作品。パズルによる開錠などの謎解き要素はもちろん、各所に配置された固定カメラ視点による映画的視界演出といった基本要素は、この『アローン・イン・ザ・ダーク』が最初とされており、前述の『バイオハザード』をはじめとする後続のゲームの参考にされている。謎解きに関しては、西洋製ゲームに共通してよく見られる事だが、多くの日本人にとっては理不尽とも言われるような難易度を持ち、即死トラップの存在や行動の順番を間違えたことによる手詰まりが起きやすい。なお、押す、開くといった行動のほとんどは、メニュー画面のコマンドで選択して実行する。持てるアイテムの数(重さ)には制限があり、必要の無いアイテムは投げるなどして捨てる必要がある。本作のストーリー、および登場する怪物の多く(ナイトゴーント、ヨグ=ソトース、クトーニアン、アトラク=ナクア、深きものども)や本(『アブドゥルの書』の断章)は、クトゥルフ神話に基づいたものである。1924年、芸術家のジェレミー・ハートウッドがルイジアナ州のデルセト屋敷にて自殺し、その生涯を閉じた。現地の警察は現状から見て自殺と断定し発表した。しかしながら、それはあくまで表向きの話で、本当は誰もが心の奥では感じていた。「あの屋敷には何か恐ろしい事があったに違いない。何か、とてつもなく恐ろしい事が…」ジェレミーの自殺事件から数日後。古物商のグロリア・アレンから調査の依頼を受けた私立探偵エドワード・カーンビーは、狂気と呪いに満ちた屋敷へと向かう…。同じ頃、ジェレミー・ハートウッドの姪であるエミリー・ハートウッドもこの事件を不審に思い、やはり屋敷へと向かうのであった。1994年発売。クトゥルー神話が下敷きだった前作と変わり、今回はアフリカの原始宗教であるブードゥー教をベースにした物語である。秘術によって不老不死の肉体を得た海賊たちと秘術を操る魔女との戦いが展開される。前作がクトゥルフの呼び声 (TRPG)のように、クリアに際して必ずしも敵を倒さず、倒すことのできない敵も多かったのに比べ、本作ではゾンビ軍団とトンプソン機関銃で撃ち合いになるなど、派手なアクションも追加されている。また、作中の一部で別の人物に操作が切り替わる場面もある。日本国内ではPC版に加え、1996年にPlayStation、セガサターン、95年に3DOで発売された。PC版では前作同様マニュアルプロテクトが施されている。また海外では登場人物の1人グレースが主役となった番外編「Jack In The Dark」が販促用作品として配布された。デルセト屋敷での事件から1年後、有名な映画プロデューサー、ソーンダース夫妻の一人娘グレースが何者かに誘拐された。身代金目的と思われる犯行だったが、夫妻の必死の訴えにもかかわらず犯人からの連絡は一向になかった。夫妻に雇われた私立探偵デット・ストライカーは、犯人達の足取りを辿ってアジトを突き止め、グレースを取り戻すべく潜入。しかし、そのまま音信不通となってしまう。ストライカーの友人であるエドワード・カーンビィは、ソーンダース夫妻からの依頼を受け、自らもストライカーと犯人の足取りを辿る。そして、ヘルズキッチンと呼ばれる断崖絶壁の僻地に立つ屋敷にたどり着いたカーンビィは、変わり果てたストライカーの遺体を発見し、彼の遺言からグレースが屋敷に捕らわれている事を知るのだった。こうしてグレースを捜し求めるカーンビィに、世紀を越えて生きる海賊達と1人の魔女の恐るべき怨念が容赦なく襲い掛かる……。シリーズの完結編として1994~96年にかけてPC版が MS-DOS, Windows 95, Mac OS で欧州、北米地域で発売された。日本国内ではエレクトロニック・アーツ・ビクターから1996年6月21日に Windows 95版(Windows 3.1でも動作可能)とMachintosh版(漢字Talk7.1以上) がソフト・マニュアル共に日本語化したものが発売された。ヒントブックが同梱されている。舞台はアメリカ西部モハベ砂漠のゴーストタウン、スローターガルチ(Slaughter Gulch)。2つの超自然的な事件を解決し、オカルト探偵と呼ばれるようになったエドワード・カーンビィが、失踪した映画ロケ隊の謎を追う。ロケ隊メンバーには今や映画女優となった第1作のもう一人の主人公エミリー・ハートウッドも含まれていた。第1作のクトゥルー神話、第2作のギャング・海賊ものに続き、今作では西部劇風の内容となる。街は呪われており、いたるところでアウトローゾンビの銃口がカーンビィを狙う。また、前作ではブードゥ秘術が用いられていたが、今作ではネイティブ・アメリカンの精霊信仰が見られる。2001年にDarkworksが開発し、Infogramesから発売された。プラットフォームはMicrosoft Windows、PlayStation、ゲームボーイカラー(Pocket Studiosが開発)、 ドリームキャスト、PlayStation 2(Spiral Houseが開発)にて発売された。日本国内ではPlayStation版とPlayStation 2版が2002年春頃にカプコンから発売される予定であったが、キャンセルとなった。PC版は「アローン イン ザ ダーク ~新たなる悪夢~ 日本語版」のタイトルで2002年12月20日にサイバーフロントより発売された。2011年5月26日、PlayStation 3でリメイクされる可能性がゲームニュースサイトで報道された。舞台はマサチューセッツ州付近にある神秘的な謎の島、シャドー島。前作までとは時代が変わり、21世紀初頭の物語となる。エドワード・カーンビー(前作までとは別人)とアリン・セドリックの2人が主人公。カーンビーの友人で同業者でもあるチャールズ・フリスクがシャドー島の海岸で死体となって見つかる。カーンビーはフリスクが残した手記から犯人を追い、真相を確かめるべく、女性の人類学教授セドリックと共にセスナ機でシャドー島に向かう。北米では2008年6月23日にアタリから、日本では2008年12月25日にエレクトロニック・アーツから発売された。プラットフォームはMicrosoft Windows、 PlayStation 2、 Wii、 Xbox 360、PlayStation 3(PS2・Wii版は日本では未発売)。北米・ヨーロッパ向けのPS3版は新要素の追加に伴いタイトルがAlone in the Dark: Infernoに変更されている。マップ上のあらゆる設置物に物理演算が組み込まれており、銃撃による扉の凹みや、木製のテーブルの壊れ具合などがリアルに再現されている。炎のエフェクトは高度な演算と高いグラフィックが使用されている。この炎についてどれだけ開発力を注いだかを解説する開発者の動画がXbox Liveで配信されていた(現在は配信終了している)。舞台はNYのセントラル・パーク。これまでのシリーズと違い人が大勢いる大都市でクリーチャーと闘うなど、よりファーストパーソン・シューティングゲームに近いスタイルになった。また床や柱、建造物までも事件の余波でリアルタイムに倒壊していくディザスターパニックの要素も盛り込まれており、崩壊するNYを映画並みの大迫力で体感できる。ロード時にはこれまでのあらすじが紹介されるなど、海外のテレビドラマを意識した演出も多い。今作においても主人公が即死してしまうポイントは多いが、死亡しても直前の場面からすぐにやり直す事ができる。本作ではアイテムの組み合わせに多彩なパターンが存在し、いかに組み合わせるかが重要となっている。例えばスプレーとライターを合わせると火炎放射に、可燃性の液体の入った瓶にハンカチを詰めて火を点ける事で爆弾代わりに、と言ったような利用法が可能。特に本作の敵は炎を弱点とするため、これらを利用した戦略が鍵を握る。2005年に第1作を、2008年にその続編を公開した。
出典:wikipedia
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