エールフランス()は、フランスの航空会社。ヨーロッパでは1位、世界では4位の規模である。1933年10月にフランス国内外路線を運航していた4社を統合する形で設立された。設立当時より世界各地にあるフランスの植民地を中心に巨大な路線網を持っており、現在も六大州全てに定期便を運航しているなど世界有数の路線網を維持している。なお、設立当時のハブ空港はル・ブルジェ空港で、現在のハブ空港はシャルル・ド・ゴール国際空港である。極東路線として日本へは1952年11月に就航した。今は羽田空港、成田空港、関西空港(2016年9月9日現在週6便運航)へ毎日運航している。パリで乗継ぎヨーロッパ約50都市へ接続可能。かつては国営企業で、1976年から2002年にかけて世界初の超音速旅客機であるコンコルドを運航したことでも知られる。また、世界的ホテルチェーンの「ル・メリディアンホテル&リゾート」を所有していたこともある。2004年にはオランダのKLMオランダ航空と、持株会社方式で経営統合が行われた。持株会社の名前は、エールフランス‐KLM。1つのグループとしてネットワークを活かしながら、それぞれ独自のサービスとブランドを展開している。2005年6月6日より、KLMオランダ航空とマイレージプログラムを統合し Flying Blue/フライング・ブルー として新たに発足した。2009年2月からブランドロゴを変更した。AIRとFRANCEの文字が一体化しAIRFRANCEとなり、字体も変更された。これはフランスの独自性や国際性を表すと共に、常に高品質なサービスを遂行する精神、飛行機による充実した旅の提供、乗客の安全と快適な空の旅、環境への配慮を示しているものであるという。トリコロールカラーの青線も四本線から三本線へと減り、わずかなカーブを持つものとなった。ブランドロゴの変更は段階的に実施される予定で、航空機に対する塗装塗り替えは新規導入や整備の工程で行われる為、今後しばらくは新旧ブランドロゴをまとった機体が共存する事となる。2008年11月と12月は、ファーストクラス、ビジネスクラス、そしてパリへのアクセスの良さをアピールする大規模な屋外広告キャンペーンを東京、大阪の中心部28ヶ所で展開した。エールフランスとKLMオランダ航空共通のマイレージプログラムである。2005年6月6日よりサービスが開始された。エールフランス、KLMオランダ航空をはじめ、スカイチーム便、提携航空会社やホテル、レンタカー、クレジットカードなどの提携130社以上でマイルの獲得や特典を利用できる。また、獲得したマイルをほかのどの会員にも譲渡できる。さらに同社便・提携会社便の利用回数・距離に応じてアイボリー、シルバー、ゴールド、プラチナの4つの会員となるエリート会員制度を持つ。他社FFPに比べ特筆すべき点はビジネスクラスやファーストクラスの特典交換に必要なマイル数が非常に多いことである。一般にFFPの必要マイル数はビジネスクラスはエコノミークラスの1.5倍、ファーストクラスは2~3倍程度であるが当プログラムではビジネスクラスがエコノミーの2倍、ファーストクラスは5倍ものマイルを必要とする。エールフランスは、特にビジネス旅客の需要が大きい国内線大都市間においてシャトル便を「ラ・ナベット」という名称で運航している。パリ・オルリー空港から、マルセイユ、ボルドー、ニース、トゥールーズ(2016年秋よりモンペリエにも運航予定)、基本的に毎時1便、ピーク時には30分または15分おきに便を運航している。年間で600万人以上の利用者がいる。第二次世界大戦終結後の1952年に、ロッキード コンステレーションで運航されていた南廻りヨーロッパ線のパリ - ベイルート - カラチ - サイゴン線をアジア極東路線としてベトナムのサイゴン(現・ホーチミン)から東京(東京国際空港)まで延長する形で乗り入れを開始した。その後はアンカレジ経由の北まわりやモスクワ経由のシベリア上空ルートでの乗り入れを経て、極東路線として現在ではパリから羽田、成田、関西の3空港に直行便で乗り入れている。成田からは、夜21:50前後に出発して、翌早朝にパリに到着する便を「スターウイング」の名で運航していたが、2014年3月の夏期ダイヤより羽田発の深夜出発便が就航したことで、成田発着は廃止された。ちなみにこの便はパリへの到着時刻を調整するために、他の便よりも飛行時間を延長する措置として、成田を出発後に太平洋上空を北上し続けてベーリング海上空に入り、アリューシャン列島と北極の各上空を通過してノルウェー海上空を通るルートで航行して、パリに現地時間の早朝4時台に到着する様に設定されていた。本来であれば、真夜中に成田を離陸することが最適であるが、成田空港の離着陸時間が23時までに厳しく制限されており(それ以外は緊急着陸等でない限りまず認められない)、滑走路上の移動時間やその他の遅延要因を考えてぎりぎりの時間に設定していることによる(これより後に成田を出発する便は、2013年11月15日現在、日本航空のホノルル行き、エミレーツ航空のドバイ行き、カタール航空のドーハ行き、トルコ航空のイスタンブール行きだけである)。日本では一時期「エールフランス国営航空」と名乗っていた時期があった。また、一部では英語読みの「エア・フランス」と呼ばれることもある。なお、関西空港が開港した翌日やサミット時などにコンコルドが数回特別便として乗り入れたことがある。(2016年9月 現在)日本航空の国内線(東京/成田 - 大阪/伊丹・名古屋/中部・札幌/新千歳・福岡線、東京/羽田 - 長崎線、大阪/関西 - 札幌/新千歳線)にもエールフランスの便名をつけてコードシェア運航している。かつては、名古屋/小牧線も就航していた。2010年10月末の東京国際空港(羽田)の新滑走路開設による増枠で、エールフランスも就航の意欲を示した。だが羽田に深夜早朝限定の発着となっているため、早朝に着陸しても羽田で深夜まで出発を待たなければならず、効率が悪く機材繰りが難しい。逆のパターンで深夜に羽田に着陸したところで、公共の交通機関(特に鉄道)が運行していないので乗客はバス或いはタクシーの利用を強いられることになる。こうした理由から同じく就航の意欲を示した欧州勢のブリティッシュ・エアウェイズ、ルフトハンザドイツ航空は現実的でない対応として今回は見送る方針で固めていたが、ブリティッシュ・エアウェイズは2011年2月末から週5便発着枠獲得で羽田就航を表明。エールフランスとルフトハンザは羽田就航を見送る替わりに成田線にエアバスA380を就航させるが、2011年11月時点エールフランス側の成田線は2往復ともボーイング777-300ERでの運航となり、捻出されたA380を同年12月5日以降パリ - ドバイ線へ振り分けていた。2012年4月下旬以降は、AF275・AF276を再びA380による運航へ戻している。また2010年10月31日から日本航空が羽田からパリ線を就航しているが、供給座席の一部をエールフランスが買い取り、コードシェア便として販売していたが、2015年3月28日をもってコードシェアを解消した。エールフランスを含む欧州各社は、3年後の羽田の日中の40発着枠増枠(欧州路線最優先枠)での就航を目指しており、2014年3月30日からパリ/CDG線を週10便 (1日1便・月・木・土) で就航開始。このうち、東京/羽田 - パリ線の東京深夜発便は、日本航空が座席を買い取るコードシェア便として販売されていたが、上述の通り2015年3月にてコードシェアは解消された。。カリブ海の島嶼部のフランス海外県とマイアミを結ぶ路線も運航しており、エアバスA320を2機運用している。エールフランスの国際線のクラスは2010年3月からヨーロッパ内・北アフリカ・イスラエルの各路線と長距離・カリブ海・インド洋の各路線とはクラス構成を分離しており、ヨーロッパ内・北アフリカ・イスラエルの各路線ではビジネスクラス、エコノミークラスの2クラスを、長距離・カリブ海・インド洋の各路線では「ラ・プルミエール」(ファーストクラス)、ビジネスクラス「ビジネス」、プレミアム・エコノミークラス「プレミアム・エコノミー」、エコノミークラス「エコノミー」をそれぞれ設定している。また、新規に2009年秋よりビジネスクラスとエコノミークラスの中間クラスである、他社のプレミアム・エコノミークラスにあたる「プレミアム・ボヤジャー」(2016年9月現在「プレミアム・エコノミー」)を設定した。長距離線で運航する全てのボーイング777型機、エアバスA340型機とA330型機に階段的に導入され、エコノミークラス普通運賃で搭乗する旅客や、「プレミアム・ボヤジャー」のチケットを購入した旅客が搭乗できる。2014年より、長距離線で運航中のB777型機(-200ER、-300ER)44機にビジネスクラス、プレミアム・エコノミー、エコノミークラスの機内リニューアルが2016年まで行われ、6月24日のパリ シャルル・ド・ゴール - ニューヨークJFK線を皮切りに順次他路線への展開を進める。東京 - パリ線にも10月27日のパリ発AF274から新しいビジネスクラスを搭載した機材にて運航される。機内誌は"AIR FRANCE MAGAZINE"という名で毎月発行され、英語とフランス語で世界の国々の町を紹介したり、エールフランスのニュース等が書いてある。なお、機内で配布されている"AIR FRANCE MAGAZINE"は機内でのエンターテインメントの詳細や機内販売の案内についても書かれている。また、シャルル・ド・ゴール空港と機内のビジネスクラス以上のクラスでは"AIR FRANCE Madame"も配布されている。成田、関空便の2便には機内誌"Bon Voyage"という日本語の機内誌も配布している。エールフランスの機内では、オン・デマンド方式の映画、音楽プログラム、ゲーム、ニュース番組などがパーソナルスクリーンで放映される。語学学習プログラムやゲームもパーソナルスクリーンを通し提供される。スカイチームエリート会員は、スカイチーム便の予約、チェックイン、そして搭乗において優先的に案内が受けられる。また、ファーストクラス・ビジネスクラスの旅客およびスカイチームエリートプラス会員は搭乗前に空港ラウンジを利用できる。航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。エールフランスの機材は以下の航空機で構成される (2015年5月現在)。同社は世界で唯一、エアバス社が生産した型式を全て保有している(あるいは過去に保有していた)航空会社である。欧州の航空会社でありながらボーイング社の機体もローンチカスタマーとして積極的に導入を進めている。上記の他にも、エールフランスの子会社が小型機種を運航している。なお、エールフランスが発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は28で、航空機の形式名は747-228, 747-428, 777-228ER , 777-328ER などとなる。
出典:wikipedia
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