株式会社不二家(ふじや、英称 )は、洋菓子や菓子類の製造・販売を得意とする老舗の食品メーカーである。洋菓子店やレストランなどをフランチャイズ展開している。山崎製パンの子会社である。カスタマーメッセージは「すべてを『おかあさんのきもち』で」。社名は、創業者である藤井家の「藤」と日本のシンボルである「富士山」、そして「二つと無い存在に」(不二)との意から。不二家のシンボルマークである「ファミリーマーク」のFには、不二家のイニシャルのほか、ファミリア(親しみやすい)、フラワー(花)、ファンタジー(夢)、フレッシュ(新鮮)、ファンシー(高級な・かわいらしい)の5つの意味が含まれている。デザイナーはレイモンド・ローウィ。1960年代に、インダストリアルエンジニアリング(IE)やコーポレートアイデンティティ(CI)という、当時としては革新的な経営管理手法を導入し、フランチャイズチェーンの展開へつなげた。イメージマスコットは、ペコちゃんとポコちゃん。キャッチコピーは「おいしさは、しあわせに向かう」である。ペコちゃんとポコちゃんは、日本ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダース像に続いて、立体商標として1998年6月19日に登録された。本社は、東京都文京区大塚に所在。後述の期限切れ原材料使用問題による業績悪化を最小限に抑えるため、中央区銀座七丁目の本社ビルを売却し、2008年7月1日に現在地に移転した。飲料部門はポッカサッポロフード&ビバレッジ(旧・サッポロ飲料)に販売を委託している。このほか、サッポロビールから2010年5月にネクターとカクテルをコラボレーションした新商品「ネクターサワー」が新発売された。2006年10月と11月の計8回にわたって、埼玉県新座市の同社埼玉工場でシュークリームを製造する際に、賞味期限が切れた(実際は「社内規定の使用期限」が切れた)牛乳を使用していた。このことは、同年11月までに社外プロジェクトチームの調査によって判明し、11月13日に管理職など約30人に向けてこの件に関する報告書を配布していた。この報告書の中に「マスコミに知られたら雪印乳業(雪印集団食中毒事件)の二の舞になることは避けられない」という表現があったが、これは不二家に委託された外部コンサルタント会社が危機意識を喚起する意図で使った表現だったとされる。結局このことは、洋菓子需要の繁忙期であるクリスマス商戦を乗り切った後の2007年1月10日に、内部告発を受けた報道機関の手により公になった。翌日になって同社は、洋菓子の製造販売を一時休止する措置を取ったが、以降もずさんな食品衛生管理の事例が明らかになり、企業倫理に欠ける安全を軽視した姿勢や隠蔽体質に対して、消費者から1,000件を超える苦情が不二家に殺到するなど批判が出た。後に不二家が設置した信頼回復対策会議の報告によると、2006年当時の報告書には不自然な点が多く社外プロジェクトチームに対する不信感が募っていたため、報告書を公表しなかったとしている。これがきっかけで食品偽装問題が相次いで発覚し、新語・流行語大賞のトップテンに「食品偽装」が、今年の漢字に「偽」が選出されている。当初の問題発覚後、連日の報道の中で「更なる不祥事」が発覚していくが、不二家や同社が設置した「信頼回復対策会議」は、報道内容には誤解や捏造が含まれており報道被害を受けたと反論している。特にTBSテレビの「みのもんたの朝ズバッ!」では重点的に一連の事柄が報じられたが、2007年1月22日の放送において、「賞味期限切れのチョコレートを回収し、溶かして再形成した上賞味期限を書き換えて再出荷していた」等と不二家を強く批判する報道がなされた。この放送内容について、不二家は完全否定しTBSに抗議した。後のTBSのコメントや不二家側の発表によると、そもそもチョコレートに関する取材が行われていなかった事が明らかになっている。当初証言者は「カントリーマアムを再パッケージしていた」と証言しており、それに基づいた不二家に対する電話での取材でも「カントリーマアムの再利用」に関して取材が行われており、報道にあったような一般的なチョコレートの話は全く出てきていない。平塚工場ではそもそもカントリーマアムを扱う設備が存在せず、不二家もはっきりと否定しているが、何故かこれがチョコレートに関して取材したものとして報道されている。2007年3月30日、テレビ東京の報道番組「速ホゥ!」で不二家側の記者会見の様子が流され、不二家が公表したTBSプロデューサーとの電話の録音内容が一部放送された。週刊文春2007年4月12日号でも、「プロデューサーからの恫喝テープ」と題して報じられた。TBSは「一部誤解を与える部分があったかも知れないが、根幹部分に問題はなく、断じて捏造ではない」とした。2007年4月18日の番組では、1月の不二家関連報道に行き過ぎた表現やコメントがあった事を謝罪し、「出荷されたチョコレートが工場に回収されるという事は、証言者による伝聞だった」、「証言者が不二家に勤務していたのは10年以上前の事であったが、最近の事と誤解されかねない表現をした」、「チョコレートと牛乳を混ぜたという点については、牛乳と断定した事は正確ではなかった」との3点を「誤解を招きかねない表現だった」とした。ただし、証言者には法律家が面談したので証言そのものはヤラセや捏造に類するものではないとして、捏造報道疑惑は否定した。不二家はこうしたTBSの放送を謝罪として受け入れ、TBSへの告訴を見送ると発表した。しかし、信頼回復対策会議の議長郷原信郎は、「不二家が納得しても社会は納得しない」として、TBSを追及する姿勢を見せている。2008年12月、FC店における賞味期限切れ商品の販売が再び発覚したと週刊新潮に掲載された。しかし、報道の情報源が不透明である等、その内容に疑問も持たれている。なお、この掲載に対し、不二家は事実誤認として抗議をしたという事である。一部のマスメディアによると、不二家は財務力が弱く、雪印乳業の二の舞になるのではないかと懸念する声もあり、不二家は以前から経営改善のために店舗の閉鎖等が言われていたが、この事件により事業所の閉鎖が多くなる可能性がきわめて高いという見方が出ていた。事態打開のため不二家とりそな銀行は、山崎製パンに対して品質管理などの業務支援を要請した。これを受けて2月5日、山崎製パンから衛生管理などの業務支援を受けることが発表された。現在は山崎製パンが51%出資している。同社の第二位株主である森永製菓も同社支援を検討したが、2月2日に支援を見送ることを発表した。5月8日、保有する不二家株を全て売却した。2007年3月1日、一部の工場で、一般菓子の生産が再開された。洋菓子についても、23日から販売を再開した。飲料は19日から販売再開。ホワイトデーの元祖は諸説あるが、1973年(昭和48年)に不二家とエイワが協力し、チョコレートのお返しにキャンディやマシュマロを贈ろうと『メルシーバレンタイン』キャンペーンを開催したとする新聞記事がある(読売新聞)。その中では“白(ホワイト)には「幸福を呼ぶ」「縁起が良い」という意味がある”ということで、バレンタインデーの1ヶ月後にと称してホワイトデーを設定したと記事は伝えており、最古の記録となっている。※社名あとの数字は不二家の持株率。記載のないものはリンク先を参照のこと。2016年現在過去(一社提供)過去(各社提供)
出典:wikipedia
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