『岸辺露伴は動かない』(きしべろはんはうごかない)は、荒木飛呂彦による日本の短編漫画作品集。本短編集の発刊後に発表された未収録の『岸辺露伴は動かない』シリーズについても本項で併せて解説する。荒木飛呂彦単独のものとしては、三冊目となる短編集。収録作品は表題作の『岸辺露伴は動かない』シリーズなど、『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物、岸辺露伴を中心として展開するスピンオフ作品で統一されている。短編集が単行本の形式で出版されるのは『ゴージャス☆アイリン』以来であり、収録作品のカラーページは全てモノクロに変更されている。2016年に、テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』のBlu-rayまたはDVDの全巻購入者特典として『エピソード5:富豪村』がOVA化されることが発表された。『週刊少年ジャンプ』1997年30号に、当時連載中のジャンプ作家10名がそれぞれ読切を描く「ジャンプリーダーズカップ」の1つとして掲載された49ページの短編作品。『死刑執行中脱獄進行中 荒木飛呂彦短編集』からの再録。タイトルの「動かない」も、「露伴は主人公ではなく、あくまで物語のナビゲーターである」という意味である。荒木飛呂彦によれば、編集部からは「スピンオフ・外伝は絶対禁止」という条件で執筆依頼を受けており、最初は露伴を登場させずに描いていたが、「狂言回しとしてのキャラクターがいないと話がしっくり来ない」との理由で露伴を登場させる事を決めたという。また、この時の禁止令が無ければ露伴のスピンオフ作品は以後書かなかっただろうと述べている。なお、設定上は「原作:岸辺露伴 作画:荒木飛呂彦」となっており、巻末コメントも露伴のキャラクターで書かれていた。また、再録にあたって露伴の一人称が「わたし」から「ぼく」に変更された箇所がある。『ジャンプスクエア』2008年1月号に、創刊記念特別読み切り第2弾として掲載された61ページの短編作品。連載当時のタイトルは『岸辺露伴は動かない 〜六壁坂〜』であったが、本短編集の刊行時に「エピソード2」の表記が追加された。同誌掲載のインタビューで荒木飛呂彦はこの作品について、今作の10年前に描いた『エピソード16:懺悔室』をシリーズとして何作か描きたいと考えており、『ジャンプスクエア』から短編の依頼が来た際、そのアイデアがあったことからこの話になったと説明している。『六壁坂』のタイトルについて、荒木は「それにしても、『六壁坂』というネーミングはなぜ『六壁坂』にしたのだろうか?全然記憶が無いんです。スミマセン。本当にヤバイ。」と述べている。2009年10月23日に発売された『ジャンプSQ.M(ジャンプスクエア マスターピース)』Vol.002へ初出時同時掲載のインタビューを再編集したものと共に再掲載された。『ジョジョの奇妙な冒険』25周年記念&原画展開催記念読み切りとして掲載されたセンターカラー46ページの短編作品。マナー監修は西出ひろ子 。雑誌掲載時のキャッチコピーは「ようこそ、奇妙――!!」物語の時系列上は『エピソード2:六壁坂』の後になる。荒木飛呂彦の漫画が『週刊少年ジャンプ』に掲載されるのは、2004年47号の『ウルトラジャンプ』移籍前の『スティール・ボール・ラン』以来であり、同誌掲載の作者コメント欄で「久しぶりの週刊少年ジャンプ執筆させて頂きお邪魔致しまぁ~す。嬉しいなぁ」とコメントしているが、『エピソード16:懺悔室』とは違いコメント欄は露伴のキャラクターで書かれていない。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2013年46号に掲載されたセンターカラー47ページの短編作品。料理監修は森崎友紀。雑誌掲載時のキャッチコピーは「好奇心は、漫画家を殺す "Curiosity killed the MANGA Artist."」本作はこれまでの作品と違って「原作:岸辺露伴」の表記がなされていない。物語の時系列上はpart4の時期とほぼ同時期と思われるが、スマートフォンなど2000年代以降に普及したものも登場する。また、登場人物であるトニオ・トラザルディーが、来日し、杜王町で店を出した理由が本編と異なっている。なお、本作発表と同時に短編集『岸辺露伴は動かない』の発売も発表された。『SPUR』2011年10月号の別冊付録である小冊子に掲載されたフルカラー16ページの短編作品。グッチ設立90周年を迎えるにあたり、その記念として『SPUR』編集部より「グッチの職人とものづくりの伝統をテーマに作品を描いてほしい」と荒木飛呂彦に依頼が舞い込み、同年が荒木の執筆30周年でもあることからその記念も兼ねて執筆が決定した。『SPUR』からの依頼では『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボレーションについて特に指定を受けていなかったが、荒木は自身の判断で露伴を登場させる事を決めたという(下記コメント参照)。なお、本作に関する複数のインタビューで露伴がPart4劇中でグッチの時計を身に着けている点についても指摘を受けているが、荒木によればこれは自身の所有している時計をモデルにしただけで露伴が特にグッチを好んでいるという設定はなく、荒木自身も指摘を受けるまで忘れていたという。一方で下記の通り、グッチと露伴に偶然にも接点があった事についてコメントを残している。本作はその特性上、グッチというブランドのヒストリーにいかに荒木飛呂彦的な要素を入れるかに重点を置いており、登場人物は全てグッチの服を身に着けている。また、ミラノでコレクションを見た『SPUR』編集者から「秋冬のグッチは色使いが荒木先生向き」と教えられたことから、1ページを丸々使用してカラーブロッキングされた背景に露伴とグッチの服を身にまとった通訳の女性がポーズをとる大胆な構成をいくつも用いるなど、掲載される『SPUR』がモード誌である事を強く意識した内容となっている。劇中に登場する衣服は全てフリーダ・ジャンニーニがデザインしたもの可能な限り正確に着せ、小物も全て荒木が実物を実際に手にした上で細部まで忠実に描かれているが、露伴のパンツやジャケットなど、衣服の色には漫画の配色に合わないとの理由から一部変更が行われているものも存在する。岸辺露伴は動かないシリーズの第五弾。スマートフォン・PC用アプリ『少年ジャンプ+』で2014年9月22日にアプリのスタートを記念して無料公開された47ページの短編作品。『岸辺露伴は動かない』シリーズの第六弾。『ジャンプスクエア』創刊8周年を記念して『ジャンプスクエア』2016年1月号に掲載された50ページの短編作品。キャッチコピーは「時代が変われば、すべてが変わる。すこしずつ。」以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
出典:wikipedia
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