ライプツィヒ級軽巡洋艦 (Leichte Kreuzer der Leipzig-Klasse) は、ドイツ海軍の軽巡洋艦の艦級で2隻が建造された。本級はケーニヒスベルク級軽巡洋艦の改良型であり、ドイツによって建造された最後の軽巡洋艦であった。ケーニヒスベルク級では砲塔がオフセットして配置されて失敗したために、本級では再び3基すべてをセンターライン上に配置された。船体構造を補強したために基準排水量はわずかに増加して竣工したが内外には6,000トンと発表した。2番艦のニュルンベルクは更に船体サイズを大型化して改修が加えられ、1番艦の設計とは異なって建造された。基準排水量はヴェルサイユ条約で定められた枠よりも1/7も超過したが、詐称に味を占めたドイツはこの事実を隠ぺいした。ニュルンベルクは後にソ連海軍に賠償艦として引き渡され、「アドミラル・マカロフ」と改名された。本級の船体形状は乾舷の高い長船首楼型船体を採用した。軽くシア(甲板の傾斜)の付いた艦首甲板上に新設計の「SK C/25 1925年型 15cm(60口径)速射砲」を三連装砲塔に収めて1番主砲塔を1基配置した。艦橋構造は司令塔を内部に組み込んだ箱型の操舵艦橋の両脇には船橋が付き、艦橋後部から上面に突き出るようにチューリップ型の単脚式の前部マストが立ち、頂部に射撃方位盤室が、中部に探照灯台が設けられた。測距儀は操舵艦橋と前部マストの上部にそれぞれ1基ずつが配置された。艦橋の背後には集合型の1本煙突が立ち、周囲には艦載艇が並べられて煙突の左右に1基ずつ付いたクレーンにより運用された。左右の舷側には対艦攻撃用の50cm三連装魚雷発射管が1番煙突を挟むように片舷2基の計4基が配置され、竣工後に位置と数はそのままに53.3cm三連装発射管に換装された。本級は後部マストが設置されなかったため、アンテナ線のために2番煙突左右にアンテナが付いていた。後部構造の上には測距儀を載せた箱型の後部見張所があり、その後ろに対空火器として8.8cm単装高角砲が直列に2基が搭載されたが、竣工後に連装砲架で2基に増設された。高角砲と2番主砲塔に挟まれるようにディーゼル機関の排気管が立つ。2番・3番主砲塔が後向きに背負い式配置で2基が置かれた。2番艦「ニュルンベルク」の改良点は艦橋構造を若干の大型化し、対空兵装の8.8cm高角砲を連装砲架で片舷2基ずつ計4基を装備したのと。煙筒の後方を水上機施設としてカタパルト1基と水上機2機を搭載した。本級の主砲には前級に引き続き「SK C/25 1925年型 15cm(60口径)速射砲」を採用した。性能的には重量45.5kgの砲弾を、仰角40度で初速960m/秒で撃ち出し最大射程25,700mまで届かせる長射程を持っていた。この新型砲を、従来の小型巡洋艦では単装砲架が主体で、装甲巡洋艦の時代でさえ連装砲塔であったが、本級はドイツ巡洋艦では採用していなかった三連装砲塔に収めた。砲身を載せた砲架は3門それぞれが別個に上下できる独立砲架で、砲身の俯仰能力は仰角40度・俯角10度で旋回角度は360度の旋回角度を持っていたが、実際は上部構造物で射界に制限を受けた。主砲身の俯仰・砲塔の旋回・砲弾の揚弾・装填は主に電力で行われ、補助に人力を必要とした。発射速度は毎分6~8発である。他に対空兵装として「ライプツィヒ」は前級に引き続き「Flak L/45 1906年型 8.8cm(45口径)高角砲」を採用していた。元は対水雷艇用の速射砲を高角砲に改造した代物で、その性能は9kgの砲弾を仰角43度で14,100mまで、最大仰角70度で最大射高9,150mまで到達させた。砲架の旋回と俯仰は電動と人力で行われ、砲架の旋回角度は360度の旋回角度は360度の旋回角度を持っていたが、実際は上部構造物で射界に制限を受けた。俯仰は仰角70度・俯角10度であった。これを丸い防盾の付いた単装砲架で竣工時は2基を搭載したが、後に4基に増加した。なお、「ニュルンベルク」と近代化改装後の「ライプツィヒ」において新型の「SK C/31 1932年型 8.8cm(76口径)高角砲」を採用した。その性能は9kgの砲弾を仰角45度で17,200mまで、最大仰角80度で最大射高12,400mまで到達させた。砲架の旋回と俯仰は電動と人力で行われ、俯仰は仰角80度・俯角10度で360度の旋回角度を持っていたが、実際は上部構造物で射界に制限を受けた。発射速度は毎分15~20発だった。これを連装砲架で4基装備した。他に主砲を持ってしても相手にならない戦艦と戦うときの備えとして水雷兵装を50cm魚雷を三連装魚雷発射管に収めて、片舷2基ずつの並列配置で計4基を配置した。竣工時の「ニュルンベルク」と改装後の「ライプツィヒ」は53.3cm三連装魚雷発射管4基を装備した。機関は前級に引き続き全力航行用の蒸気機関と巡航用のディーゼル機関の二種類の推進機関を採用していた。
出典:wikipedia
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