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もの言えぬ証人

『もの言えぬ証人』(原題:"Dumb Witness")は、イギリスの小説家アガサ・クリスティによって1937年に発表された長編推理小説である。献辞は、クリスティの愛犬であった「ピーター」に対し捧げられている。ポアロは2か月前に死去した老婦人エミリイが差し出した手紙を受け取るが、奇妙なことにその手紙は彼女の死の半月も前の日付が書かれていた。命に危険が迫っていることを示唆する内容と、手紙が差し出された経緯に疑問を抱いたポアロは、婦人の死の真相究明に乗り出す。彼女が死の直前に作り直した遺言書には家政婦に全財産を残すことが記されていたため、遺族の憤懣と関係者の疑念が満ちる中、彼女の愛犬であった「もの言えぬ証人」こと白いテリア犬のボブは何かを語ろうとしていた。本作の第18章「隠れた殺人者」において、過去の事件を述懐したポアロが『雲をつかむ死』、『スタイルズ荘の怪事件』、『アクロイド殺し』および『青列車の秘密』の真犯人の名前を列挙する場面がある。本作品は、早川書房の日本語版翻訳権独占作品となっている。

出典:wikipedia

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