蒋友柏（しょう ゆうはく）は、中華民国（台湾）の実業家。曽祖父は蒋介石。父は蒋経国三男の蒋孝勇、母は政治家の蒋方智怡。アメリカのニューヨーク大学財政金融学科を卒業した。卒業後は政界には入らず、2003年に、弟の蒋友常とともにデザイン会社「橙果設計公司 (DEM) 」を起業した。2005年にはルノーF1チームのロゴデザインを担当するなど、国際的に活躍する。蒋介石の曽孫という出自もあり、その発言はしばしばメディアに大きく取り上げられる。2007年5月、インタビューの中で、かつて蒋家が台湾人民に迫害を加えたことを認め、曽祖父蒋介石ならびに国民党への批判を行った。さらに彼はDEMが大陸に支社を置いたことについて、あくまで大陸はビジネス上の進出先に過ぎず、自分は台湾で生まれ台湾で死ぬことを望んでいる、と強調した。母・方智怡が蒋介石父子の遺体を中国に埋葬することを求めるなど、保守派の政治家として知られていたこともありこの発言は波紋を呼んだ。さらに同年12月、陳水扁政権の「脱蒋介石化」政策に対し「民進党の選挙対策」と冷ややかな態度を取りつつも賛意を表明するとともに、重ねて国民党の批判を行い、改めて台湾独立派へのシンパシーを示した。父の蒋孝勇は蒋経国と蒋方良の三男。財界などで活躍し、国民党中央委員を務めた（1996年死去）。母の蒋方智怡は国民党中央常務委員を務める現役の政治家である。弟には蒋友常、蒋友青の2人がある。祖父の蒋経国、曽祖父の蒋介石は、中華民国総統である。大叔父の蒋緯国は中華民国国民革命軍将軍。両親だけでなく、伯父にあたる蒋孝厳なども政治家として活躍している。2003年2月に結婚した妻の林姮怡との間に二子がある。

出典:wikipedia