『銀河旋風ブライガー』(ぎんがせんぷうブライガー)は、1981年10月6日から1982年6月29日までテレビ東京で放送された、国際映画社製作のロボットアニメである。「J9シリーズ」三部作の第1作。スタッフは、『サンセット77』や『サーフサイド6』といった1950年代のアメリカの若者向け探偵ドラマの軽妙なセンスを強く意識して制作したという。また、時代劇風の都都逸チックなナレーションなど和風の要素と始末屋稼業の組み合わせから、当時からアニメ誌などでは「SFアニメ版必殺シリーズ」などと書かれることも多かった。本作の特徴として女性ファンが多いことがあげられる。一説によるとファンの9割が女性だったとされている。J9のキャラクターデザイン上のモチーフは『ルパン三世』である。キッドはルパン三世、ボゥイーは次元大介、アイザックは十三代目石川五ェ門、お町は峰不二子を参考にデザインされている。これは放送当時の『アニメージュ』の特集記事で明らかになっており、記事中では初期デザインとともにキャラデザインを担当した小松原一男のコメントも掲載されていた。また、J9のキャラクター4名は、ストーリー上ほぼ同格の位置づけであり、一種の群像劇であったと言える。この点は、続くシリーズ2作も同様の流れにある。ロボアクションの作画の荒れが目立ち、主演陣はあまりの質の低さに驚愕し「これは自分たちが気合を入れて番組を盛り上げていく他ない」と闘志が湧いたと語られる。監督の四辻たかお曰く、「ロボットが出ない代わりに、初めから終わりまでロックが流れ続ける(LPレコード1枚分のロックを聞いた気分になれる)アニメを作りたいと言ったところOKが出た」とのことである。四辻は友人の山本正之にBGMと挿入歌の制作を依頼したところ音響面で人気を博し、J9シリーズが後世まで根強い人気を持つようになる要因の一つとなった。最終回間際にアニメ専門誌でスタッフの「映画化も考えている」旨の発言があったが、結局それ以上の話の進展はなかった。2016年にAniChanで第1話が公式配信された。時は西暦2111年。人類は本格的な宇宙進出を遂げ、一見華やかな宇宙開発時代を迎えていた。しかし、惑星開発利権や腐敗した権力と結びついた巨大な犯罪組織が台頭、これら「コネクション」と総称される犯罪組織によって、力弱き人々は蹂躙されていた。そんなある日、隕石群アステロイドベルトの歓楽街・ウエストJ区9番地に4人の若者・かみそりアイザック、ブラスターキッド、飛ばし屋ボウィー、エンジェル・お町が集結。宇宙の始末屋「コズモレンジャーJ9」を結成する。J9は、巨大ロボット「ブライガー」を駆り、多額の報酬と引き換えに、のさばる悪を闇から闇へ葬り去ってゆく。やがて彼らは、犯罪組織「ヌビア・コネクション」の若き首領カーメン・カーメンと、その恐るべき野望「大アトゥーム計画」と対峙することとなる。※レーベルは全てキングレコード。1982年5月時点の情報に基づく。関西では当初、サンテレビ、KBS京都で放送されていたが、1982年3月にキー局のテレビ東京系列のテレビ大阪が開局、それに伴い放送半ばにしてテレビ大阪に移動。開局当初のテレビ大阪は視聴地域が限られ、多くの難民を生み出した。その後のJ9シリーズの核となる大アトゥーム計画及び、キャラとしては人気の高かったカーメンカーメン編をまったく視聴できないファンが多くいた。シリーズ次作のバクシンガーもそのままテレビ大阪で放送。第三作目のサスライガーになってからテレビ大阪にやや遅れてサンテレビ、KBS京都でも放送されるようになった。『トイジャーナル』1982年2月号によると、スポンサーのタカトクトイスは1981年の年末商戦で「『ブライガー』が大ヒットし、当社としては対前年150%を記録できた」としている。また同誌によると同年末商戦でタカトクが同時期、スポンサーをしていた『戦国魔神ゴーショーグン』や『ヤットデタマン』より売れたそうである。玩具以外の関連商品としては、プラモデルがマークから発売されている。全高13センチ前後で価格は300円とガンプラの主力商品だった1/144スケールの商品仕様に合わせてあり、その上外箱の大きさも同価格のガンプラと同じと、パッケージングからして販売店の棚でガンプラと共に置かれることを狙ったかのような仕様になっていた。変形はしないものの全身各部の関節が可動し、特に腰部分に回転軸を備えていたため、取らせられるポーズの幅がかなり広かった。この腰の回転ギミックは、デザインの関係もあるが同価格のガンプラには存在しないもので、この商品を語る上でのキーポイントでもある。アニメ雑誌や模型誌等での紹介では「オープニングの金田アクションも再現可能」という、やや大げさなあおり文句でこの特徴がうたわれていた。特徴的な手のかぎ爪も付け根で開閉できるため、付属のブライソードを握らせることも可能だった。なおガンプラでの流行を意識した「リアルカラー」版も発売された。これは成型色や塗装指定がプラモデルオリジナルのものになっているだけで商品自体は全く同一で、価格も300円だった。この他に「J9ベース2」という商品名の、子供向けプラモデルの定番だった秘密基地がモチーフの商品も同社から発売されている。文具関連の商品は、セイカノートから発売された。後番組の『銀河烈風バクシンガー』の文具は、セイカのライバル企業のショウワノートが製造・販売している。VHSはカルチュア・パブリッシャーズ(発売)とビームエンタテインメントより発売。そのほかLDやDVDも発売していた。本作はゲーム『スーパーロボット大戦α外伝』・『スーパーロボット大戦GC(XO)』・『スーパーロボット大戦NEO』に登場している。制作当時、キッド役の塩沢兼人は故人であり、アイザック役の曽我部和恭は引退していたため、それぞれ山崎たくみと置鮎龍太郎が代役として声を当てている。また、GC(XO)では「自分達の活躍を聞き、それにあやかって『J9』をチーム名にしている異星人」という形で、原作では600年後と800年後の未来の人間である続編『銀河烈風バクシンガー』の銀河烈風隊や『銀河疾風サスライガー』のJJ9チームと出会っている。『第3次スーパーロボット大戦α』では、直接登場しないがエンディングで暗にJ9の存在を示唆する台詞がある。
出典:wikipedia
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