『ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!』(ゲゲゲのきたろう さいきょうようかいぐんだん!にっぽんじょうりく)は、『東映まんがまつり』の一編として1986年7月12日に公開された『ゲゲゲの鬼太郎』第3期テレビシリーズの映画第3弾。配給は東映。上映時間は49分。カラー、ワイド。1969年に『週刊少年マガジン』に連載された「妖怪反物」を原作に、3作連続で星山博之が脚本。監督は芹川有吾。チーとの戦いでは2話で改心した鏡爺、12話と14話で仲間になった座敷わらしとさざえ鬼、17話で降参した毛羽毛現、19話と22話で戦った天邪鬼と枕返し、24話で敗れた姑獲鳥が、友好盆踊り大会では15話で倒された雪ん子が、と第3期テレビシリーズに登場した妖怪達が総出演するのも今回の見せ場で、特に日本妖怪対中国妖怪の攻防シーンは各妖怪の個性が描かれている。作画陣は第1作の山口泰弘が再び作画監督を担当し、『宇宙戦艦ヤマト』の宇田川一彦がサポートとして原画を担当。2007年8月3日発売の「ゲゲゲの鬼太郎 劇場版DVD-BOX ゲゲゲBOX THE MOVIES」および2009年7月21日発売の「ゲゲゲの鬼太郎 THE MOVIES 2」に収録。那須高原にピクニックに行った天童家。ユメコは玄翁山の殺生石で中国の行商人から反物を買い、母・優子に綺麗な浴衣を作ってもらう。その理由は人間と妖怪の友好盆踊り大会に出る為であった。その準備中他に来るはずの妖怪の少数人が来ていなく、砂かけ婆も行方不明になっていた。ぬりかべに盆踊り大会の案内状を持ってきたねこ娘は、待ち合わせしていたぬりかべが中国妖怪チーと名乗る老人に丸薬を飲まされ反物に変えられてしまった状況を見て恐怖を感じると同時に不審に思い、チーの後を追いかける。町でチーは反物を人々に安く売りさばき始めた。その後山奥の洞窟に入っていきねこ娘はそこで恐ろしい光景を目撃する。それは天狗、黒怪物、妖犬、くしゃみの精、角端獣、山魈、画皮といった手下を引き連れて中国妖怪による日本征服と妖怪反物を使って人間を支配するという、チーの企みだった。そう、チーがユメコや町の人々に売っていた反物は、ぬりかべや砂かけ婆を含め一つ残らず妖怪たちの変わり果てた姿「妖怪反物」だったのだ!そしてみるみる内に洞窟は崩れなんとか抜け出したねこ娘と丸毛は更に恐ろしい光景を目の当たりした。洞窟のあった山が大爆発を起こし、代わりに中国妖怪の本拠地「妖怪城」が建っていた。急いで鬼太郎に知らせないと大変な事に!だが時はすでに遅く鬼太郎に妖怪反物で作った浴衣を見せようとしたユメコを始め妖怪反物を買った町の人々はチーがキセルを吹いた途端に中国妖怪の僕となってしまった。ねこ娘と丸毛の報告を受けた鬼太郎は一反木綿と共に丸毛の案内で妖怪城へ偵察に乗り込む。だが、チーはいち早く攻撃を察知し、万全の態勢を取って待ち構えていた。鬼太郎は懸命に闘うものの、チーの幻想術にやられて丸薬を飲まされ、妖怪反物にされてしまった。一反木綿と丸毛の報告を受け鬼太郎を失ったねこ娘たち。ねずみ男は逃げ出す始末。残った日本妖怪達は子なき爺をリーダー、一反木綿を空軍指揮に日本中から仲間を集め、恐ろしい野望を打ち砕く為の日本対中国による日中妖怪大戦争が始まった。しかし中国妖怪軍は相当の強さで更にチーの丸薬に日本妖怪の大半は妖怪反物にされてしまい、一反木綿も捕まって紐状に捩られる。ねずみ男は中国妖怪に寝返ろうとしたが反物を独り占めしようとしたところをチーに見つかり反物入れの中に閉じ込められてしまった。激戦の中、なんとか鬼太郎と砂かけ婆を取り戻し一時撤退した日本妖怪軍は、なんとか元に戻す方法はないかと考えていたその時、目玉親父は1000年以上前に中国よりやってきて以来、古井戸の中でメタンガスを吸って生きている井戸仙人なら元に戻す方法を知っているのではないかといい、急ぎ彼のいる井戸に向かった。井戸仙人は妖怪反物はドクダミの葉の汁をつけて揉み洗いし、干して乾かせば元に戻ると教え無事に2人の復活に成功した。事情を聞いた鬼太郎は戦いを再開しようとしたが、その前にボスのチーは何者なのかと井戸仙人のガラス玉で調べると、奴は中国最強の妖怪金毛九尾の狐であった。金毛九尾の狐は300年前、玉藻前に化け鳥羽院の生命を奪おうとするも安部泰親に見破られ逃亡。その後、那須高原の玄翁山に逃げるも玄翁和尚の法力で封印され殺生石となったはずだった。だが実は、その時封印された金毛九尾の狐は姉で、チーは弟の銀毛九尾の狐であった。奴は姉の復讐のために日本にやってきたのだ。その時鬼太郎はユメコの危険を感じて飛び出した。くしゃみの精の報告を受け鬼太郎の復活を知ったチーは今度は容赦しないと迎え撃つが、鬼太郎が帰ってきた日本妖怪軍は敵を次々と撃退し、忍びこんだ丸毛はねずみ男と一反木綿、そして反物にされた仲間の救出に無事に成功し脱出した。業を煮やしたチーは紙妖術を使い妖神竜を出す。鬼太郎たちは妖怪城の中に攻め込もうとするもユメコ等の妖怪反物を着た人間達に城の入り口を阻まれ手が出せない。その時妖神竜も現れ更に大苦戦をし一時後退する。その頃妖怪城ではねずみ男に妖怪反物を盗まれたと知りチーは天狗と妖犬に追わせるも子なき爺と砂かけ婆に撃退された。ねずみ男と再会した鬼太郎は一反木綿と共に妖神竜と戦うも歯が立たない。丸毛から城で見た紙妖術の話を聞いた鬼太郎はオカリナでつるべ火、姥ヶ火、天火、海月の火玉を呼び出し妖神竜に反撃する。弱点を見破られたチーは画皮を使って火の妖怪達を消そうとするも、鬼太郎は彼らを霊毛チャンチャンコに宿し松明にして画皮もろとも妖神竜に火を放った。火の玉と化した妖神竜と画皮の墜落で大炎上する妖怪城、日本妖怪の勝利を確信したその時、燃える城から大量の狐火が出てきた。狐火はぐるりと1周しながら合体し9本の尻尾を持つ銀色の化け狐となった。チーが本性を表したのだ。チーは自らの体を煙のようになりながら敵に飛びかかる最後の術毒気を放った。これは妖怪が浴びると死ぬが、チーの配下になった人間には洗脳効果をより一層強める効果があるとんでもない技だ。逃げ惑う鬼太郎たち、果たして日本妖怪の運命は…?
出典:wikipedia
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