両津家(りょうつけ)では、秋本治の漫画作品およびアニメ作品『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する架空の人物、両津勘吉の家族や一族について説明する。主人公の勘吉については両津勘吉を参照。夏春都によると、男性陣はラテン系の気質でいい加減なのが多く、女性陣はゲルマン系の気質で、几帳面なのが多いとされる。宮大工から始まって植木屋、左官屋、経師屋、浮世絵摺り師に刀鍛冶、等々と職人のオンパレードで「親戚だけで家が一軒建つ」という一族。りょうつ かんべえ(声の出演:北村弘一、外波山文明(こち亀DS・2016年のTVSP))勘吉の祖父で、佃島(東京都中央区)の一番古い長屋で年金暮らしをしていたが、現在は事業(老人ばかりを集めたテレビゲーム会社、R・G・Cことリョウツ・ゲーム・カンパニー)に成功し、高層マンションに住んでいる(96-4では孫の勘吉が新社長になって無茶な経営をしたせい(勘吉がアダルトゲームを作りすぎて逮捕され、脱税も発覚したため)で倒産したものの、勘兵衛自身が復帰したため会社は復活)。近年会社を売り、今は燕の巣の採取やレアメタルの採掘、飛行艇による航空会社などを始めている。趣味はテニス。フェラーリやクルーザーを所有する。妹は「超神田寿司」を経営している夏春都。当初は夏春都とともに佃煮屋「よろずや」の仲見世の支店を営んでいたが、夏春都が擬宝珠家に嫁いだ後、道楽にふけったため10日で支店はつぶれた。戦前は大日本帝国海軍に所属し戦闘機整備をしていたが、両津家の人間らしい手癖の悪さを発揮しており、浅草の実家には軍艦の備品だったと思われる無線機や救命具、戦闘機の照準器まであった。また、日露戦争で日本海海戦、太平洋戦争では空母・飛龍に乗艦して真珠湾奇襲、ミッドウェー海戦に参加している。また昭和初期にモボと呼ばれたプレイボーイであると公表しているが、定かではない。勘吉と同じく眉毛が繋がっている。年齢は初登場時98歳で、後に105歳となったが、現行の設定では曖昧になっている。少なくとも妹の夏春都が1900年生まれと言う。また、月島がなかった時代を覚えている。食糧難で飢えていた妹(夏春都)の為に芋を盗んで与えているエピソードから、根は妹思いのようである。りょうつ げぱると(現姓:擬宝珠)りょうつ あきと勘兵衛の妻。銀次の母で勘吉の祖母である。本編未登場。かつて勘兵衛と銀次の使い込みと浮気が発覚した時には、包丁を持って浅草寺まで追い回した。これらは後に「両津家の乱」と呼ばれるようになる大騒ぎになった。三味線が達者で勘吉も小学生のときに教わっていた。故人。りょうつ ぎんじ(声の出演:渡辺哲、ドラマ版 2011映画・出演:ラサール石井)勘吉の父で、浅草の佃煮屋「よろずや」を経営する。勘兵衛の次男。夏春都とみの吉の甥にあたる。明治生まれという設定。背中に龍の目玉だけの刺青がある(昔、極道を目指し全身に入れようとしたがあまりに痛くて逃げた)。初対面の女性に、背中に龍の刺青があると自慢する。趣味は女遊びとアダルトビデオの鑑賞。江戸っ子気質で短気な性格。佃煮の材料にオーストラリア産の安物を使ったり赤子の勘吉を背負い飲み屋や成人映画館に入り浸ったりなど、勘吉の性格のルーツの多くを担っている。また、勘吉の少年時代のエピソードでは職人気質溢れる人物像となっている。かつて勘吉に対し(長男であることを理由に)店を継ぐようにしつこく言い、腹を立てた勘吉がゴキブリの佃煮を店に出したところ大喧嘩になり、勘吉が家を出て銀次を勘当した。後に勘吉が中川と秋本・カトリーヌ・麗子を連れて浅草めぐりをした際に偶然再会してしまい、最初は気まずかったが酒を交わすうちに色々思い出すところもあった。銀次は帰り際「家に寄らんか」と勘吉を誘うも、勘吉は母・よねには申し訳ない気持ちがあったようで、この時は自宅に顔を出すのを拒んだ。これ以前にも勘吉が事故死した知り合いのチンピラの両親を尋ねた時、自分の親が思い出されたのか、旅行先の公衆電話で久々に家に電話して銀次と話をしている。よねは不細工だが、愛嬌の良さに惚れて結婚した。両津家の乱の時には、よねに追われ六区を逃げ回り、最後には、吾妻橋から隅田川へ飛び込み逃げたという。アニメ第172話「人生をやり直せ!」では中川のテレビゲーム会社が開発した人生シミュレーションゲームによると、もし息子の勘吉が生まれなければ、佃煮屋「よろずや」は大企業になって、浅草商店街会長を務めていた事が明かされている。また勘吉同様にお金に弱く、親子だと思われないために勘吉からもらった1万円で他人のふりをする。その他、勘吉とは些細な事で頻繁に親子喧嘩をしており、大原や中川の前でも喧嘩してしまう。ジャンプコミックス(以下「JC」と表記)29-9・29-10「ハローグッバイの巻」で登場したアメリカ人のサンディの前でも喧嘩を始めたが、動じることなく「うちでも父と兄が親子喧嘩している。喧嘩するほど仲が良い。いい家庭」と評している。りょうつ よね、旧姓:尾形(声の出演:尾小平志津香、ドラマ版 2011映画・出演:柴田理恵)勘吉の母で、柴又から嫁いできた。弟が柴又で惣菜屋を営んでいる。気が強くで口は悪いが、夫・息子と異なり良識的で包容力に溢れる。古い物を大切にし、何でも物を捨てずに溜め込んでおく癖があり、押入れや戸棚には年代物の千人針、旧日本軍の地雷、昭和31年のカビだらけのそば、数十年前(昭和30年代のものと思われる)の鯨肉の缶詰、明治時代の醤油瓶・歯磨き粉などが多数ある。また、その性格故、両津に送られてきたヴィンテージもののアロハシャツ(1枚数万円ほど)をただの古着と思い込んで雑巾にしてしまったり、浮世絵を漬物の壺の蓋に使ってしまったりしている。夫と息子の親子喧嘩を唯一止めることができる。アニメ第280話「両さんの下町旅行」では、派出所メンバーが持ってきた食べ物を両津がそれを混ぜ滅茶苦茶な鍋料理の代わりに、佃煮を派出所メンバーに振舞っている。りょうつ きんじろう(声の出演:今井敦、小学生時代 - 岩坪理江(79話)、?(111話)、鈴木裕美子(169話)、鈴木真仁(217話、289話、319話))勘吉の弟で、弁護士。血液型A型。身長165cm、体重60kg、誕生日は4月4日。中川家と遠い親戚関係である霧ヶ谷家の次女・景子と結婚して娘・京子を授かる。それにより、勘吉は中川家の親戚という立場を悪用し始める。顔は兄に似ているが、小学生の頃から視力が悪いためメガネをかけている。両津が中学生の頃に金次郎が小学6年生であった。両津家の男の中で唯一真面目で几帳面であり、勤勉が長所であるのに対し運動音痴という短所があり、兄とは正反対である。兄のことは、「反面教師」もしくは「悪の教師」と語っている(しかし、頼もしい兄とも発言している)。中学受験の時、兄から貰った湯島天神の合格祈願のお守りを結婚した今でも大事にアルバムにしまっている。このため兄との兄弟仲は良好。アニメでは東京大学卒という設定である。趣味はアマチュア無線で、第一級陸上無線技術士の資格を所持している。少年時代に実家の物置に無線機があり、勘吉が面白おかしくいじっているのを見て興味を持った(これは前述の通り、勘兵衛が軍時代にガメてきた物)。好きな無線機メーカーは八重洲無線。工作類が苦手で不器用だが、無線関係やラジオの知識は兄より上なで、手作りできる腕前があるので、秋葉原にはよく行っている。他にも少年時代には伝書鳩の飼育にも凝っており、勘吉にも飼育の手伝いを頼んでいる。愛車は三菱・コルト1000(約17年乗車)だが、勘吉からは「ボロコルト」、「捨ててあるのかと思ったよ」といわれ、落書きされたことがある。弁護士を目指したきっかけはいじめられっ子だったので、いじめられ泣いていた時に「須田成道」という正義の弁護士から教えを乞うたのがきっかけで、中学は国立に進学した。弁護士になってから彼との2ショット写真を撮っている。成人後も勘吉に助けられることも多い。兄と違い極度の方向音痴で、幼少期はなかなか家に帰ることができず、迷子になっていたことが多い。隅田川花火大会が好きで、花火がよく見えるマンションに住んでいるが、勘吉からは「無線の電波の入りがいいからじゃないか?」と言われた。りょうつ けいこ、旧姓:霧ヶ谷(声の出演:岩坪理江(120話)、長浜満里子(218話))金次郎の妻。勘吉の義妹。霧ヶ谷建設の社長・霧ヶ谷英次郎の次女。中川家の八男の妻の父の姪の夫の甥の伯父の娘で、金次郎と結婚した事により中川家と両津家は親戚になった。。霧ヶ谷家は国立、私立、医大の教授や国会議員、医者、会社社長等のオンパレードで両津家とは全く逆のエリート一族であるが、金次郎と結婚した理由は彼の生真面目さに好意を持ったかららしい。りょうつ きょうこ(声の出演:並木のり子)金次郎と景子の娘。銀次とよねにとって待望の初孫で、勘吉にとっても可愛い姪である。勘吉には名前を忘れられ、「小金丸」「彦六」などと呼ばれた事がある。106巻に登場したが、作者自身でなくアシスタントによる描写だった。2012年24号で久々に登場し、小学生に成長していた。アニメでは名前が異なり、「ちよ子」になっている。りょうつ ためきち(声の出演:加藤治)1853年生まれの酒豪。うわばみのような酒びたりの生活で、明治末期(日露戦争後)に亡くなったとされる。勘兵衛・夏春都・みの吉の父で、銀次・夜婁紫喰の祖父、勘吉・纏・檸檬らの曽祖父にあたる。娘の夏春都は1900年生まれなので、かなり遅くに生まれた子供という事になる。勘吉が訳あって天国に行ったときにも泥酔状態で道に転がっていた。後に天国でため吉に酒を売らないことが決められ、酒を飲むためだけにこの世に生き返る。その際には明治期の金銭感覚しか無いため現在(掲載当時の1980年代末)の金銭感覚に驚愕したりしていた。孫の銀次とは自身の晩年、つまりは銀次が赤ん坊、もしくは少年であった時以来であったようで、老年期を迎えた孫を「でかくなった」と嬉しがっていた。柔剣道の達人であり、千葉周作に習ったと豪語する剣の腕も勘吉をして強いと言わしめるほどに優れていた。最後は伊藤博文初代内閣総理大臣の鶴の一声で天国に戻っていった(台詞上では「伊東博文」)。歴史上の人物との交流も深く、坂本龍馬とは飯を食ったことがあったり、森鴎外に写真を撮ってもらったり、西郷隆盛と握手したり、また幕末・明治の偉人達からサインを頂戴したりしている。日本人で初めてピースをして写真を撮った。ただし、これらの話が事実かどうかは不明。また生前は道楽者で家を売って骨董品を大量に買っていたが、全て偽物であった(鑑定した中川商事のスタッフは骨董業者に騙されて大量に買わされたのではないかと語っていた)。アニメでは酔った勢いで天国から脱走したことで現代に蘇る。町でトラブルを起こしていたところを花山に彼の捜索を依頼された勘吉と出会う。原作以上の酒豪で、一斗樽を飲み干しても顔色一つ変えずに平然としていた。原作と同様歴史上の人物との交流があり、坂本龍馬の好物の佃煮を料亭まで配達したり(龍馬もため吉の事を覚えていた)、西郷隆盛が江戸に来た時には見物に行ったりしていた。浅草の佃煮屋にはそれらの人物に関係するものが保管されているが、全て現代では価値のある物ではなかった(坂本龍馬が撮ったため吉の写真や酒を飲む時に使ったお猪口、夏目漱石が可愛がっていた猫の毛玉、樋口一葉が筆を拭った半紙、千葉周作が斬った笹の葉等)。最後は勘吉と花山の協力で現代に蘇った龍馬や当時の友人たちと再会し、勘吉に『来年の盆にも帰ってくる』と約束を交わし満足して天国へ帰って行った(ただしラストで再び天国を脱走してしまっていた)。りょうつ とめため吉の妻。勘兵衛・夏春都・みの吉の母で銀次・夜婁紫喰の祖母、勘吉・纏・檸檬らの曾祖母にあたる。本編未登場。明治時代の人物。りょうつ げんごろう勘兵衛の長男。銀次の兄で、勘吉の伯父に当たる。勘吉と麻里愛の結婚騒動の際に初登場し、祝儀代から行える結婚披露宴の予算を瞬時に計算するなど、金に目ざとい両津家らしい一面をみせつける。長男であるにもかかわらず「よろずや」を継がなかった理由はあきらかにされていない。りょうつ どらきち勘吉の曽祖父・ため吉の弟。その一生はとてつもなく複雑で、波乱に富んでいる。誕生地は上海、育った地はボルネオ。その後帰国し、17歳で会社の社長になるが競馬で負けて会社を潰した。その後はヤクザ、弁護士、キャバレー経営、銀行員、住職、作曲家など様々な職業に就く。住職の時に寺を燃やして10年間外国を逃げ回った経験もある。また8回の結婚歴、7回の離婚歴があり、その度に家を相手にあげている。背中には般若の刺青があるといい、住職をやっていた時にはお経を上げている時など襟から般若の入れ墨が見えたこともあるという。イタリア語を話す台東区民。りょうつ みのきち56-4でわずか一コマだけ登場した勘兵衛の弟で夏春都の兄弟。勘吉・纏・檸檬らの大叔父。登場の前年に亡くなっており、本人は登場していない。昔から道楽者でミーハーだったらしく遺品には珍しいものが多かった。かなりの土地持ちでもあり、よろずやも元は彼の家だったが、酒や博打と道楽が災いして晩年は生活に困っており土地のほとんどを切り売りした為、最期には霞町(現在の麻布)に10坪しか残っていなかったが、折しもバブル期に高騰したことで、10億円の値がついた。生前は妾を何人も侍らせていたプレイボーイだったが、生涯独身を貫いた。原作では1コマだけの登場だが、描き下ろしポスターにはきちんと両津家の一員として描かれている。りょうつ じっちょく(声の出演:ラサール石井)アニメスペシャル「湯けむりポロリ 2001京都の旅」で登場した両津家の末裔。金次郎の孫の孫の孫の孫の孫であり、金次郎から11代目の子孫である。宇宙人の侵略で荒廃した未来の地球を救うため、勘吉の体内にある抗体「リョーツGPX」を入手するためやってきた。容貌は勘吉に似ている(ただし眉毛は太いが繋がっていない)が、性格はその名の通り実直。りょうつ ひこざえもん勘吉の親戚で、この道80年の浮世絵刷り師の人間国宝。98歳。勘吉に版画800枚も刷らされ、死亡寸前だったこともあった。「Kamedas2」では、原始時代編に登場したRYO (リョー)、未来編に登場したリョウツ、江戸時代編に登場した勘吉(月光小僧)なども血縁としている。法事など、親類の集まるエピソードでは、花川戸のよねやとめ吉(どちらも勘吉は記憶にない)が登場。他に、浮世絵刷り師や花火職人なども登場している。作中に登場した家系図では両津ゴンや両津ゲロなどといった名前も確認できる。出版元である集英社が2001年頃、現実の世界で両津姓を名乗るまたは過去に名乗っていた人がいるかを調査したところ、存在しないことが判明している。
出典:wikipedia
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