ウェストマール()はベルギーのウェストマール修道院で醸造されるトラピストビールの名称である。ウェストマール修道院はカトリック厳律シトー会の修道院。正式名称はオランダ語で「Abdij Onze-Lieve-Vrouw van het Heilig Hart van Jezus」日本語に訳すと「Abdij(修道院) Onze-Lieve-Vrouw(私たちの貴婦人) van het Heilig Hart van Jezus(イエスの聖なる御心)」となり、「私たちの貴婦人」は聖母マリアを意味し、これをフランス語ではノートルダム (Notre-Dame)となる。これらは聖母マリアに捧げ名付けられた堂名・院名で世界各地に存在している。アントウェルペン州では『フランダースの犬』に登場しルーベンスの絵画で知られるノートルダム大聖堂などがある。それらとの区別もあり、通常はウェストマール修道院と呼ばれる。醸造しているビールの中でも、特に黄金色のウェストマール・トリプルで知られる。原料は院内で汲み上げた地下水と大麦麦芽に、キャンディーシュガーを液化して投入し、二次発酵の後に瓶詰めされ、さらに保管して瓶内熟成を行ってから出荷される。3種類のうち2種類が流通している。通常のビールは度数が高くなるほど液色が濃くなる傾向にあるが、ウェストマールは逆にダブルが濃色でトリプルを淡色にしている。この淡色金色のトリプルは好評を博し、これを参考にして金色のトリプルを作る醸造所が多く現れたため「トリプルの元祖」、「トリプルの母」とも呼ばれている。なお、ウエストマールはトリプルやダブルの起源となったビールの醸造を開始した醸造所でもある。
出典:wikipedia
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