アナツバメ(穴燕)は、アマツバメ目アマツバメ科アナツバメ族 (Collocaliini) の総称、またはその一部。(アマツバメとアナツバメの違いに注意)アマツバメ科の鳥には絶壁などに営巣するものが多いが、アナツバメ類は特に、洞穴内の壁に営巣するものが多いため、アナツバメの和名がある。アマツバメ科は、ツバメなどスズメ目ツバメ科に属するツバメ類と形態や飛翔方法が類似するが、系統学的に類縁は遠く、収斂進化によって似るに過ぎない。アナツバメ族は、"Aerodramus"(約27種)、"Collocalia"(約3種)、"Hydrochous"(約1種)、"Schoutedenapus"(約2種)の計4属約33種からなる。ただしこのうち、"Schoutedenapus"の種の和名には「アナツバメ」が入っていない(他の3属の種には入っている)。"Aerodramus"を置かず"Collocalia"に含めることがあり、その場合"Collocalia"(つまり先の分類での"Collocalia" + "Aerodramus")をアナツバメ属と訳し、アナツバメ属のことをアナツバメと呼ぶことがある。以下では特に断らない限りアナツバメ族について述べる。全長10~15センチメートルの小型の鳥。南アジア・東南アジア・熱帯太平洋、オーストラリア北部の海岸や島に分布する。最大の生息地は、ボルネオの大鍾乳洞群地帯。岸壁に開いた洞穴内に集団で営巣する。他のアマツバメ科の鳥同様、羽毛など空中で得られるの浮遊物を飛翔しながら集めて巣材とし、これを唾液腺から分泌される粘着質の分泌物で固めた巣を作る。この点が類縁の遠いツバメが泥を地表で採取して巣財にするのと大きく異なる。うちジャワアナツバメ "A. fuciphagus" とオオアナツバメ "A. maximus" 2種の巣は空中から集めた巣材をわずかしか使わず、ほとんど全てが唾液腺の分泌物でできており、中華料理の高級食材である燕の巣として利用される。食虫性で、日中に飛びながら膜翅類や双翅類を捕らえる。"Aerodramus"に属する種は、真っ暗な洞穴内でエコロケーションをする。鳥類でエコロケーションをするのは、アナツバメとアブラヨタカだけである。従来、"Aerodramus"はエコロケーションをし、"Collocalia"と"Hydrochous"はエコロケーションをしないと考えられていたが、コビトアナツバメ "C. troglodytes"がエコロケーションをすることが2004年に発見され、この区別は崩れた。
出典:wikipedia
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