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悪魔の手毬唄

『悪魔の手毬唄』(あくまのてまりうた)は、横溝正史の長編推理小説。「金田一耕助シリーズ」の一つ。手毬唄の歌詞に沿って行われる童謡殺人を描く。本作を原作とした映画2本、テレビドラマ5作品が、2014年3月までに制作されている。昭和30年7月下旬、金田一耕助は1か月ばかり静養できる辺鄙な田舎を探して、岡山県警に磯川常次郎警部を訪ねた。磯川警部は耕助に、岡山と兵庫の県境にある寒村、鬼首村(おにこうべむら)の温泉宿「亀の湯」を紹介する。磯川の話では、23年前の昭和7年、亀の湯の女主人・青池リカの夫である青池源治郎が殺害され、犯人と目される詐欺師・恩田幾三はいまだに行方不明だという。亀の湯に滞在した耕助は、リカの息子の歌名雄、リカの娘・里子、村の有力者・仁礼嘉平、庄屋の一族の末裔・多々羅放庵らと顔を合わせる。美男子で歌が上手い歌名雄は村の人気者。旧家、由良家の娘で美人の泰子と交際していたが、嘉平の娘・文子はそれに嫉妬していた。ちょうどその頃、村の若者達の間では、村出身の人気歌手・大空ゆかりが里帰りするという噂で持ちきりとなっていた。実はゆかり(本名:別所千恵子)は、恩田が村の鍛冶屋の娘・別所春江に産ませた子供で、幼少時は「詐欺師で人殺しの子供」として周囲から迫害されていた。一方、耕助は親しくなった放庵から、手紙の代筆を頼まれる。昭和7年、放庵の元を出奔した彼の5人目の妻・おりんが、復縁を求めてきたのだという。放庵の口述どおり、耕助は復縁を受け入れる手紙を書く。耕助が亀の湯に滞在して2週間ほど経った8月10日。用事で山向こうの総社の町に向かう途中の耕助は、放庵の5番目の妻、おりんと名のる老婆と峠道ですれ違う。ところが、着いた先の総社の町で宿屋の女将・おいとから、おりんは昨年、すでに死んでいると聞かされる。驚いた耕助とおいとは放庵の草庵を訪ねるが、そこには放庵やおりんの姿は無く、来客があったことを伺わせる二人分の稲荷寿司の皿や濁酒の杯とともに、微量の吐血の痕が残されているのみだった。8月13日、里帰りしたゆかりを囲んでの、村総出の歓迎会が催される。ところが、ゆかりの元同級生として歓迎会に出席するはずの泰子が見当たらない。夜を徹した山狩りの末、泰子は村内の滝つぼの中で絞殺死体となって発見される。遺体の口には、なぜか漏斗が差し込まれていた。滝の水が崖の途中に置かれた枡を満たした後、漏斗に注がれるような状態になっていた。泰子の通夜が行われた晩、今度は仁礼家の娘・文子が行方不明となり、翌朝に村内の葡萄酒工場の中で絞殺死体となって発見される。遺体の腰には竿秤が差し込まれ、秤の皿には正月飾りに使われる作り物の大判小判が置かれていた。耕助や警察、村人が奇妙な姿の遺体に悩む中、泰子の祖母・五百子は村に古くから伝わる手毬唄を皆に歌って聞かせるのだった。『宝石』1957年8月号から1959年1月号にかけて連載。連続殺人事件が村に伝承の手毬唄になぞらえて行われるという趣向は、『獄門島』の俳句に見立てた殺人と同一系譜にあるものである。ただし本作の手毬唄は実在しない創作品であるため、これを引っ張り出すストーリー展開にも工夫がなされている。作者によると、元々はヴァン・ダインの『僧正殺人事件』などいわゆるマザーグース殺人事件を知り、そのような作品を書きたいとの希望があった。しかし、二番煎じと批判されることを恐れて諦めていたところ、アガサ・クリスティーが『そして誰もいなくなった』で同じようなことをやっており、それが許されるのだから自分もやってみようと思い立ち、有名な俳句を用いて『獄門島』を執筆したが、童謡殺人という点では満足できず、実在の伝承に基づくものを考えていた。しかし、なかなか都合のいいものが無く苦労していたところ、深沢七郎の『楢山節考』を知り、「無いなら作ればいいんだ」と気がついたという。山間部の孤立した集落という舞台設定が謎解きに関わり、またサワギキョウやオオサンショウウオも登場し、演出に一役買っている。屋号は「秤屋」。屋号は「枡屋」。屋号は「錠前屋」。1961年11月15日に公開された。東映、監督は渡辺邦男、主演は高倉健。原作の設定とは人名や血縁関係などにかなりの差異が見られる。脚本家はストーリーを口伝で聞いただけで原作を読まずに書いたと述懐している。1977年4月2日に公開された。東宝、監督は市川崑、主演は石坂浩二。この作品では、季節が夏ではなく冬に変更(撮影時期に合わせたもの)されているほか、おりんの名前がおはんになっている。同時期の東宝配給作品『はなれ瞽女おりん』(市川と親しい長谷部慶治の脚本でもある)に遠慮したものと思われる。また、劇中には米映画『モロッコ』の一場面が登場する。金田一が汽車の発車間際に磯川に「…(犯人)を愛してらしたんですね」と問いかけるが、汽笛に邪魔され伝わらないという『望郷』風のラストは、原作(汽笛の邪魔は入らない)の京都駅から伯備線総社駅に場所が変更されており、駅名を肯定の返事(そうじゃ)に引っ掛けた演出という指摘もある。実際、駅名「そうじゃ」を記したポールが画面中央で強調されている。捜査主任立花役をシリーズレギュラーの加藤武が演じるほか、20年前の事件の未亡人への想いから再捜査の依頼者であり、金田一とは旧知の間柄の設定で磯川警部役に若山富三郎が配され、ダブル警部体制となっている。このシリーズは金田一を孤独な狂言回しとして徹底しており、加藤武の警察幹部も毎回初対面の別人として出てくるため(ただし口癖や仕種などはすべて共通)、シリーズを通して最初から金田一の知人として登場するのは、この磯川警部と『病院坂の首縊りの家』の老推理作家(横溝正史)のみである。『おんな友だち』は、日本テレビ系列の「火曜日の女シリーズ」(毎週火曜日21:30 - 22:26)で1971年6月22日から7月20日まで放送された。全5回。金田一は登場しない。『横溝正史シリーズI・悪魔の手毬唄』は、TBS系列で1977年8月27日から10月1日まで毎週土曜日22:00 - 22:55に放送された。全6回。毎日放送・大映京都・映像京都脚本:田坂啓 監督:森一生撮影がかなり進行した時点で急遽放映の1回延長が決定。そのため最終回脚本が2回分に書き直され、謎解き部分が非常に丁寧な作品となっている。『名探偵・金田一耕助シリーズ・悪魔の手毬唄』は、TBS系列で1990年10月5日に放送された。TBS・東阪企画・映像京都(協力:京都映画)脚本:峯尾基三 監督:関本郁夫「青池」姓の読み方は原作では「あおいけ」であるが、このテレビドラマでは「あおち」と発音していた。『横溝正史シリーズ・悪魔の手毬唄』は、フジテレビ系列の2時間ドラマ「金曜エンタテイメント」(毎週金曜日21:00 - 22:52)で1993年9月24日に放送された。「青池」姓の読み方は原作では「あおいけ」であるが、このテレビドラマでは「あおち」と発音していた。『金田一耕助シリーズ・悪魔の手毬唄』は、フジテレビ系列で2009年1月5日に放送された。比較的原作通りの展開となっているが、登場人物がやや省かれて少なくなっている。また、ラストの謎解きのシーンが原作とはやや異なった形になっている。ゆかり御殿が描かれる唯一の映像化作品である。また序盤で横溝正史が『そして誰もいなくなった』や『僧正殺人事件』を眺めながら童歌を口ずさむシーンが入れられている。なお、「青池」姓の読み方は原作では「あおいけ」であるが、このテレビドラマでは「あおち」と発音していた。

出典:wikipedia

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