ワイルドアームズシリーズ("WILD ARMS" series)はソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されているコンピュータRPGシリーズ。開発元はメディア・ビジョンエンタテインメント。トータルゲームデザイン&シナリオは主に金子彰史、音楽は主になるけみちこが担当している。第1作『ワイルドアームズ』は1996年12月20日に発売された。西部劇とファンタジーがミックスされた世界観での冒険を描いているが、作品ごとの世界観は独立している。BGMの評価が高い作品として話題に挙げられる事もあり、かつてユーザーによってワイルドアームズの完全版サウンドトラック発売署名の呼びかけがインターネット上にて行われたり(これは後に『WA:F』制作のきっかけとなり、シリーズ10周年である2006年にはそれに応える形で実際に完全版サントラが商品化された)、2008年の『ファミ通PRESENTS PRESS START 2008 -Symphony of Games-』ではWA2の楽曲をメインにオーケストラが行われた。2010年にも同楽曲にて再演が行われている。PS初期にソニー自らがリリースした“3大RPG”(他2つは『アークザラッド』、『ポポロクロイス物語』)の一つとされている。シリーズの各作品の舞台は異世界「ファルガイア」だが、共通しているのは名称のみである。後述するシリーズの伝統要素のように異なる作品で同一の設定やキャラクターが登場するが、互いのファルガイア同士は関係していないパラレルワールドとして扱われている。ただし、『WA花盗人』でのトカ&ゲー出演や、『WA5』と『WAXF』の連動サブイベントにおけるアイテムの受け渡し等、メインストーリー以外では僅かではあるが世界が直接的に繋がっている箇所も見受けられている。その他の共通点としては「マカロニ・ウェスタン+SF」風の世界観が挙げられる。全ての作品の舞台が惑星ファルガイア(遠い地球=far gaiaから生まれた造語。ただし英語版では「Filgaia」で表記される)。各作品のファルガイアは別世界だが、どの作品でも共通して、過去に起きた何らかの原因により豊かだった環境と人の心が荒れ果てている世界となっている。1~3においてはファルガイアは特殊な星でもあり宇宙の「中心」でもあるとされ星としての力の域を遥かに超えており、守護獣や魔族らが戦いがあっても耐えれる程の力を持つとの事。(しかし大きく疲弊はしてしまった)だが『WA』『WA3』『WA:F』では星の外から現れた魔族との戦い、『WA2』では「焔の災厄」による大災厄が発生し致命的な状態になっている。『WA4』では世界大戦など、基本的に大きな戦いの結果、ファルガイア及び人心は荒れ果てたことになっている。荒野を行きかい、危険とロマンを求める冒険者。一箇所に留まらず土地から土地へと渡り歩く彼らを、空を無尽に渡り行く鳥とかけて渡り鳥と称した。依頼主から依頼を受け、それを解決することで報酬を得るという渡り鳥がその大半を占めているが、特にライセンス等が必要ではないので(『WA5』では要ライセンス)、ある程度の実力を持つ者ならば渡り鳥として各地を放浪することはできる。そのために中にはトレジャーハントや盗賊まがいの方法で利益を得る渡り鳥も少なくはない。命を懸けて依頼を遂行するプロフェッショナルから単なるごろつきと変わらない者まで様々。一般人の渡り鳥に対する対応も様々で、便利屋としてしか扱わない者から専属して依頼をする者まで多岐に渡る。渡り鳥は敵味方共にARMを使う者が多いが(『WA3』では渡り鳥はほぼ全員ARMを所持している)、クレストソーサラー(ソーサレス)等魔法使いや他のクラスが渡り鳥となっているケースもある。渡り鳥の祖先としては、「アラン・スミシー」という人物が一説にある(ただしこれは「出自の分からないどこかの渡り鳥」を指す名称であり、一個人を指す名前ではない)。この人物は実際登場しないが、『WA3』ではいくつかの本に登場していたりフィールドにある看板に他の渡り鳥へのメッセージを遺していたりという形で登場している。他のシリーズでは名前のみが残っていたりと実在しない人物として扱われている。各作品の「ファルガイア」に存在する言葉。主に「特殊な素材から作り出された銃器の名称」として登場するが、必ずしも全てが銃器という訳ではない。「ARM」という単語は何らかの略称であるが、各々の作品によって意味は異なる他、一つの作品内でもARMに複数の意味が存在する場合もある。万全ての万物、果ては事象、概念にまで宿るとされる「意思ある力」で「世界を支える力」とも称される全盛期は全能の力を持つ超越存在であった。ファルガイアという星、そして宇宙を守護する神と言える存在であり時間軸に囚われず存在し平行世界の転移も可能。各々がただ持つ力だけでもグレートウォールなどの巨大構造体を破壊する程の力を内包しており他の存在(人間やエルゥなど)と交感する事でその力を更に増大する事ができる。貴種守護獣は更に上位の存在である。この設定はWA~WA3においては(WA5はかなり違う)全て同一である。その他の設定(ゲーム中の時代までの弱体化する経緯等)は各作品で若干異なるが、精神体でありながら肉体を構築が出来るものの、ゲーム中の時代では世界の環境と人心の荒廃により力が全盛期とは比べ物ならないほどに弱まり、直接的な影響力がなくなっていることがほとんど。守護獣はそれぞれ単一の事象を司り、何かしら関連アイテムがあることが多い。ゲーム中に登場する守護獣についての司る事象・名称・関連するアイテムの名称・登場作品の対応は以下の表の通り。なお、WA4の世界では遥か昔に守護獣が存在したとされる伝承が残る(それに基づいて気象兵器の象徴として地のG、水のS、火のM、風のF、回復のOの姿が形成される)のみで、ゲーム中の時代には守護獣はいないという独自の世界になっている。各々作品でそうだが、守護獣の存在そのものが形となった物を身に付ける事で守護獣の加護と助力を得られる。守護獣の力そのものは全盛期より弱っているものの、その加護と助力は人間が魔族や強大な存在と対抗出来るほどの圧倒的なものである。『WA:F』までのファルガイアに存在する、星のエネルギー循環システム。星が持つエネルギーが守護獣に流れ、守護獣がその力を持って環境を豊かにすることで、星に住まう命が繁栄し、その精神エネルギーは守護獣の力となり、守護獣の力が星に還元されることで、星が繁栄し続けるというもの。どのファルガイアでもかつてあった大きな戦いにより、守護獣と星の力が削がれたことで環境が荒廃し、それに伴い住まう命の守護獣に対する信仰が無くなることで精神エネルギーの供給も断たれ、さらに守護獣の力と星の力は弱まるという悪循環に陥っている。『WA3』『WA:F』『WAXF』の世界に存在する(ただし『WA:F』は設定のみ)、守護獣と同質・同能力の存在ながら対極に位置する負の守護獣とも言うべき存在。守護獣が司る力のプラス方面の力の象徴であるならば、災厄獣はマイナス方面の力の象徴。人の怒り、憎しみ、恐れによって生まれるとされ、負の感情を糧に成長し司る力に応じた災害を引き起こす。上記以外の場面でも、守護獣が何らかの要因で「反転」した場合、災厄獣と化すことがある。一例として、『WAXF』のエノス・ハースは、カティナの特殊な精神構造や儀式を無理矢理に行ったことが影響し、災厄獣と化してしまった。『WA2』では、火の守護獣の失われた一対の翼から生まれ、火の持つ「破壊」の相を強く受け継いだために暴走し「秩序の輪」より外れ、災厄獣に似た性質を持ったデミ・ガーディアン“焔の災厄”ロードブレイザーが登場している。ファルガイアにはファルガイア生まれの命も居れば、星の外からやってきた宇宙人も存在している。異なるファルガイアでは、魔法の形態も異なる場合がある。『WA』『WA:F』『WA2』の世界で人間によって一般的に使われるクレストソーサー(紋章魔法)や、WA4のフォーミラ(術式)、守護獣の力を借りる魔法として、『WA2』のガーディアンロア、『WA3』のアルカナ、種族特有の魔法として『WA2』のノーブルレッド族のレッドパワー、『WA:F』のエルゥのハーブマジックが挙げられる。心を持った生き物が持つ、精神力。“想い”の力や意思の力や集中力とも言われ、戦闘における感情の昂ぶりなどで「フォース」は増大する。魔法を使うために消費するMPとは別物だが、作品によってはある程度の「フォース」の昂ぶりがないと魔法が使えない世界もある。「ファルガイア」において、強い意志や想いは精神論だけではなく実際の力として具現化して現われやすいという特性があり、「フォース」の力で肉体や魔法を強化し「技」として発現させたり、前述のARMや守護獣にさらなる力を発揮させたりすることができる。また、心が放つ力であり、心の延長線でもある「フォース」を束ねることで、離れた人間同士の心を一時的に一つに繋げることも可能。ほとんどのシリーズに登場する人型兵器。鋼の如き堅牢なる装甲と強靭な力を持つ。見た目はいわゆるロボットであるが、シリーズによっては内部に生体部品や人工筋肉のような生物的なパーツも用いられている。思考回路を搭載しており、ある程度の判断能力は持ち合わせているが、ゴーレムに「自我」は存在しない。また、ゴーレムはゴーレム三原則を忠実に守る為、主人の命令には絶対である。なお、『WA4』の世界にはゴーレムは登場しないが、機械技術の普及した世界である為、ゴーレムとは異なる自律戦術兵器も登場する。ワイルドアームズシリーズはシリーズ毎に様々なキャラクター・モンスター・用語・お決まりのネタや台詞が共通して登場する事が多い。『WA』『WA2』『WA3』『WATV』の楽曲の中から、麻生かほ里によるヴォーカルソングが集められたサウンドトラック。ゲーム内のBGMがアレンジされ歌詞が付けられた新規の曲も収録。歌唱は麻生かほ里が担当している。一部楽曲はアレンジバージョンとなっている。『WA4』までのゲームタイトルおよびWATVでの楽曲をピアノアレンジとして収録したサウンドトラック。『WA4』までの5作品の内から、バトル曲を中心にロックアレンジとして収録したサウンドトラック。
出典:wikipedia
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