gtk-vncとは、GTK+を用いたVNC Viewerライブラリを提供するオープンソースプロジェクトで、VNC用の共通APIを提供する。このライブラリを使うことにより、VNC viewerを数十行程度で実装することが出来る。また、通常のVNCの認証プロトコルに加えて、IPv6のサポートや、VeNCrypt拡張によるTLS/SSLによる暗号化通信がサポートされている。現在は、C言語及びPythonから本APIを呼び出すことが出来る。また、他の使い方としては、VNC viewerのプラグインとして、Webブラウザから使うことが出来る。本ライブラリを使っているアプリケーションとしては、Vinagre、Virtual_Machine_Manager、KVM Testなどがある。また、gtkvnc配布パッケージに添付されているCとPythonで書かれたgvncviewerもある。本プロジェクトのメンテナーは、Anthony Ligori、Daniel Berrange、John Wendellである。gtk-vncは、以下のエンコーディングをサポートしている。さらに、以下の擬エンコーディングをサポートしている。以下のセキュリティタイプ(認証)をサポートしている。RFBプロトコルは、3.3, 3.7, そして3.8をサポートしている。ソフトウェアの構成は、大まかに言って、3つに分かれている。一つは、examples/gvncviewer.cであり、VNC viewerのメインルーチンである。次は、GTK-VNC widgetとなるsrc/vncdisplay.cである。最後は、vnc_coroutine()@src/vncdisplay.cから呼び出されるsrc/gvnc.cというVNCのネットワーク通信プロトコル層である。このvnc_coroueine()は、メインとは別スレッド(コルーチン)として稼働している。また、ソフトウェア規模は、1万行程度であり、比較的小さい。動作は、2つのスレッドが、交互に動く形になっている。1つは、グラフィックインターフェースのメインスレッドであり、もう1つはネットワーク通信のvnc_coroutine()である。vnc_coroutine()は、coroutine_yieldでCPUを離し、メインスレッドにCPUを譲る。そして、I/O割り込みが上がったり、メインスレッドの処理が一段落しCPUが空くなどのある一定条件を満たすと、coroutine_yieldto()が実行され、メインスレッドからCPUを奪う過程を繰り返す。
出典:wikipedia
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