食人木(しょくじんぼく、)は、伝説上の食虫植物の一種で、人や大型動物を殺して食い尽くすものである。走り回ったり悲鳴を上げる植物はマンドラゴラなどと呼ばれる。目下、もっとも巨大で知られている食虫植物であるウツボカズラの一種では、袋が35センチの高さになり、時々小型哺乳類を捕食する。広く知られている中でもっとも古い食人木の報告は、いたずら(hoax)に端を発していた。1881年、ドイツ人探検家の自称カール・リッヒェ(Carl Liche)は「South Australian Register」()誌上に、マダガスカルの「ムコド」(Mkodo)という部族によって行なわれていた人身御供に遭遇した、と書いている。「蠢く細い蔓、飢えた大蛇の暴れ、彼女の頭の上まぎわで震わせて、突然彼女の手や首をぐるぐるに絡みつき悪魔のような本能で彼女を締め付け、悲鳴をあげるが、もっと恐ろしい笑い声が生じて、うめくように喉をならして再び閉め落とされた。後ろからは蔓は、巨大な緑色の大蛇のようにみえ、残忍なエネルギーにみちすばやく引っ込め、彼女を折りたたんで包まった。残酷なまでの引き締めを迅速かつ凶暴なアナコンダの粘り強い締め付けられ獲物となった」1924年、元ミシガン州知事のチェイス・オズボーン(Chase Osborn)の書いた『Madagascar, Land of the Man-eating Tree』により、この木はさらに知れ渡った。オズボーンはマダガスカルの部族と宣教師双方にこの忌まわしい木について知っているか問いかけ、また、上記リッヒェの報告を繰り返した。しかし、1955年に、科学ライターのウィリー・レイが著書『Salamanders and other Wonders』において、「ムコド」、「カール・リッヒェ」、マダガスカル食人木は全て捏造だったと結論し、終了させた。ヤ=テ=ベオ(Ya-te-veo)は、中央アメリカと南アメリカの一部に生息すると言われた食人植物である(その親類がアフリカ大陸およびインド洋沿岸部に生息するとも)。名前の意味はスペイン語で「私は既にあなたを見ている」。この植物に関する描写は資料によって様々だが、短く太い幹を持ち、長い蔓で獲物を捕らえるとするものが多い。J・W・ビューエルの"Land and Sea" (1887) では、ヤ=テ=ベオは大型の昆虫を捕食するが時には人間をも襲うとしている。食人植物はフィクション作品においてホラー作品やゲームの敵キャラクターとして多数見受けられる。
出典:wikipedia
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