楢村 玄正（ならむら はるまさ、生年不詳 - 慶長16年（1611年）?）は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将。宇喜多氏の家臣。楠木正成の子孫を称する。父は楠木正虎。弟に楠木利正、楠木成虎、楠木正久。子に楢村之正、楢村正隆、楢村正家、楢村正忠。宇喜多家臣であった楢村監物の養子となる。室は明石全登の妹。従五位下、楢村監物と号す。後陽成天皇から「コトシヨリ花咲初ル橘ノイカデ昔ノ香ニ匂フラン」と書かれた宸筆色紙を賜る。3100石を知行し、与力23人、鉄砲足軽40人を率いた。小田原征伐や文禄・慶長の役に従軍。1599年のお家騒動の際は戸川達安に与同して大坂の宇喜多邸に籠るが、後に大谷吉継の仲介もあって主家に帰参する。しかし、1600年の関ヶ原の戦いへの参陣を拒否されて再び主家を退出して、大和奈良に閉居した。1602年、徳川家康より備中国に2千石を与えられた。その後、長男の孫兵衛之正の系統は断絶するが、次男の伊左衛門正隆の系統が藩士として存続する。

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