「モノノケダンス」は、電気グルーヴの13枚目のシングル。2008年2月14日にリリースされた。表題曲は、フジテレビ系ノイタミナ枠アニメ『墓場鬼太郎』のオープニングテーマに起用され、オープニング映像の貸本漫画風アニメーションとテクノサウンドの取り合わせの奇妙さが視聴者から評価を得た。この作品について、『アニメディア』2008年3月号でピエール瀧が語ったところによると「依頼を受けた際にエンディングテーマだと思い込み、本編が終わった後に嫌な余韻を残すことを狙って作った」とのこと。だが、実際はオープニングテーマとして使用されている事を後から知らされ、ファンよりも本人達がその意外な起用に驚いたと語っている。トラックメイクに関しては、石野が高校時代に初めて購入したシンセROLAND SH-2が全面的にフィーチャーされている。なお、音源に関してはシングルバージョン、アニメで使用されたTVサイズバージョン、そしてPVバージョン(『電気グルーヴのゴールデンヒッツ〜Due To Contract』に収録)の異なるエディットが存在し、またリアレンジされたアルバムバージョン(『J-POP』に収録)、Sugiurumnによるリミックスバージョン(『20』初回限定盤に収録)も存在する。カップリング曲は、墓場鬼太郎本編でピエール瀧が演じるトランプ重井(フランク永井のパロディ)が劇中で歌っていた「有楽町で溶けましょう」。曲名は原作で登場する「有楽町で笑いましょう」のもじりであり、フランク永井の「有楽町で逢いましょう」のパロディである。作曲は石野、作詞は瀧が行っているが、編曲は中村哲に依頼しており、ムード歌謡の王道アレンジが施されている。トラック3にはこの楽曲を石野がリミックスしたバージョンが収録されており、かつての瀧勝『人生』を髣髴とさせる構成となっている。PVでは、つのだじろう調の画風の男女が森に迷い込み、ピエール瀧の顔をした子泣きじじいに誘い込まれ百鬼夜行に付いていくと、石野卓球にそっくりな猫目の妖怪がDJをする死霊の盆踊り会場にたどりつく…という内容。チープな書き割りとミニチュアセットで表現されており、多数のネタを詰め込んだ作風は、高い評価を得た過去のPV「Cafe de 鬼(顔と科学)」を想起させる内容である。また、紙と割り箸による紙人形劇(ペープサート)はかつて東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放送された「妖怪伝 猫目小僧」を髣髴とさせる。なお、制作は天久聖一によるもの。曰く、「90日じゃなくて30日かかった」とのこと。企画の発端は、天久が石野卓球と共にイタリアンレストランで食事している際に石野の思いつきで製作を依頼された。冗談のつもりで適当に返事をしていたところ、後日ほんとうにやる事になった為、天久は驚いたと振り返っている。また、石野自身も軽いつもりの提案だったのだが、いざ製作をスタートすると、天久ひとりで作画した前作「Cafe de 鬼(顔と科学)」のアニメーションにも匹敵するハードな作業だったとも語っている。この理由は、この手の手法でアニメを制作する人物が現役でおらず、ほとんど手探りであった為。シングルのジャケットは水木しげる描き下ろしで、ピエール瀧と石野卓球に加え、鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男、猫娘が墓場で戯れる構図となっている。裏面はトランプ重井「有楽町で溶けましょう」のEP盤ジャケットをイメージした描き下ろしイラストとなっている。また初回盤にのみ、ジャケットとは別カットの描き下ろしステッカーが付属する。
出典:wikipedia
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