


中山市(ちゅうざんし、中国語:中山市、英語:Zhongshan)は中華人民共和国の広東省に位置する地級市。辛亥革命の指導者である孫文の出身地であり、その号が「中山」であったことに由来して命名された。珠江デルタの中南部に位置し、広州市、仏山市、江門市、珠海市に接する。珠海を挟んで深圳市、香港とも隣接している。中山の古称は1152年(紹興22年)に香山県が設置されて以来香山が使用されていたが、1925年に辛亥革命指導者であり、中華民国初代総統であった孫文を顕彰し、その号から中山県と改称された。1983年12月に仏山市管轄の県級市として中山市に昇格し、その後の経済発展に伴い1988年1月に地級市に昇格し現在に至っている。県級の行政区は無く、市政府直轄の区(街道弁事所)と鎮がある。珠江客運が上記2航路を運行。中山市では84%の人が広東語を話すが、客家語、閩南語が主の地域もある。広東語は「石岐話」、「沙田話」(順徳系)、「三角話」(東莞系)、「古鎮話」(新会系)の4種に分けられる。客家語は、主に五桂山区、神湾鎮、坦洲鎮南部で話され、閩南語は主に沙渓鎮、大涌鎮、三郷鎮、南朗鎮、張家辺などで話されている。近年は広東省外からの移住者も増えているため、広東言を勉強する人口も増えつつある。中山市では順徳料理系の広東料理が主に食べられているが、五桂山周辺など、客家が多く住む地域では客家料理も盛んである。中山市の料理は、細かく分けると「民田地区」、「沙田地区」、「小欖地区」、「岐江環城」の広東料理4流派と「五桂山区」の客家料理に分けることができる。中山市の広東料理は、全体的にあっさりとしており、素材の持つ旨味を重視している。広州市の広東料理と比べて、郷土色が強く、順徳料理と共通する素材や調味も使われている。中山市は水郷であり、また、海からも近いため、川魚やエビなどだけでなく、海鮮料理もよく食べられている。中山市の名物料理としては「石岐乳鴿」(石岐の子バトのロースト)、「缽仔禾蟲」(イトメの碗蒸し)、「小欖炸魚球」(小欖のつみれ揚げ)、「三郷小炒」、「椒塩水蛇」(シナミズヘビの素揚げ花椒塩風味)、「蒸三乾」、「白灼魚皮」(ソウギョなどの皮の湯引き)、「砂鍋魚頭」(淡水魚の頭の土鍋煮)、「狗肉火鍋」(犬鍋)、「鯉魚火鍋」(コイ鍋)、「沙溪粥底火鍋」(沙渓の粥鍋)等がある。近年は、香港式の茶餐庁も多く、他にマカオ料理、湖南料理などの地方料理を出す店、ファストフード店も増えている。中山市の菓子には落雁に似た「杏仁餅」(咀香園餅家など)、スターフルーツで作る「三稔包」、「鶏仔餅」などがある。果物では、三月紅ライチ、神湾パイナップル、石岐硤龍眼、茂生圍バナナ等が著名。
出典:wikipedia
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