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ホンダ・CB1000スーパーフォア

CB1000スーパーフォア(CB1000 SUPER FOUR/CB1000SF)は、本田技研工業がかつて製造・販売していたオートバイである。型式名SC30。1991年の第29回東京モーターショーに参考出品されたのち1992年に発売された同社のリッタークラスネイキッド主力車種ならびにCBシリーズのフラッグシップモデルである。1987年に全自動二輪車登録台数119万9千台中750cc超クラスは12.4%の14万9千台を占めていたのに対し、1992年には122万台中21.3%にあたる26.万台にまで成長するものと推測され、ビッグバイクへの人気の高まりは、日本の自動二輪市場の成熟とともにステイタス性の高い750cc超クラスへの憧れを持ったユーザーが増えてきたことの表れと考えられていた。一方で1989年にCBシリーズに憧れていた社内デザイナーが、独断でクレイモデルを作り始めた。当初は奇異の目で見られていたが、日が経つにつれ目を留める者が増えていった。このことから本田技研では、CBシリーズ次世代フラッグシップモデル従来のバイク創りとは異なったアプローチで進められ、自らCBファンでもある開発スタッフにとってもステイタスとしての価値を充分に認める理想のバイク像の追求からスタートしたのが、PROJECT BIG-1コンセプトであり、本プロジェクトに基づいて開発されたのが、1992年4月に発売されたCB400スーパーフォアならびに本モデルである。1998年3月に後継となるCB1300スーパーフォアにモデルチェンジされ製造・販売が終了した。容量23Lの大型ガソリンタンクや幅広ハンドルによる大型な車体を持つ丸型断面鋼管のダブルクレードル形式フレームを採用するが、スイングアームなどにアルミニウム素材を使用するなど軽量化も考慮された。このため実際に走らせると意外なまでの軽快性を発揮させる。エンジンはSC24型CBR1000Fに搭載されていたSC21E型水冷4ストローク直列4気筒4バルブDOHCエンジン(排気量998cc)を日常使用する機会の多い中低回転域での特性を重視し最高出力を135psから93ps/8,500rpm(最大トルクは8.6kgf・m/6,000rpm)にデチューンしたSC30E型を搭載する。フロントサスペンションは43mm径のインナーチューブを持つテレスコピック式、リヤサスペンションはリザーバータンク付ダンパーを採用する。ホイールは、前後輪ともに18インチ中空3本スポーク式アルミホイールを装着。タイヤサイズは前輪が120/70-R18、後輪が170/60-R18とされた。1992年11月10日発表、同月24日発売。ボディカラーは白x赤、黒x銀のツートンを採用。月間販売目標は4,300台、希望小売価格は92万円とされた。1994年6月28日発表、7月7日発売。モデル追加と一部変更を実施。1996年2月10日発売。スーパーフォアの車体色に初の単色であるスパークリングシルバーメタリックを追加。欧州、北米ともに輸出されたが日本向けモデルとは以下のような差異がある。なお、輸出仕様の最高出力は98psと表記されるが、測定方法の違いによるものであり実際には日本仕様とほぼ同じである。全年式を通じで生産された白x赤(キャンディブレイジングレッド)の塗装は非常に手間が掛かっており、塗装工程は以下のようになっている。このため、塗装境界面の段差はキャンディレッド部分の方が低い。後継のCB1300スーパーフォアではキャンディレッドを塗装ではなくシート貼り付けとしたため、大幅なコストダウンとなっている。

出典:wikipedia

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