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ヘブライ語のティベリア式発音

ヘブライ語のティベリア式発音(ヘブライごのティベリアしきはつおん)とは、ヘブライ語の発音方式の一つで、旧約聖書のヘブライ語の伝統的な発音方式である。もともとはイスラエルの都市ティベリアのユダヤ人社会で口承により伝えられていた、聖書を朗読する際のヘブライ語の伝統的な発音方式であった。中世の初めに(8世紀頃)ティベリアのマソラ学者達は、子音のみで記された聖書ヘブライ語の伝統的な発音が後代に失われるのを防ぐため、子音のみのヘブライ文字からなる本文に、母音を示す符号「ニクダー」や、節回しを示す「タアメー・ハミクラー」を付加する書式を考案した。ティベリア式発音を表記するために考案された「ニクダー」はミシュナーなどの他のヘブライ語文献でも使用され、後に様々な地域のユダヤ人社会で「ニクダー」はそれぞれの地域の伝統的な発音方式で読まれるようになった。「ニクダー」は今日、現代ヘブライ語の母音記号としても継承されている。しかし、現代ヘブライ語の「ニクダー」は、記号の形こそティベリア式のものを継承しているが、母音の発音方式自体はティベリア式発音とは異なり、セファルディムの発音方式が採用されている(詳細については“ニクダー”の項を参照)。現在ヘブライ語の文法書で説明されている発音方式は、ティベリア式の発音体系ではなく、中世フランスのラビで、聖書注解者のダヴィド・キムヒが著した文法書に記されている体系に基づいている。キムヒの体系ではティベリア式の母音記号が「短母音」と「長母音」に分類され、それぞれの母音記号には、セファルディムの発音方式に基づいた音価が定められている(母音記号「カマツ」(אָ) には2種類の音価、, がある点や、シュワー (אְ) の発音は ) とされている)。そのため、ティベリア式発音の本来の音韻体系を知るには、様々な文献を収集、検討することが必要である。以下はその参考資料である。ティベリア式発音におけるヘブライ語の母音では7種類の通常長さの母音と、7種類の短い母音が区別されている。ヘブライ語の文法用語では、通常の長さの母音は「完全母音」(ヘブライ語:תנועות מלאות, )、短い母音は「誘拐された母音」(ヘブライ語:תנועות חטופות, )と呼ばれる。完全母音はすべて、1つの固有の記号により表されるが、/u/ を表す記号のみ2種類がある。注意すべき点は、これらはすべて別々の母音を表しており、発音される長さの区別はなく、すべて同じ長さで発音されていたということである。「誘拐された母音」とは、上に挙げた「完全母音」のそれぞれと対を成す、短く発音される7種類の母音である。すべての種類の「誘拐された母音」が記号化されているわけではない。これは、「誘拐された母音」のそれぞれの音価の区別があいまいで、どの「誘拐された母音」を発音するのか、厳密に記号化するほど重要ではなかったからだと思われる。「誘拐された母音」の記号としては通常「シュワー」が使用されるか、「シュワー」の隣に他の母音記号を組み合わせて表記される。これらの記号は普通、喉音を表す文字の下に記されるが、喉音以外の字母に記されている例も少なくない。例:הַגֳּרָנוֹת(『ヨエル書』 第2章第24節)・אֶשְׁפֲּטֶךָ(『エゼキエル書』第35章第11節)「ニクダー」の他の記号と異なり、「シュワー」は母音の長さを表す場合もあり、母音の性質(音価)を現す場合もある。母音の長さについては、「シュワー」は母音がないことを示す「シュワー・ナハ」(שווא נח, 「休みのシュワー=無音シュワー」)である場合と、上述の短母音「誘拐された母音」や、たまに「完全母音」を表す「シュワー・ナア」(שווא נע, 「動くシュワー=有音シュワー」)である場合がある。また母音の性質(音価)については、「シュワー」はティベリア式発音にある7種類の母音全てを表すことができる。大抵の場合、「シュワー」が有音か無音かを、それだけで判別することはできず、聖書の朗読箇所の節回しの付け方により有音にも無音にもなる。例えば、"אֶקְרָא"「私は呼ぶ」という語において、『詩篇』第18章第4節は無音であるが、同第18章第7節は有音となっており、この2つは同一の単語である。このような場合、「シュワー」がどのように発音されるかは、その箇所に記された「タアメイ・ハミクラー」等の朗読の節回しを表す記号により判別されるのである。しかし、このような「シュワー」の判別には常に適用される4つの鉄則も存在する。すなわち、有音シュワーは通常「ハタフ・パタフ」()の音価を表している。シュワーが喉音の子音の直前にある場合は、その喉音にある母音に対応する「誘拐された母音」の発音となる。例えば、מְאֹד「とても」という語は、א が喉音であるため、מ ()の下のシュワーが א にある母音「ホラム」()に対応する「誘拐された母音」、「ハタフ・ホラム」になり、と発音される。また、シュワーが「ヨッド」”י”の直前にある場合は、音価は となり、例えば בְּיוֹם「日中に」と言う語は、のように発音される。特殊な例には、「シュワー・ゲイヤー」(שווא-געיה, 「鳴くシュワー」)というもので、「ゲイヤー」という記号がシュワーの隣に付されると、そのシュワーの表す「誘拐された母音」が「完全母音」として発音される。例えば、בְּהֹנוֹת の "ב" の下にあるシュワーは、右図のように「ゲイヤー」(垂直の棒)により「シュワー・ゲイヤー」となり、と発音される。ティベリア式発音でのヘブライ語の子音の発音の、最も際立った特徴を以下に述べる。ダゲッシュは、ヘブライ文字の中央に打たれる点である(ּ)。ティベリア式発音によるヘブライ語でのダゲッシュの用法は以下のとおりである。マソラ学者の時代が終わると、ティベリア式発音の記号はヘブライ語の写本の編集の際、時代と共に修正、省略され、正確な発音が次第に忘れられていった。ユダヤ人社会でティベリア式発音を正確に伝承するところはなくなり、ティベリア式発音記号は各地域における独自の発音方式で読まれるようになった。このような変化は、今日では一層顕著である。信頼できる古代の文書に基づいた古文書学用のものを除き、ヘブライ語聖書の最近の版では、単語の綴りの統一性を保つため、古い正書法や母音記号に多くの変更が加えられている。近年では、「シュワー・ナア」(有音シュワー)は、現代ヘブライ語や、セファルディム式、アシュケナジム式の発音で [e] と発音されている。

出典:wikipedia

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