『Reversible』(リバーシブル)は、2007年7月20日に有限会社イーゼルエンタテインメントのアダルトゲームブランド・EGISより発売されたアダルトゲーム。EGISのデビュー作にしてリタイア作(理由は後述)。キャッチコピーは「夜がくると彼女はかわる……」。発売前には、コアマガジンのメガストア2007年9月号でキャラクターデザイナーの方谷辛稔による描き下ろしイラストを添えた巻頭特集が組まれた。内容については、大学のゼミを主な舞台に、主人公の斎藤龍彦が親友の瀬能悠司への劣等感や罪悪感を抱えながら、やがて悠司の恋人の由森美咲に懇願されるまま処女を奪うシナリオをメインに据えた、コマンド選択型アドベンチャーゲームである。そのまま美咲と背徳的なセックスを重ねるシナリオや、あるいは学生課職員の福来奈保やゼミ後輩の杉原静乃などと欲望の赴くままのセックスを重ねるシナリオを通じ、龍彦やヒロインたちの暗く生々しい部分が浮き彫りとなっていく。セックスシーンの多くはアニメーション(以降、「アニメ」)で描かれており、EGISもそれを一番の売りにしていたことが公式サイトや宣伝媒体での表記からもうかがえる。しかし、実際には要求スペックを全て満たした環境でもアニメデータの読み出し時に何秒間もの画面暗転が発生したり、アニメの途中で次の長い読み出しが始まるとその間はキーボード入力やマウスクリックに反応しなくなるなど、ほとんどの箇所ではアニメが却ってプレイを妨げるうえ、それによりテキストや音声との同調も崩れてしまう。さらには、テキストの内容にグラフィックの枚数が足りていない箇所が幾つもあるばかりか、エンディング到達を確信させるためにアドベンチャーゲームでは必須とされる最後のイベントグラフィックに至っては、それを印象付けるためのウェイトも無く唐突にスタッフロールとエンディングテーマが始まるなど、売りであったはずのアニメより作り込みの甘さが目立つ作品となってしまった。その後、EGISは上記の不具合や難点を解消しないまま2007年内に消滅したうえ、イーゼルエンタテインメント系列の別ブランド・Caitsithもほぼ同時期に一旦は消滅したものの、まもなく有志がユーザーサポート用に再建したCaitsith公式サイトでは本作の主題歌『Tragicomedy』のフルバージョンの配布が開始される。それ以降、続報らしい続報は無いに等しい状態が続いていたが、2010年2月2日にはDMMで独占ダウンロード販売が開始された。また、2013年8月23日にはGyutto.comでCaitsithの『いろは 〜秋の夕日に影ふみを〜』との同梱版『いろは・リバーシブルダブルパック』の独占ダウンロード販売が開始された。斎藤龍彦、由森美咲、瀬能悠司の3人は古くからの友人である。いつしか、龍彦と悠司はどちらも美咲を異性として好きになっていたが、それを表に出すことはせず明るく付き合う仲であり、美咲もそんな彼らを等しく好きになっていた。しかし、3人の関係は大学2年になったある日、悠司が美咲に告白した時から微妙に変化した。前もって自らに確認を取った悠司に面食らう龍彦ではあったが、そんな彼の誠実さや人望の高さからも美咲を任せられると感じ、身を引く。頭を下げる悠司の姿を見る自らの中に、わずかな暗い感情が生じたことも感じながら。やがて、表面上は以前と変わらず良き友人として接する日々の中、龍彦は今の美咲が悠司の恋人であり、手を触れるという行為にしても自らと彼では意味や価値が全く違うことを、痛感させられていく。そこには自らと2人との間を分かつ、目に見えない壁が確かに存在しているのだ。しかし、胸の奥を燻らせる龍彦は美咲と悠司の関係がスレ違い始めたことにも気付いていた。美咲も寂しさから、胸の奥に秘めていた龍彦への想いが急速に燃え上がっていくことを自覚する。そして、悠司があまりの多忙からゼミ合宿への参加を見合わせたことをきっかけに、美咲は合宿先で龍彦へ苦しい胸の内を吐露する。月明かりだけが占める誰も居ない砂浜の片隅で龍彦と唇を重ねた美咲は、彼の愛撫を受けながら生まれたままの姿となり、悠司にも守り通していた処女を龍彦へ捧げる。龍彦も今まで抑えていた美咲への明暗混じりの想いの中、それらを滾らせた勃起で応えて彼女と交わる。やがて2人のセックスは、人間が一般的に用いる姿勢から四つ足の獣の交尾に例えられる姿勢へ移行しながら激しさを増し、深く結合したまま共に絶頂を迎えるのであった。このまま、悠司への罪悪感を持ち続けながら、美咲との背徳感に満ちたセックスに溺れるか。それとも、美咲への想いより学生課職員の福来奈保やゼミ後輩の杉原静乃との、自身の暗い欲望や感情を優先したセックスに溺れるか。それは、性器の結合を解かれても四つん這いのまま自らの精液を垂らしている美咲の姿を、呼吸も整わないまま見つめている今の龍彦には、まだ知る由も無かった。主人公とのセックスシーン及び、個別エンディングが存在する。主人公とのセックスシーンが存在するが、個別エンディングは存在しない。いわゆるサブキャラクター。全て18歳未満閲覧禁止。
出典:wikipedia
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