鈴鹿トンネル(すずかトンネル)は、三重県亀山市と滋賀県甲賀市の県境にある新名神高速道路のトンネル、または鈴鹿峠にある国道1号のトンネルである。新名神高速道路既開通区間の最長トンネルである。当トンネルが開通したことにより、荒天時の国道1号 鈴鹿峠の通行止による三重・滋賀県間の交通寸断の懸念がなくなり、交通事情が改善された。新名神高速道路の大部分が建設途中の2003年3月25日に道路関係四公団民営化推進委員会から発表された建設コスト削減計画により暫定4車線で供用開始となっている中で、下り線の鈴鹿トンネル区間とその前後のみ(亀山西JCT-甲賀土山IC)当初計画通り3車線の上下線計5車線で供用されている。こういったトンネル・長大橋の区間は、仮に完成6車線での運用が決まった際に大規模な改修工事が必要になることから、初めから完成6車線の規格で施工された。三重県側の錐ヶ瀧橋からトンネル内にかけて、約5kmの直線区間が続いている。線形が良く設計されている新名神高速道路の既開通区間の中でも直線区間がこれだけ長いのはこの区間だけである。トンネル西側の高度は313mで東側は234mと東西で79mの高低差(縦断勾配2%)があり、名古屋方面へ向かう上り線を走行する場合は、トンネル内であることでスピード感覚が希薄になりやすいので走行には注意が必要である。従来の3車線トンネルよりも広く掘削されており断面積が名神高速道路にあるトンネルの約2.5倍になる約200mもあり、全幅員は15mという広幅員構成である。そのことから、通常のトンネルよりも照明数が必然的に多くなってしまいコストがかかってしまうことから、大光量かつ高効率の照明が開発され従来型の照明より以下の表の通り、設置個数が削減出来た。また、甲南トンネルと金勝山トンネルはメタルハライドランプを用いた片側照明方式を採用している。トンネルボーリングマシン(TBM)であらかじめ小さなトンネル(導坑)を掘削し、その後NATM工法で拡幅する導坑先進工法で施工された。なお、新名神高速道路の他3トンネルもこの工法で施工されている。導坑を掘削したTBMは直径5m、長さ13.2m、重さ約123tの急速施工システムを採用し土木学会技術開発賞を受賞した。下り線工事にて最大月進769mを記録し国内記録を26年ぶりに更新したが、上り線工事においてさらに国内最大月進記録を大幅に更新した。鈴鹿トンネルは鈴鹿隧道とも呼ばれトンネル銘板にも、鈴鹿トンネルとは表記されずに鈴鹿隧道と表記されている。国道1号の当トンネルは鈴鹿山脈を南北に貫いているのに対し、新名神高速道路の鈴鹿トンネルは東西に貫いている。新名神高速道路の鈴鹿トンネルとは約2km離れている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。