ムービングフットボール(Moving Football)とはサッカーにおける攻撃戦術のひとつのスタイルで日本代表が目指すスタイルであり人もボールも動くサッカーのことである。フリーランニングやポジションチェンジを繰り返すなど、人が動くことによって味方からパスを引き出してボールを動かす、動いたボールに連動してまた人が動いていくのが特徴。味方のプレーを予測してパスが出される位置へ先行して動き、さらに次のプレーを予測して一見関係ないところで選手が動き出す第3の動きを行うことによってディフェンスにとって予測不可能なプレーとなっていく。それよって流動性が生まれ、ダイレクトプレーにより次々とオープンスペースへ展開していくことが可能となる。それによって数的有利な状況も生まれてくる。人もボールも動くサッカーではボールがないところでの動き(オフ・ザ・ボールの動き)が重要視され、味方からパスを引き出すために積極的に走らなければならない。スピーディに展開していくためには少ないタッチでパスを回すことも重要だとされている。また、味方のプレーを予測して次々と先行動作を続けるにはチーム全体でのプレーの共通イメージが必要であり習熟を必要とする。最大のメリットはチーム全体で攻撃を組み立てていくので突出した能力を持つフォワードやミッドフィールダーがいなくても得点を得ることが出来る点である。しかし、積極的なフリーランニングは多大なスタミナを消耗し、ポジションチェンジは守備時における陣形やバランスを崩すことになるというリスクも併せ持つ。尚、元となる考え方はトータルフットボールにあるといわれている。ムービングフットボールを行っているチームとしては日本代表、日本のJリーグの浦和レッズやFC東京、イタリアセリエAのASローマなどが有名である。しかし、同じムービングフットボールでも様々な違いがある。日本代表のムービングフットボールはボールをキープしようというポゼッションの考えが強く、ショートパスでボールを回してボールをキープしつつ機会をうかがい一気にスピードアップして次々と動き出し展開していくというものである。それに対してローマのムービングフットボールはカウンターアタックをベースにしたもので、ボールを奪ったら1トップのフォワードの選手にボールを預け中盤の選手が次々と前線に飛び出して行き攻撃するというものである。これは1トップのフォワードであるフランチェスコ・トッティのボールキープ力を生かした戦術である。
出典:wikipedia
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