『マリオカートWii』(マリオカートウィー)は、任天堂より発売されたWii専用ゲームソフト。『マリオカートWii』は、任天堂の看板キャラクターであるマリオたちがドライバーとなって登場するレースゲーム「マリオカートシリーズ」の1つ。家庭用の作品としては第6作目に当たる。2007年7月12日のE3に合わせたプレスカンファレンスで今作の開発が正式に発表された。日本版の発売日は2008年4月10日であり、日本のマリオカートシリーズが上半期に発売するのは初である。パッケージにはWiiリモコンのステアリング型アタッチメント「Wiiハンドル」が1つ同梱された。これにWiiリモコンを横持ちの状態で取り付け、ハンドルを切るように傾けて、操作することができる(このアタッチメントは取り付けなくても良く、Wiiリモコンのみでも操作が可能)。また、「Wiiリモコン+ヌンチャク」「クラシックコントローラ」「ゲームキューブコントローラ」にも対応している。なお、マリオシリーズのゲームの中では、比較的漢字が多く使われている。今作では「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に対応しており、前作『マリオカートDS』同様に最大12人のオンライン対戦が可能なほか、「マリオカートチャンネル」(後述)と呼ばれるサービスを適用し、ネットワーク上での「ゴースト(プレイヤーの走りをトレースして走行するマシン)」のダウンロード、タイムアタックのランキングなどにも対応していた(現在はサービス終了)。GC版にあった「2人乗り」ルールは廃止されたが、今作ではゴーカートなどの四輪車に加えて、バイクなどの二輪車を操作できるようになった。また、エクストリームスポーツのようなアクロバティックなアクションが可能となり、二輪車ではウィリー走行など二輪車特有のアクションも可能。COMが参加するグランプリなどでは、これまで最大8人のキャラでレースを行っていたが、今作は12人のキャラとなった。今作は、各コースのベストレコードやグランプリの成績などの記録を「ライセンス」という形で、1台のWii本体に最大4つまで保存できる。はじめに使用するライセンスを選んだ後、以下の4種類のゲームモードからプレイしたいモードを選ぶ。なお、ゲーム中の成績は選択したライセンスに自動的に保存されていく。今作には以下のゲームが収録されている。それぞれ4つのコースで構成された8つの「カップ(大会)」を12台のマシンでレースを行い、総合順位を競う。はじめに選択したクラスに応じて使用できるマシンの種類が異なる。各コースのレースが終了すると順位に応じて「ドライバーズポイント」が与えられ、4コース終了時のドライバーズポイントの合計で総合順位が決まる。総合順位で1位になると金のトロフィー、2位になると銀のトロフィー、3位になると銅のトロフィーが贈られ、さらにレース中のプレイヤーのテクニックが8段階のランクで評価される。なお、今作でも「シングルプレイ」専用のゲームとなっており、2人同時プレイはできない。選んだコースを単独で走り最速レコードを競う練習モード。今作では、はじめから『マリオカートアドバンス』以来から約7年振りに「トリプルダッシュキノコ」を持った状態でレースを行う。そのコースで最速レコードを更新するとその走りが「ゴースト」となり、各コースごとに1件ずつセーブされる。ゴーストが保存されているコースでは、そのゴーストと一緒に走ることも可能。また、各コースで開発スタッフが用意した「ゴースト」と一緒に走ることもでき、コースごとに設定された規定タイムを上回ると、開発スタッフのプレイしたゴーストがより速いタイムの「はやいスタッフゴースト」に変化する。なお、「タイムアタック」で出したレコードやゴーストのデータはWi-Fiに接続した際に自動的に任天堂に送信され、「マリオカートチャンネル」内のタイムアタックのランキングに反映される。お好みの設定で総合成績を競うモード。「シングルプレイ」ではCOMのマシンとのレースとなり、「マルチプレイ」ではCOMのマシンを「なし」にして2人から4人だけでレースすることもできる。「個人戦」「チーム戦(レッドチームとブルーチームの2つに分かれて競う)」の2種類があり、さらにCOMの強さ・コースの選択方法・アイテムの出現率などの細かいルール設定が可能。ここで選択できるキャラクター・マシン・コースは「グランプリ」で手に入れたものだけ選択できる(バトルでも同様)。各レース終了ごとに順位に応じた「ドライバーズポイント」が与えられ、設定したレース数終了時にそのポイントの合計で優勝者・チームが決まる。なお「チーム戦」ではDS版と違い、同チームのキャラが出したアイテムの効果・影響を受けなくなった。また、DS版の「VS」ではルールを設定すれば無限にレースを行えたが、今作では最大32レースしかできなくなった。タイムとccにより周回数が変わる。「ふうせんバトル」「あつめてコイン」の2種類のモードを、専用のステージで対戦する。どちらのルールも「チーム戦」で行い、3分間の獲得ポイント・コイン数を競う。そして、ルール設定の「勝ち数」で設定した回数だけ先に勝利したチームが優勝となる。「シングルプレイ」ではCOMのマシンと対戦する。「マルチプレイ」ではVSと同様COMのマシンを「なし」にして2人から4人だけでプレイすることもできる。また、「VS」と同様にステージの選択方法・アイテムの出現率といった細かいルールの設定が可能。「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に接続して、同時に接続している他の人とネットワーク対戦ができたモード。1台のWiiからは同時に2人まで参加でき、最大で12人対戦が可能。レースは1コースにつき1分08秒以上(150cc高レートの平均タイム)。150cc初心者の平均タイムは1コースにつき1分14秒以上。「マリオカートチャンネル」には以下の4つのメニューが用意されており、利用するにはWii本体をインターネットに接続する必要がある。また、Wii本体に74ブロック以上の空き容量があれば、このチャンネルを単独で「Wiiメニュー」に登録することもできる。Wiiメニューに登録しておくと、「マリオカートWii」のディスクを挿入しなくても、チャンネルの各メニューを利用することが可能(ただし、ここからレースなどに参加する場合は、「マリオカートWii」のディスクを挿入する必要がある)。ちなみに、Wiiメニューからこのチャンネルを使用すると、「Wii伝言板」の「今日の出来事」に通常通りの表記でプレイ時間が記載される。今作では「カート(四輪車)」と「バイク(二輪車)」に分かれた、さまざまな形状のマシンから搭乗するマシンを選択する。前作とは違い、自分だけの組み合わせ(例:重量級のクッパが軽量級のスーパーベビィカー)は不可能で、キャラクターとマシンのサイズによって使用できるマシンが変わる。マシン選択後、プレイヤーごとにドリフトモードの設定ができる。ドリフトモードは以下の2種類がある。バイクには普通のカート・バイクと異なるドリフト性能を持つ「ハングオンタイプ」のバイクが存在する。また、バイクは走行中に一定時間「ウィリー」ができ、ウィリー中は通常よりスピードがアップする。ただし、ウィリー中に他のマシンなどに接触すると体制が崩れ減速してしまう。また、ウィリー中は通常より曲がりにくくなる。マシンの走行中、ジャンプ台などでジャンプした瞬間にWiiハンドル(Wiiリモコン)を振る(クラシックコントローラ・ゲームキューブコントローラは十字ボタンを押す)ことで空中で「ジャンプアクション(いわゆるスタントアクション)」をすることができる。ジャンプアクションをするとマシン着地時に少しだけダッシュできる。なお、各マシンは以下の性能に大別される。このうち「グリップ」「減速回避」の2つの性能はゲーム画面には表示されない。マシン名の右に「隠し」と表記されているものはある条件を満たすと使えるようになるマシン、「ハングオンタイプ」と表記されたものはハングオンタイプのバイクである。なお、「バトル」では「スタンダード・カートS/M/L」「スタンダード・バイクS/M/L」のいずれかのみ選択することができる。ちなみに、ピーチ・デイジー・ロゼッタの3人はバイクに搭乗すると服装がバイクスーツに変わる。今作では最初から使用できる12人に加えて隠しキャラクターが13人おり、最大25人から使用するキャラクターを選ぶ。ゲーム中では表示されないが、若干ながら各キャラクターごとに固有の能力補正がかかる。なお、「隠しキャラ」と表記されている者は、ある条件を満たすと使えるようになるキャラクターである。今作ではMiiを除き、すべての重量が同じ人数になっている。また、キャラクターによっては過去の作品から重量変更が行われている。DS版で軽量級であったピーチとヨッシーが中量級、中量級であったワルイージが重量級になっており、GC版以来の登場となったディディーコングとクッパJr.は軽量級から中量級に変更となっている。なお、この隠しキャラクターたちは上に示している出現条件のほかに、プレイ回数が一定の数値に達したりWi-fi対戦で一定の数だけ優勝しても使えるようになる。以下は、今作の「グランプリ」「VS」「タイムアタック」で使用されるコースである。全部で8つの「カップ(大会)」があり、1つのカップはそれぞれ4つのコースで構成されている(総32コース)。このうち「Wiiグランプリ」の4つのカップは今作新登場のコースで、「レトログランプリ」の4つのカップは過去の「マリオカートシリーズ」で登場したコースを復刻したものである。「VS」ではタイムとccにより周回数が変わる。※印はMiiを使用すると一部の看板や像の顔がMiiに変化するコース。今作で新しく用意された16のコース。「VS」以外では3周でゴールとなる。以下の16コースは、以前の「マリオカートシリーズ」に収録されていたものをリメイクしたコースである。ただし、レイアウトなど当時のものと仕様が若干異なるコースもある。「VS」以外では3周でゴールとなる。以下はコース・ステージ上で登場するキャラクター達である。「グランプリ」「VS」「バトル」では、コース・ステージ上にある「アイテムボックス」を通過すると、ランダムで以下の19種類の内いずれかのアイテムを入手できる。このとき順位が低いほどより強力なアイテムが入手しやすい。また、プレイするゲームによって登場するアイテムが異なっている。なお、アカこうら・トゲゾーこうらが自分のマシンをサーチしているときや、キラー・スーパースター・きょだいキノコ・カミナリぐも使用中の他のマシンが自分のマシンに接近すると、画面下にそのアイテムのマークがついたフキダシが表示され距離に応じた警告音が鳴る。「チーム戦」では、攻撃・妨害するアイテムは全て相手チームのマシンのみが対象となり、自分や自分と同じチームのマシンが使用したアイテムで味方にダメージを与えたり、いわゆる自滅をしてしまうことはない(自分のチームが使用した「バナナ」や「こうら」などはそのまわりに自分のチームカラーのバリアが表示され、また「にせアイテムボックス」や「ボムへい」の爆風など自分のチームカラーで表示されるアイテムもあり、これらには触れてもダメージは受けない)。今作では「きょだいキノコ」「POWブロック」「カミナリぐも」の3つが新アイテムだが、次作『マリオカート7』ではいずれも登場しない。各アイテムの詳細はマリオカートシリーズのページを参照。因みに1位で使用すると、自分がくらってしまう。以下は今作の「バトル」で使用されるステージである。今作で新登場となる「Wiiステージ(全5ステージ)」と、過去のシリーズで登場したものをリメイクした「レトロステージ(全5ステージ)」の全10ステージが収録されている。今作で新登場の5つのステージ。本作の新作ステージはすべて専用のBGMが用意されている。過去のシリーズに収録されていたものを復刻した5つのステージ。過去の5作品からそれぞれ1ステージずつ、リメイクされたステージが登場する。「マリオカートチャンネル」にて、1か月に2回(前半が1日-10日、後半が15日-25日)「大会」が開催されている。現在は、プレイヤー1人で指定された条件のコースをプレイして、ゲーム終了後にサーバーに記録を送信するシステムとなっている。一部ではWiiハンドル(Wiiリモコン)限定やカート限定など、使用できるコントローラやマシンが限定された大会もある。なおこの大会は全世界共通だが、時差の関係で日程が日本とは若干異なっている。タイムは期間中は何度でも送信できる。大会の詳細については公式ウェブサイトを参照のこと。2008年に発売されたゲームソフトにおいて年間販売本数の世界一を記録したほか、シリーズ中最高のセールスを記録し、世界一売れたレースゲームとなった(2012年現在、世界で3000万本以上の販売数)。日本国内をみても、2008年に発売されたゲームソフトでありながら、2010年12月には累計300万本、2012年2月には累計350万本とWiiの定番ソフトとして長期間売れ続けている。また、日本ゲーム大賞2009年度大賞を受賞している。
出典:wikipedia
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