昆虫類レッドリスト(こんちゅうるいレッドリスト)は、日本の環境省が公表した昆虫類のレッドリストであり、日本国内における昆虫類の絶滅危惧の評価である。種全体としての評価ではなく日本国内に生息する個体群に対しての評価であるので、世界的にみれば普通種である場合もある。環境省版の昆虫類レッドリストは、1991年(平成3年)に『日本の絶滅のおそれのある野生生物-無脊椎動物編』として公表されたもの(1991年版)が初めてである。その後、2000年(平成12年)4月12日に、改訂されたレッドリスト(2000年版)が公表された。その2000年版レッドリストを基に、2006年(平成18年)に『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 -レッドデータブック- 5 昆虫類』が作成された。さらに、2007年(平成19年)8月3日に最新のレッドリスト(2007年版)が公表された。なお、昆虫類を含む無脊椎動物では、絶滅危惧のカテゴリーである絶滅危惧I類(CR+EN)についてIA類(CR)とIB類(EN)の区分を行っていない。1991年版では212種(亜種を含む、以下同じ)、2000年版では424種、2007年版では566種と、掲載種数は増加している。ただしこれは、最新の研究の結果により分類が変更されたこと(それまでは別(亜)種と考えられていたものが、同(亜)種であると改められる等)や、評価単位が変更されたこと(種単位で評価していた分類群を亜種単位での評価に変える等)などによる部分があるので、掲載種数の増加が単純に絶滅危惧種の増加を示すとは言えないことに注意する必要がある。昆虫類の評価対象種は約30,000種であるが、これは日本国内の既知昆虫類の種数である。また、下記の要件がある。昆虫類の絶滅危惧(絶滅のおそれのある種)の数は、1991年版では40種、2000年版では171種、2007年版では239種、2012年版では358種となり、増加傾向にある。絶滅種4種のうちチビゴミムシ類2種は、生息地である石灰岩地帯が採掘されたことにより消失したと考えられており、キイロネクイハムシは1962年に福岡市で記録されて以来確認されなかったため絶滅と判断され、スジゲンゴロウは、1970年代以降明確な記録が無かった為、絶滅と判断された。。2000年版から2007年版にかけて絶滅のおそれのある種の数が68種増えたが、このうち38種はコウチュウ目である。小笠原諸島や南西諸島等の島嶼地域において絶滅のおそれが高いと考えられているが、要因として特定外来生物に指定されたグリーンアノール等の外来種の影響があげられている。ゲンゴロウ類でカテゴリーランクが上がった種が多いが、要因として生息環境の悪化や採取による影響があげられている。※計数は、発表された当時の各レッドリストの掲載種の数であり、表内のカテゴリーの数と計数が一致しないことがある。これは、レッドリストの見直しに伴い評価単位である分類群(種や亜種、地域個体群等)を変更することがあり、本表ではそれらの変遷も追えるように作成されているためである。これらについては備考を参照のこと。
出典:wikipedia
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