小鷹(こたか)は、日本海軍の水雷艇。艦名は小型の鷹類の総称を意味する。イギリス・ヤーロー社建造。水雷艇の航洋性の低さを補うために当時の水雷艇が排水量50トン前後だったところを約200トンとし、自力で襲撃地点まで進出できるような大きさとした。また機関部舷側には厚さ1インチ(25.4mm)の軽い装甲も施し、対水雷艇に用いられた小砲に対抗した。艦首に顕著な衝角を持つが水線長を延長し船体抵抗を減らすためと衝突時に魚雷発射管の損傷を防ぐためといわれる。ヤーロー社では6隻の同型艇の建造を予定していたが結局本艇1隻の建造に終わった。水雷艇誕生間もない時期の一種の試作といえる艇である。ヤーロー社で1888年(明治21年)10月10日に竣工、その後日本へ輸送され横須賀造船所で組み立てられた。完成後には航洋性のテストを兼ねて西日本各地を回っている。日清戦争では1895年(明治28年)2月5日に第一艇隊を率いて威海衛港内に侵入、「来遠」転覆、「威遠」「宝筏(ほうばつ)」撃沈の戦果を上げた。日露戦争では老齢のため内地警備に従事している。1908年(明治41年)4月1日除籍、練習船となり1916年(大正5年)3月1日解役、同年5月8日に一旦廃船となった。しかし翌年2月9日に雑役船(標的船)に復帰、「小鷹丸」と命名される。1920年(大正9年)7月1日に「小鷹」に改名、1922年(大正11年)4月26日に橋船に指定変更された。その後は1926年(大正15年)10月11日廃船、翌1927年(昭和2年)1月11日に売却されたという。
出典:wikipedia
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