レミング(Lemming)は、哺乳綱ネズミ目キヌゲネズミ科ハタネズミ亜科レミング族の動物の総称。和名はタビネズミ(旅鼠)。北極及び北極近辺のツンドラ生物群系に生息する。レミングは、体長7~15cm、体重30~112グラムほどの大きさで、長くてやわらかい毛と非常に短い尾を持つ。草食で、草やコケ、小枝などを食べる。他のネズミ目の動物と同様、門歯が永久に伸びつづける。食欲は旺盛で、毎日体重の約1.5倍ほどの餌を食べる。厳しい冬を通して冬眠はせず、雪に穴を掘って巣を作り、雪の下にある餌やあらかじめ貯えておいた草を食べて過ごす。オス・メスともに縄張りを持ち、繁殖のための短い期間を除けば単独で行動する。レミングは、3~4年周期で個体数が急激に増減することが知られている。大増殖の原因については良くわかっていないが、その後の激減については、餌の不足や天敵による捕食が原因であると考えられている。個体数が大増加すると、集団移住を始めると考えられている。集団移住についても、どういうきっかけで始めるか等、不明な点が多い。一説には、大増殖によって個体ごとの縄張りが重なり合い、それによる。天敵はホッキョクギツネ、シロフクロウ、オコジョなど。レミングは、かなり長い間「集団自殺をする」と考えられていた。スカンディナビアでは「集団で海に飛び込む」という伝説が古くから知られ、また16世紀頃までは「雲の中から自然発生する」とも考えられており、1555年のスウェーデンの文献に、「雲から生まれる」ことを示唆する木版画が描かれている。「集団自殺をする」とする説は近年まで信じられており、現在でも誤解している人々は多い。実際には、集団移住を行っている際に一部の個体が海に落ちて溺れ死ぬことはあるが、これは自殺ではなく事故であり、すべての個体が海で溺れ死ぬことはない。また、レミングは泳ぎがうまく、集団移住の際に川を渡ることは良くある。この様な誤解が生まれた原因としては、以下のことが考えられている。この誤解が広まった一因として、1958年のウォルト・ディズニーによるドキュメンタリー映画『白い荒野』(原題『』)が挙げられる。このドキュメンタリーでは、レミングが崖から落ちるシーンや、溺れ死んだ大量のレミングのシーンがあるが、カナダ放送協会のプロデューサー、Brian Valleeの1983年の調査によって意図的に崖へと追い詰め海へと飛び込ませたという事実が明らかになった。この他、1991年のパズルゲーム『レミングス』のヒットも一因である、と言われている。尚、繁殖力が著しく高い他の昆虫類や群集性魚類においても大発生と減少を繰り返す習性がある(サバクトビバッタ、イワシの項も参照)
出典:wikipedia
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