観塘線(かんとうせん、、)は中華人民共和国香港特別行政区九龍九龍城区紅磡にある黃埔駅と香港新界西貢区将軍澳にある調景嶺駅を結ぶ香港鉄路有限公司 (港鉄 (MTR))の鉄道路線である。ラインカラーは緑色。観塘線は九龍市街の北側を走る路線、香港で最初に完成した路線でもある。九龍側の都心である油麻地から香港の中でも古くから開発されてきたニュータウンの九龍湾や観塘の地区を結ぶ。また現在では廃止された旧香港国際空港(啓徳空港)に最も近い駅を有する路線でもあった。路線の大部分が超高層アパートメントの立ち並ぶ高層住宅街を走るが、九龍湾から油塘までは海運倉庫や、展示施設の国際展貿中心(International Trade & Exhibition Centre)など大規模施設が建設されている。九龍湾〜藍田間は高架鉄道になっている。また九龍塘駅では沙田や上水駅などの新界北部や、また深圳(羅湖口岸)を経て中国本土へ続く東鉄線(元九広鉄道英段)への乗換駅となっている。2006年現在、15駅中6駅が他路線との乗換駅となっている。なお、九龍湾駅、牛頭角駅及び観塘駅は高架駅、藍田駅及び油塘駅は地上駅、その他の駅は地下駅となっている。1975年11月、香港政庁より観塘線(石硤尾駅から観塘駅間)及び湾線(旺角駅から中環駅間)の建設許可が下り、4年間の工事を経て、1979年10月1日に開通した。この時点での列車は4両編成で、路線図上にはラインカラーとして赤色で表された。引き続き、1979年12月16日には路線が尖沙咀まで延長されたが、油麻地駅と旺角駅は駅部分の工事が遅れ、12月22日と12月31日にそれぞれ開業した。1980年2月12日には、MTRの列車は初めてビクトリア・ハーバーを海底トンネルで通過して香港島側の中環方面に至る路線の延伸工事を完了し、香港の交通政策におけるマイルストーンとなった。1980年2月16日には、旅客の増加により、連結両数を6両編成に変更した。1982年4月26日には、新たに湾線が開通する事になり、湾線との路線名調整が行われ、湾線から中環駅に至る路線を湾線と呼び、観塘駅から油麻地駅に至る路線を観塘線と呼ぶ事になった。また、観塘線の列車は、湾線油麻地駅の下に新たにホームが設置され、ここが終点とされた。また中環から観塘方面に向かう乗客は、旺角駅での乗り換えが必要になった。ラインカラーも緑色に変更された。5月10日、湾線は一部の駅を残して暫定開業した。暫定開業期間中、中環駅から佐敦駅までの乗客が観塘線に乗り換える場合は旺角駅で、荔景駅から湾線の各駅から観塘線に乗り換える場合は、太子駅での乗り換えが必要となった。5月17日に、開業の遅れていた太子駅から荔湾駅(現在の美孚駅)までの5駅の営業が開始されて正式開業となり、油麻地駅が観塘線の終点になるとともに、旺角駅と太子駅が湾線との同一ホームによる乗り換え駅となった。1984年、香港政庁では、東側に新たに2本目の海底トンネル(東区海底トンネル)建設を決定した。MTRでは、鉄道用としてのトンネル使用権を政府より獲得し、1989年の完成とともに使用を開始した。観塘線の終点は、トンネル開通に合わせて8月6日より香港島の魚涌駅に変更され、港島線とも乗り換え可能となった。また、新たに藍田駅が10月1日に開業した。それに先立つ1986年5月22日には、乗客数の増加、特に九龍塘駅でのKCRからの乗り換え客の増加に伴い、連結両数を8両編成に変更し、現在に至っている。1997年の計画によると、啓徳空港跡地の埋め立て工事終了後、観塘線を油麻地駅より東側に延伸し、何文田を経由して埋め立て地を通り牛頭角駅に達する路線新設計画を検討していた。計画段階では東九龍線と呼ばれた。この延伸計画が実現していたなら、觀塘線は「9」の字形的路線になる可能性があった。しかしながら、2004年に啓德空港跡地の大規模埋め立てを行わない旨とする開発計画の変更に伴い、この計画も実現不可能となってしまった。2001年9月27日、観塘線は将軍澳線の開業に備えて北角駅まで延伸開業した。2002年8月4日には、観塘線の終点が香港島から九龍半島側に変更され、将軍澳線の油塘駅が終点に変更された。続く8月18日には、将軍澳線が正式開通し、観塘線の列車は調景嶺駅まで延長されるとともに、将軍澳線は観塘線が使用していた東区海底トンネルを通って北角駅を終点とする路線に変更された。この結果、藍田駅からトンネル方面に向かう路線の営業は廃止され、回送用路線となった。2016年10月より、九龍城区の黄埔(ワンポア)駅まで延伸し、途中に何文田駅を設置する。開業に先立ち、2016年8月21日でダイヤ改正を行い、開業まで油麻地~黄埔間は回送扱いとして運行する。なお、終点の黄埔駅は建設限界の関係上、1線分のホームしか建設できず、残り1線は引上線とする。開業後、朝ラッシュ時は、2分間隔で運行するが、約半分が何文田止まりとし、黄埔の引上線まで回送する。従って何文田~黄埔間の旅客列車は朝ラッシュ時4分間隔で運行する。なお、日中以降は、すべての旅客列車は黄埔まで乗り入れる。なお、今回延伸開業する区間は、油麻地駅の特殊な構造に起因して、油麻地駅から何文田駅までは、右側通行となっている。
出典:wikipedia
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