五円紙幣(ごえんしへい)とは、日本銀行券(日本銀行兌換銀券、日本銀行兌換券を含む)の1つ。旧五円券、改造五円券、甲号券、乙号券、丙号券、丁号券、い号券、ろ号券、A号券の九種類が存在する。大黒天が描かれていることから「大黒札」と呼ばれている。旧券中唯一大黒が裏面に描かれている。そのことから、「裏大黒」とも呼ばれる。図案製作者はイタリア人のエドアルド・キヨッソーネである。記番号は漢数字となっており、通し番号は5桁で、通し番号の前後には「第」、「番」の文字がある。大黒旧券には紙幣の強度を高めるためにコンニャク粉が混ぜられ、そのため虫やネズミに食害されることが多々あったために「改造券」が発行された。通称は表面中央の模様から「分銅5円」である。記番号は漢数字となっており、通し番号は当初は5桁、のちに6桁となっている。銀本位制から金本位制への移行に伴い、金兌換券として発行された。通称は表面中央に武内宿禰が描かれていることから「中央武内5円」である。当初は記号がいろは順の変体仮名であったが、いろは47文字を全て使い切ったため、それ以降の発行分は記号がアラビア数字となった。通し番号は漢数字であるが、変体仮名記号とアラビア数字のもので書体が異なり、「2」に対応する漢数字は変体仮名記号のもので「貳」、アラビア数字記号のもので「弍」となっている。裏面に製造年が、和暦で記載されている。現在では一般的になっているが透かしの上には印刷がされていない。透かしが大黒天であることから、通称は「透かし大黒5円」である。緑色の菅原道真の肖像画の表情と大黒天の透かしが不気味に思われたことから、「幽霊札」と呼ばれ不評だった。通称は「大正武内5円」「白ひげ5円」である。丁号券からろ号券までの5円券は、全て菅原道真が描かれており、通称では「1次」~「4次」と呼ばれているので、この丁号券は「1次5円」となる。「日本銀行兌換券」の文字が直列している。意匠は不換紙幣であるろ号券に流用されている。通称は「2次5円」である。表面は兌換紙幣であるい号券の流用で違いは日本銀行券と書かれていること、兌換文言がないこと、総裁の印の位置の違い、肖像の表情に若干の違いがあることである。裏面は別のデザインに改められている。当初は記番号が黒色で印刷されていたが(3次5円)、のちに記号の色が赤色に変更され通し番号が省略された(4次5円)。民間によってデザインされ、大日本印刷や凸版印刷などの民間企業でも印刷されたが、そのことが偽造が多発する原因の一つとなった。透かしが入っていない。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。