ニューヨーク市警察(ニューヨークしけいさつ、New York City Police Department、略称:NYPD)は、主にアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の5つの行政区内での法の執行および捜査活動を行う北米で最も大きな警察組織である。ニューヨーク市警察は、ニューヨーク州ニューヨーク市に本部を持つ自治体警察。警察官約37,800人を擁し、全米で最大の警察である。本部庁舎はニューヨーク市庁舎と通りを挟んだパーク・ロウに置かれ、「One Police Plaza(1PP、ポリスプラザ一番地)」と呼ばれている。ちなみに直近にあるのが連邦地方庁舎(裁判所や移民局など)の集まるフェデラルプラザ。「世界の首都」と称されるニューヨークの治安を維持するため、航空隊、港湾隊、高速道路隊を含む巨大な組織を有している。以前は別組織であったニューヨーク市地下鉄を管轄する地下鉄局や、市営住宅団地を管轄する住宅局、イエローキャブに扮した警察車両で防犯活動を行う巡回局の防犯タクシー隊など一風変わった組織もある。1970年代、ニューヨーク市の治安は著しく悪化し、警察の腐敗も取りざたされたが、ルドルフ・ジュリアーニ市長が行ったコンプスタットのような犯罪抑制システムの取り入れなどの警察改革で警察の能力は大幅に向上し、1990年代以降犯罪件数は大きく減少した。2001年に起きた世界貿易センタービルを狙った同時多発テロでは、23名の警察官が殉職している。パトロールカーのデザインは、1990年代後半までは青色と白色の塗装に2本の白線が引かれ、横にはNYC文字、紋章、「POLICE」と入った図柄だったが、現在は白色の塗装に2本の青線が引かれ、紋章・「NYPD」・標語の順に入っている。警察委員会(Police Commission)は日本の公安委員会に相当する行政委員会である。ニューヨーク市警の警察委員長はニューヨーク市長が任命し任期は5年。通常は市長が交代すると辞任し、次期市長が新しい委員長を任命する。警察委員長は数名の警察委員を任命できる権限がある。警察委員は法律上はNYPDの警察官ではない(日本の公安委員が警察官ではないのと似ている)。歴代の警察委員長や委員にはNYPD出身者も多いが、これは警察委員会が実務的なマネジメントを行うからであり、警察での業務経験が制度上必須と言うわけでは無い。制服組から任命された警察委員は州ピース・オフィサーの資格があることもあり、警察委員として就任中も銃器携帯に許可証が必要なく、また同市警察年金の対象となっている。一般的に米国警察の階級名と階級章は基本的に米国陸軍のそれに準じており(特にSergeantからCaptainまで)、ニューヨーク市警でもSergeant(陸軍では伍長"corporal"以上の全ての下士官の階級名)、Lieutenant(同少尉・中尉)、Captain(同大尉)の階級名と陸軍のそれと良く似た階級章を使用している。またDeputy Inspectorは少佐、Inspectorは大佐、Chiefは将軍に相当する階級章を使用している。(ちなみに士官・将官の階級章に関しては米国海軍、空軍、海兵隊も陸軍と同様である)階級章の位置は、サージャントはワッペンを上腕部に縫いつけ、ルテナント以上は制服シャツの衿および制服上衣のショルダーループ部分に金属製バッジを装着する。NYPDにおけるDetective(刑事)は、序列において巡査と同格の階級である。交付されるバッジはオフィサーが銀色の盾型で警察本部名のみが入っているのに対し、ディティクティブから階級名入り、金色枠でナンバーパネルが下に付いたメダル型。Detectiveはさらにグレード1〜3に分かれており、初任のDetectiveはグレード3になる。実績によりグレード2、グレード1と序列が上がる。給与は「2」で巡査部長と同程度、「1」になると警部補と同程度。ディテクティブはDetective-investigatorとDetective-specialistに分けられており、いわゆる「刑事」の仕事をする者はInvestigatorである。日本語で刑事を意味するDetectiveだが、他の部署へ異動しても昇進しなければ階級はDetectiveのままである。Sergeant(巡査部長)になると金色でハクトウワシ付きの盾型になる。警察官のバッジは他の警察と異なり、階級ごとにバッジのデザインが大きく変わる。特に、Lieutenant以上はメダル型が基本(Captainは王冠と月桂冠付き)、Deputy Inspectorからは階級や役職によってハクトウワシや樫の葉、星など小物(相当する階級章と同じ)が追加される。また全員管理職になるため、個人番号を表示する義務も免除される。一般警察官の手に負えないあらゆる任務を引き受けまた支援を行う緊急出動部隊(Emergency Service Unit、略称はESU)が設置されている。部隊としてはSWATとレスキューの機能を有しており、使用車両には火器だけでなく救助用資器材も積まれており、クレーンが装備された車両もある。他機関のSWATがそうであるように、ESUもまた秘密部隊ではない。創隊は1930年。当初の名称はEmergency Service Divisionである。火器で武装したギャングや暴動などに対処する執行隊として発足した。創隊当初から人員と機材輸送用のトラックを保有しており、これは今ではESUの部隊章に描かれている。1960年代に救命機能も付与され、レスキュー隊としての任務も加わった。テキサスタワー乱射事件やワッツ暴動が発生すると、ロサンゼルス市警察がSWATを編成したのを皮切りに、全米各地の警察で同様の特殊部隊が編成されることになった。NYPDでその受け皿となったのがESUで、既出のものに加えてSWAT機能も有するようになり、今日に至る。ESUは市内各所にEmergency Service Squad(ESS、緊急出動分隊)を配置し、各分隊は当該部隊の管轄で出動要請があった場合、それに対応する。先述のように、立て篭もり事件や家宅捜索などSWATの任務を担うだけでなく、交通事故における人命救助や自殺志願者対応など多様な事案に対応している。勤務用拳銃として認められているものは以下の三機種である。これら三つは非番携帯用としても認められている。いずれも口径は9mm。またNYPDは「いかなる事情があっても撃鉄を起こしてはならない。射撃は常にダブルアクションで行うこと」と規定しているため、銃もダブルアクション専用になっている。1987年7月1日までに警察官であったものに限っては、リボルバーの使用も認められる。警察官は勤務中か非番かを問わず、常に拳銃、バッジ、身分証明書の常時携帯を義務づけられている(これによりいつでも法律の執行が可能になる)。非番時の銃器不携帯が認められるのは次の五つであり
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